アーカイブジャーナルサービス定義
形式
set形式
〔set jnl_dual=Y|N〕 〔set jnl_singleoperation=Y|N〕 〔set jnl_rerun_swap=Y|N〕 〔set jnl_max_file_dispersion=並列アクセス化する場合の最大分散数〕 〔set jnl_min_file_dispersion=並列アクセス化する場合の最小分散数〕 〔set jnl_unload_check=Y|N〕 〔set jnl_arc_max_datasize=アーカイブ時の転送データの最大長〕
機能
グローバルアーカイブジャーナルサービスを使用するための実行環境を定義します。この機能を使用するには,TP1/Multiが必要です。
set形式のオペランド
●jnl_singleoperation=Y|N
〜《N》
jnl_dualオペランドにYを指定した場合に,片系クローズ状態のファイルグループを使用するかどうかを指定します。
- Y
-
片系クローズのファイルグループでも使用します。
- N
-
片系クローズのファイルグループは使用しません。
●jnl_rerun_swap=Y|N
〜《N》
グローバルアーカイブジャーナルサービスのあるノードがリランしたとき,アーカイブジャーナルファイルをスワップするかどうかを指定します。
- Y
-
スワップします。
- N
-
スワップしません。
●jnl_max_file_dispersion=並列アクセス化する場合の最大分散数
〜〈符号なし整数〉((1〜8))《1》
アーカイブジャーナルを並列アクセス化する場合の最大分散数を指定します。
一つのファイルグループで使用する最大要素ファイル数を指定してください。1を指定した場合,または指定を省略した場合は,jnl_min_file_dispersionオペランドの指定値は無効になります。
●jnl_min_file_dispersion=並列アクセス化する場合の最小分散数
〜〈符号なし整数〉((1〜8))《1》
アーカイブジャーナルを並列アクセス化する場合の最小分散数を指定します。
ファイルグループを構成する要素ファイルが障害などで使用できなくなった場合でも,現用として使用可能とする最小要素ファイル数を指定してください。
使用可能な要素ファイル数が最小要素ファイル数未満になった場合,ファイルグループは使用できなくなります。並列アクセス化する場合の最小分散数は次の範囲で指定してください。
-
最大分散数≧最小分散数≧1
●jnl_unload_check=Y|N
〜《Y》
スワップ先のファイルグループを決定する時に,アンロード待ち状態をチェックするかどうかを指定します。
- Y
-
アンロード待ち状態をチェックします。
- N
-
アンロード待ち状態をチェックしません。
Yを指定した場合,OpenTP1が強制終了,または異常終了したあとにOpenTP1を強制正常開始したとき,前回のオンラインで現用として使用されていたジャーナルファイルはクローズ状態となります。jnlunlfgコマンドまたはjnlchgfgコマンドでファイルグループのステータスを変更するまで,ジャーナルファイルは使用できません。
Nを指定した場合,アンロードしていないアーカイブジャーナルは失われます。そのため,通常は,テストなどでジャーナルの運用(稼働統計情報の編集など)を必要としない場合に指定します。また,ジャーナルが失われるため,アンロードジャーナルファイルを指定するコマンドが,一部使用できなくなります。詳細は,マニュアル「OpenTP1 運用と操作」を参照してください。
●jnl_arc_max_datasize=アーカイブ時の転送データの最大長
〜〈符号なし整数〉((1020〜8188))《1020》(単位:キロバイト)
被アーカイブノードからアーカイブされるジャーナルデータの最大転送データ長を指定します。このオペランドの指定値は,該当するリソースグループに接続する被アーカイブノードの内で最も大きな転送データ長の値を指定してください。
また,このオペランドに1020より大きな値を指定する場合は,次の計算式によって求めた値より大きな値をシステム共通定義のrpc_max_message_sizeオペランドに指定してください。
rpc_max_message_size ≧ ↑(jnl_arc_max_datasize×1024+4096) / 1048576↑
計算式で求められた値よりrpc_max_message_sizeの指定値が小さい場合は,OpenTP1の開始時にKFCA01113-Eメッセージの理由コード425を出力してOpenTP1の開始処理を中止します。
コマンド形式
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