JNL性能検証用トレース定義
形式
set形式
〔set prf_file_count=JNL性能検証用トレース情報ファイルの世代数〕 〔set prf_file_size=JNL性能検証用トレース情報ファイルのサイズ〕 〔set prf_information_level=1|0〕 〔set prf_trace_backup=Y|N〕
コマンド形式
なし。
機能
JNL性能検証用トレース情報を取得する場合の実行環境を定義します。
説明
set形式のオペランド
●prf_file_count=JNL性能検証用トレース情報ファイルの世代数
〜〈符号なし整数〉((3〜256))
JNL性能検証用トレース情報ファイルの世代数を指定します。ここで指定を省略した場合,性能検証用トレース定義の値を仮定します。
●prf_file_size=JNL性能検証用トレース情報ファイルのサイズ
〜〈符号なし整数〉((1024〜1048576))《1024》(単位:キロバイト)
JNL性能検証用トレース情報ファイルのサイズを指定します。
トレース情報は,通常ファイルに出力します。このファイルはJNL性能検証用トレース定義のprf_file_countオペランドの指定値分の世代を用意し,すべての世代を使用したらオーバラップして上書きします。このため,ある程度時間が経つと古いトレース情報がなくなります。このオペランドの指定値を大きくすることで,ファイルを上書きする時間を延長できます。
トレースファイルの1ファイルサイズの算出式を次に示します(単位:バイト)。
-
システム共通定義のjnl_prf_event_trace_levelオペランドに00000001を指定した場合
1ファイルサイズ=128×a+128×b
-
システム共通定義のjnl_prf_event_trace_levelオペランドに00000002を指定した場合
-
適用OSがUNIXの場合
1ファイルサイズ=512×a+128×b+256×c
-
適用OSがWindowsの場合
1ファイルサイズ=576×a+128×b+256×c
-
- (凡例)
-
a:1トランザクション内で発生するジャーナルライト処理回数
b:1トランザクション内で発生するバッファ空き待ち回数
c:1トランザクションで取得されるジャーナルレコード数
●prf_information_level=1|0
JNL性能検証用トレース関連のメッセージの表示レベルを指定します。
- 0
-
表示レベル0のJNL性能検証用トレース関連のメッセージ(警告および障害メッセージ)をsyslogに出力します。
- 1
-
表示レベル1以下のJNL性能検証用トレース関連のメッセージをsyslogに出力します。
JNL性能検証用トレース関連のメッセージと表示レベルの関係を次に示します。ここで指定を省略した場合,性能検証用トレース定義の値を仮定します。
メッセージ |
表示レベル |
---|---|
KFCA26700-W |
0 |
KFCA26705-W |
0 |
KFCA26710-I |
1 |
●prf_trace_backup=Y|N
OpenTP1の終了時にJNL性能検証用トレース情報ファイルのバックアップを取得するかどうかを指定します。
- Y
-
JNL性能検証用トレース情報ファイルのバックアップを取得します。
- N
-
JNL性能検証用トレース情報ファイルのバックアップを取得しません。
バックアップファイルを取得する場合,バックアップファイルは,$DCDIR/spool/save下に作成されます。
バックアップする対象ファイルを次に示します。
トレースファイル名称 |
ファイル名 |
バックアップファイル名※1 |
---|---|---|
JNL性能検証用トレース情報ファイル |
_jl_nnn※2 |
_jl_nnn.bk1,_jl_nnn.bk2 |
JNL性能検証用トレース情報ファイルの詳細については,マニュアル「OpenTP1 解説」を参照してください。
JNL性能検証用トレース情報ファイルはトラブルシュートとして有効な情報です。バックアップを取得していなかったために,障害発生時の情報が残っていなかった場合,問題解決に時間が掛かるおそれがあります。バックアップを取得しない場合は,prf_file_sizeオペランドの拡張,およびprf_file_countオペランドの拡張を検討してください。
ここで指定を省略した場合,性能検証用トレース定義の値を仮定します。
コマンド形式
なし。
注意事項
この定義の使用は,TP1/Extension 1をインストールしていることが前提です。TP1/Extension 1をインストールしていない場合の動作は保証できませんので,ご了承ください。