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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 システム定義


4.3.3 mcf××××(MCF定義オブジェクト解析コマンド)

〈この項の構成〉

(1) 形式

mcf×××× -i 〔パス名〕解析対象オブジェクトファイル名

定義オブジェクト名

解析コマンド

MCFマネジャ定義オブジェクト

mcfmngrr

MCFアプリケーション定義オブジェクト

mcfaplir

MCF通信構成定義の共通定義オブジェクト(または,これとMCF通信構成定義のプロトコル固有定義オブジェクトを結合したオブジェクト)

mcfcomnr

MCFアプリケーション起動定義オブジェクト(または,これと共通定義を結合したオブジェクト)

mcfpsvrr

MCF通信構成定義のプロトコル固有定義オブジェクト(または,これとMCF通信構成定義の共通定義オブジェクトを結合したオブジェクト)

mcf××××

注※

プロトコル製品によっては,サポートしていない場合もあります。マニュアル「OpenTP1 プロトコル」の該当するプロトコル編を参照してください。

(2) 機能

MCFの定義オブジェクトファイルであるMCFマネジャ定義オブジェクトファイル,MCFアプリケーション定義オブジェクトファイル,MCF通信構成定義の共通定義オブジェクトファイル,MCFアプリケーション起動定義オブジェクトファイル,およびMCF通信構成定義のプロトコル固有定義オブジェクトファイルの定義オブジェクトを解析し,定義ソースの形式で標準出力します。

(3) オプション

(4) 出力形式

定義オブジェクトの解析後の出力例を次に示します。

#############################################################
                   MCF manager definition
 
#############################################################
   OBJECT FILE NAME : xxxxxxxx
   VV-RR            : vv-rr
   DATE             : yyyy-mm-dd hh:mm:ss
#############################################################
 
 mcfmenv
   -m id         = A
   -m name       = mng01
 
 mcfmcomn
   -n            = 10
   -p            = 300
   -j            = 4096
  *-t delayed    = no
   -c            = 255
   -w stats      = no
  @-i            = msg
  *-d mcfdump    = yes
  *-d dumpcount  = 3
  *-d pdebug     = 00000000
   -l            = 0
  *-J pj_put     = yes
  *-J mj_select  = no
  *-J mcf_buffer = yes
 
 mcfmcname
   -s mcfsvname  = _muua01
   -s syssvname  = mcfu01
 
 mcfmcname
   -s mcfsvname  = _mups01
   -s syssvname  = mcfu02
 
・
・
・
 
######################## End Of File ########################
(凡例)

xxxxxxxx:解析する定義オブジェクトファイル名

vv-rr:解析する定義オブジェクトのバージョン・リビジョン番号

yyyy-mm-dd hh:mm:ss:解析する定義オブジェクトのファイル生成日時

(5) 解析結果

定義オブジェクト解析コマンドは,その解析結果を定義ソースの形式で出力します。しかし,それは解析結果であり記述形式は元の定義ソースの記述形式とは一致しません。定義ソースと定義オブジェクト解析結果の差異を次に示します。

項目

定義ソース

定義オブジェクト解析結果

注釈文

書き込みできる

出力しない

省略値の扱い

省略できる

  • 限定公開部分も含めて,省略値を出力する

  • システム環境定義のdefault_value_optionオペランドの指定値で省略値が変更となるオペランドの場合,行の先頭に"@"を付与する

限定公開部分の表記方法

一般公開部分と差異なし

OpenTP1 Version 7での限定公開機能の行の先頭に"*"を付与する

定義コマンド名とオプションの表記方法

1行に表記できる

(例)mcfmcomn -n 10

定義コマンド名を表記後,改行する。また,オプションに"="を付記する

(例)mcfmcomn

    -n = 10

1定義コマンドが複数の行にわたる場合

継続記号"¥"を付与する

(例)mcfmcomn -n 10 ¥

         -p 300

継続記号は出力しない

(例)mcfmcomn

    -n = 10

    -p = 300

1定義オプションに複数のオペランドを指定する場合

複数のオペランドをまとめて二重引用符(")で囲む

(例)

mcfmenv -m "id=A name=mng01"

個々のオペランドに対してオプションを付記する

(例)mcfmenv

   -m id=A

   -m name = mng01

その他

なし

  • ファイル名などを記したタイトルが出力される

  • 定義オブジェクト生成時の補正によって,実際の指定値とは異なる内容が出力される場合がある

  • 定義ソースと該当コマンドのバージョンの差異によって,解析結果にサポート内容の過不足がある場合がある

(6) 注意事項

解析対象が不正であった場合の動作は保証しません。