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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プログラム作成の手引


4.7 デッドロックが起こったときの処置

OpenTP1のUAPでは,ほかのUAPと資源を共有して,並行に動作します。各UAPは資源の内容に矛盾が起こらないように,資源を排他制御します。ただし,複数のUAPが異なる順番で複数の資源を確保しようとすると,互いが確保している資源が解放されるのを待って処理が止まってしまうことがあります。このような状態をデッドロックといいます。

さらに,複数のUAPが異なるリソースマネジャ(RM)にアクセスすると,DAMファイルサービスの排他制御やTAMファイルサービスの排他制御が互いに影響し合って,デッドロックが起こってしまう場合もあります。ここでは,デッドロックを起こさないための注意と,デッドロックが起こった場合のOpenTP1の処置について説明します。

〈この節の構成〉