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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 システム定義


2.2.4 システム共通定義の内容

システム共通定義の内容を,次の表に示します。

表2‒5 システム共通定義の内容

形式

オペランド/コマンド/パス

オプション

定義内容

指定値

set

rpc_trace

RPCトレースを取得するかどうかを指定

Y|《N》

rpc_trace_name

RPCトレースを取得するファイル名

〈パス名〉

《$DCDIR/spool/rpctr》

rpc_trace_size

RPCトレースを取得するファイルのサイズ

〈符号なし整数〉

((1024〜2147483648))《4096》

(単位:バイト)

name_port

ネームサービスのポート番号

〈符号なし整数〉

((5001〜65535))

《10000》

system_id

OpenTP1識別子

〈1〜2文字の識別子〉

all_node

ネームサービスの存在するすべてのノード名

〈1〜255文字の識別子〉

ネームサーバのポート番号

〈符号なし整数〉

((5001〜65535))《10000》

サービス情報優先度指定機能を使用するかどうかを指定

:high

node_id

ノード識別子

〈4文字の識別子〉

rpc_retry

RPCをリトライするかどうかを指定

Y|《N》

rpc_retry_count

RPC処理のリトライ回数の最大値

〈符号なし整数〉

((1〜3600))《18》

rpc_retry_interval

RPC処理のリトライ間隔

〈符号なし整数〉

((1〜3600))《10》

(単位:秒)

multi_node_option

マルチノード機能を使用するかどうかを指定

Y|《N》

prc_port

マルチノード連携制御機能で使用するポート番号

〈符号なし整数〉

((5001〜49999))

rpc_delay_statistics

通信遅延時間統計情報を取得するかどうかを指定

Y|《N》

my_host

使用するネットワークアダプタのホスト名

〈1〜255文字の識別子〉

jp1_use

JP1/Baseにイベントを登録するかどうかを指定

Y|《N》

rpc_message_level

RPCのトラブルシュートメッセージの表示レベル

〈符号なし整数〉

((0〜2))《2》

rpc_multi_tp1_in_same_host

同一ホスト内の複数OpenTP1を同一グローバルドメインとして運用するかどうかを指定

Y|《N》

max_socket_descriptors

ソケット用ファイル記述子の最大数

〈符号なし整数〉

((32〜2032))《64》

rpc_datacomp

サービス要求時とサービス要求応答時にユーザデータを圧縮して送信するかどうかを指定

Y|《N》

domain_masters_addr

通信先のドメイン名

〈1文字以上の識別子〉

ドメイン代表スケジュールサービスのホスト名1(第1優先)

〈1〜255文字の識別子〉

ドメイン代表スケジュールサービスのポート番号1(第1優先)

〈符号なし整数〉

((5001〜65535))

ドメイン代表スケジュールサービスのホスト名2(第2優先)

〈1〜255文字の識別子〉

ドメイン代表スケジュールサービスのポート番号2(第2優先)

〈符号なし整数〉

((5001〜65535))

ドメイン代表スケジュールサービスのホスト名3(第2優先)

〈1〜255文字の識別子〉

ドメイン代表スケジュールサービスのポート番号3(第2優先)

〈符号なし整数〉

((5001〜65535))

domain_masters_port

ドメイン代表スケジュールサービスのポート番号

〈符号なし整数〉

((5001〜65535))

domain_use_dns

ドメイン指定のRPCを発行した際にドメインネームサービスに問い合わせるかどうかを指定

《Y》|N

client_uid_check

TP1/Client/WまたはTP1/Client/Pに対するユーザ認証機能を使用するかどうかを指定

HP-UXまたはWindowsの場合:《Y》|N

AIX,LinuxまたはSolarisの場合:Y|《N》

rpc_port_base

最小ポート番号

〈符号なし整数〉

((5001〜65535))

prf_trace

性能検証用トレース情報を取得するかどうかを指定

《Y》|N

trn_prf_trace_level

トレースの取得レベル

((00000001〜00000003))《00000003》

core_suppress_watch_time

実時間監視タイムアウトプロセスのコアダンプ出力を抑止する時間間隔

〈符号なし整数〉

((0〜3600))《0》

(単位:秒)

rpc_netmask

TCP/IPのネットワーク定義ファイルに指定したサブネットマスク値

〈「.」語法の文字列のインターネットアドレス〉

ipc_sockctl_highwater

ソケットの一時クローズ処理開始数パーセンテージ/ソケットの一時クローズ処理非対象数パーセンテージ

〈符号なし整数〉

((0〜100))《100,0》

ipc_sockctl_watchtime

ソケット再利用可能監視時間

〈符号なし整数〉

((0〜65535))《180》

(単位:秒)

ipc_conn_interval

コネクション確立監視時間

〈符号なし整数〉

((8〜65535))《8》

(単位:秒)

ipc_send_interval

データ送信監視間隔

〈符号なし整数〉

((5〜32767))《5》

(単位:秒)

ipc_send_count

データ送信監視回数

〈符号なし整数〉

((1〜32767))《5》

ipc_header_recv_time

通信制御データの受信監視時間

〈符号なし整数〉

((5〜32767))《10》

(単位:秒)

rpc_close_after_send

ノード間通信で確立したコネクションを保持したままにするか,ノード間通信が終了するたびにコネクションを切断するかどうかを指定

Y|《N》

name_notify

起動通知を行うかどうかを指定

Y|《N》

all_node_ex

ネームサービスの存在するすべてのノード名

〈1〜255文字の識別子〉

ネームサーバのポート番号

〈符号なし整数〉

((5001〜65535))

