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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 システム定義


MCF通信構成定義

MCF通信構成定義は,MCF通信サービスに対して,実行環境を設定するものです。また,MCF通信構成定義を作成することによって,MCF通信サービスの起動を宣言します。複数の通信サービスを使用する場合,その数だけMCF通信構成定義を作成してください。

MCF通信構成定義は,次の二つの定義から構成されます。

共通定義とデータコミュニケーション定義は,別々のファイルに作成します。最終的には二つの定義を結合して,一つの定義オブジェクトファイルを生成します。定義オブジェクトファイルの生成については,「4.3 定義オブジェクトファイルの生成」を参照してください。

定義内容の概略は次のとおりです。

〈このページの構成〉

共通定義

各MCF通信サービスで共通して必要な環境情報を定義します。共通の定義コマンドを使用します。ただし,識別子などの指定値は,定義間で重複して指定できません。通信サービスごとに,別々の共通定義ソースファイルを作成してください。ただし,通信サービスの種類によっては,固有のオプションがあります。これについては,マニュアル「OpenTP1 プロトコル」の該当するプロトコル編を参照してください。

データコミュニケーション定義

各MCF通信サービスに固有の環境情報を定義します。通信サービスに固有の定義コマンドを使用します。

データコミュニケーション定義は,通信サービスの性格によって次の2種類に分けられます。

外部通信のための通信サービス(MCF通信プロセス)に対してMCF通信構成定義を作成する場合,プロトコル固有定義コマンドを使用します。プロトコル固有定義コマンドの詳細については,マニュアル「OpenTP1 プロトコル」の該当するプロトコル編を参照してください。

ノード内通信のための通信サービス(アプリケーション起動プロセス)に対してMCF通信構成定義を作成する場合,アプリケーション起動定義コマンドを使用します。

各データコミュニケーション定義で共通する定義コマンドがありますが,指定するオプションなどが多少異なります。適切な通信サービスの定義コマンドを参照してください。

次の図に,MCF通信構成定義のファイル構成を示します。

図5‒2 MCF通信構成定義のファイル構成

[図データ]

共通定義コマンドの指定順序

共通定義コマンドの指定順序を次の図に示します。

図5‒3 共通定義コマンドの指定順序

[図データ]

アプリケーション起動定義コマンドの指定順序

アプリケーション起動定義コマンドの指定順序を次の図に示します。

図5‒4 アプリケーション起動定義コマンドの指定順序

[図データ]