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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 システム定義


mcftcomn

〈このページの構成〉

名称

MCF通信構成共通定義

形式

mcftcomn  〔-j  MCF通信プロセスまたはアプリケーション起動プロセスのジャー
                ナルバッファの大きさ〕

機能

MCF通信プロセスまたはアプリケーション起動プロセスのジャーナルバッファの大きさを定義します。

オプション

●-j MCF通信プロセスまたはアプリケーション起動プロセスのジャーナルバッファの大きさ

 〜〈符号なし整数〉((4096〜4000000の4の倍数))《32768》(単位:バイト)

ジャーナルデータを蓄えておく領域の大きさを指定します。

MCF通信プロセスまたはアプリケーション起動プロセスが,ジャーナルサービスに対して次の要求を出すまで,この領域にジャーナルデータを蓄えておきます。

  • ジャーナルファイルへの出力要求

  • ジャーナルサービスのバッファへの格納要求

ジャーナルバッファの大きさには,IJ,MJ,CJのデータ長のうち,最大値以上の値を指定してください。

  1. IJのデータ長

    MCFアプリケーション定義のmcfaalcap定義コマンドの-jオプションのijオペランドにyesを指定したときに取得します。

    ●32ビット版のとき

    ↑(172+seg)/4↑×4

    ●64ビット版のとき

    ↑(172+seg)/8↑×8

  2. MJのデータ長

    mcftactmjコマンドを実行したときに取得します。

    ●32ビット版のとき

    ↑(180+seg)/4↑×4

    ●64ビット版のとき

    ↑(180+seg)/8↑×8

  3. CJ(メッセージキューサーバ)のデータ長

    ITQ,OTQにディスクキューを使用した場合に取得します。

    次に示す二つの計算式のうち最大の値をデータ長としてください。

    計算式1:

    ●32ビット版のとき

    ↑{88+(24×(↑msg/ql↑+↑960/ql↑))+qio}/4↑×4

    ●64ビット版のとき

    ↑{88+(24×(↑msg/ql↑+↑1276/ql↑))+qio}/8↑×8

    計算式2:

    ●32ビット版のとき

    260+(24×m)

    ●64ビット版のとき

    ↑{260+(24×m)}/8↑×8

(凡例)

↑↑:小数点以下を切り上げます。

seg:セグメント長

msg:ディスクキューを使用した受信メッセージ長または送信メッセージ長

ql:キューファイル物理レコード長

qio:メッセージキューサービス定義のque_io_maxrecsizeオペランドの指定値

m:保持メッセージ数(メッセージキューサービス定義のquegrp定義コマンドの-mオプションで指定した値)

ユーザが指定した値によって,MCFは次の処理をします。

  1. 指定した値がMCFで定めた下限値より小さい場合,その値をMCFで定めた下限値に補正します。

  2. 指定した値がMCFで定めた上限値より大きい場合,その値をMCFで定めた上限値に補正します。

  3. 指定した値が4の倍数でない場合,その値を4の倍数になるように切り上げます。