《10000》

rpc_server_busy_count

KFCA00356-Wメッセージを出力するバンドル回数

〈符号なし整数〉

((0〜32767))《20》

rpc_send_retry_count

TCP/IPコネクションの接続時にエラーが発生した場合のリトライ回数

〈符号なし整数〉

((0〜65535))《0》

rpc_send_retry_interval

TCP/IPコネクションの接続時にエラーが発生した場合のリトライ間隔

〈符号なし整数〉

((0〜300000))《0》

(単位:ミリ秒)

thdlock_sleep_time

スレッド間で排他が競合した場合のスレッドの待ち時間

〈符号なし整数〉

((1〜32767))《15》

(単位:ミリ秒)

ipc_recvbuf_size

TCP/IPの受信バッファサイズ

〈符号なし整数〉

((0,8192〜1048576))《8192》

(単位:バイト)

ipc_sendbuf_size

TCP/IPの送信バッファサイズ

〈符号なし整数〉

((0,8192〜1048576))《8192》

(単位:バイト)

ipc_listen_sockbufset

TCP/IPの送受信バッファサイズをlistenソケットに設定するかどうかを指定

《Y》|N

rpc_router_retry_count

ENOBUFS,ENOMEM発生時のリトライ回数

〈符号なし整数〉

((0〜65535))《30》

rpc_router_retry_interval

ENOBUFS,ENOMEM発生時のリトライ間隔

〈符号なし整数〉

((0〜3600000))《0》

(単位:ミリ秒)

ipc_backlog_count

コネクション確立要求を格納するキューの長さ

〈符号なし整数〉

((0〜4096))《0》

statistics

共用メモリ上にシステム統計情報を取得するかどうかを指定

Y|《N》

name_domain_file_use

OpenTP1起動時および再開始(リラン)時に有効にするドメイン構成を指定

Y|《N》

all_node_extend_number

ドメイン変更時の最大ノード数

〈符号なし整数〉

((0〜65535))《64》

all_node_ex_extend_number

ドメイン定義ファイルを使用したドメイン変更時の最大ノード数

〈符号なし整数〉

((0〜65535))《64》

prc_current_work_path

カレントワーキングディレクトリ作成用のディレクトリパス

〈パス名〉《$DCDIR》

rpc_max_message_size

RPC送受信電文の最大長

〈符号なし整数〉

((1〜8))《1》

(単位:メガバイト)

uap_trace_file_put

UAPトレース情報をファイルに取得するかどうかを指定

Y|《N》

dcstart_wakeup_retry_count

起動通知エラーリトライ回数

〈符号なし整数〉

((0〜60))《0》

dcstart_wakeup_retry_interval

起動通知エラーリトライ間隔

〈符号なし整数〉

((1〜60))《10》

(単位:秒)

nam_prf_trace_level

NAMイベントトレースの取得レベル

((00000000〜00000007))《00000003》

fil_prf_trace_option

FILイベントトレースを取得するかどうかを指定

0|《1》

fil_prf_trace_delay_time

FILイベントトレース取得条件となるファイルアクセス処理時間のしきい値

〈符号なし整数〉

((1〜65535))《3》

(単位:秒)

jnl_prf_event_trace_level

JNL性能検証用トレースの取得レベル

((00000000〜00000002))《00000001》

jnl_fileless_option

ジャーナルファイルレス機能を使用するかどうかを指定

Y|《N》

prc_coredump_filter

coreファイルに共有メモリを含めるかの判断値

〈符号なし整数〉

((1,3,65,67))

name_service_mode

ノード自動追加機能使用時の動作モード

manager|agent|《normal》

name_manager_node

マネジャノードのノード名

〈1〜255文字の識別子〉

マネジャノードのネームサーバのポート番号

〈符号なし整数〉

((5001〜65535))

name_remove_down_node

停止ノード情報の削除要否

Y|《N》

name_node_add_policy

エージェントノードのノードリストにノーマルノードを登録するかどうかを指定

《using_only》|all

dc_deter_restart_on_stop_fail

実行系OpenTP1システムが,dcstop -f(-fd)コマンドによる強制停止処理中に異常終了したとき,系切り替えを抑止するかどうかを指定

Y|《N》

tp1_monitor_time

OpenTP1監視機能の無応答監視時間

〈符号なし整数〉

((1〜60))《15》

(単位:分)

tp1_monitor_kill_signal

OpenTP1監視機能の無応答監視時間満了時の動作

〈符号なし整数〉

0|《3》|9

ipc_notify_response_host

サービス要求元が応答電文を受信するために使用するIPアドレスを通知するかどうかを指定

Y|《N》

ipc_response_host

サービス要求元が応答電文を受信するために使用するIPアドレスを通知する場合のホスト名

〈1〜255文字のホスト名〉

watch_time

最大応答待ち時間

〈符号なし整数〉

((0〜65535))《180》

(単位:秒)

コマンド

dcbindht

-h

ネットワークアダプタに対応するホスト名

〈1〜255文字の識別子〉

-n

ネットワークアダプタを経由して通信するネットワーク名

〈1〜64文字の識別子〉

putenv

LANG

環境変数LANG

〈文字列〉