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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プログラム作成の手引


4.3.3 ISTテーブルへのアクセス手順

UAPからISTテーブルへアクセスするときの手順について説明します。なお,ISTテーブルへのアクセスは,トランザクションの関数でコミット,ロールバックできません。

〈この項の構成〉

(1) ISTテーブルのオープン

UAPからISTテーブルにアクセスする場合は,まずISTテーブルをオープンします。ISTテーブルをオープンするときは,dc_ist_open関数【CBLDCIST('OPEN')】を呼び出します。ISTテーブルをオープンすると,テーブル記述子がリターンされます。ISTテーブルのオープン以降の処理では,テーブル記述子を関数に設定してアクセスします。テーブル記述子は,オープン以降の処理でもUAPで保持しておいてください。

(2) レコードの参照/更新手順

ISTテーブルのレコードを入力するときは,dc_ist_read関数【CBLDCIST('READ')】を呼び出します。ISTテーブルのレコードへデータを出力するときは,dc_ist_write関数【CBLDCIST('WRIT')】を呼び出します。dc_ist_read関数,dc_ist_write関数を呼び出すときは,dc_ist_open関数でリターンされたテーブル記述子を引数に設定します。

レコードを入力または出力するときは,複数のレコードのキー値を一括して指定できます。キー値は,構造体として関数に設定します。この構造体は,複数個指定できます。

(3) ISTテーブルのクローズ

ISTテーブルをクローズするときは,dc_ist_close関数【CBLDCIST('CLOS')】を呼び出します。dc_ist_close関数を呼び出すときは,dc_ist_open関数でリターンしたテーブル記述子を引数に設定します。

ISTテーブルへのアクセス手順を次の図に示します。

図4‒22 ISTテーブルへのアクセス手順

[図データ]