Hitachi

OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プログラム作成の手引


4.1.2 物理ファイルと論理ファイル

UAPから呼び出す関数に指定する,DAMファイルの名称について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 物理ファイル

DAMファイルを作成する場合は,DAMファイルとして使う領域をdamloadコマンドまたはオフラインの業務をするUAPで割り当てます。割り当てるときに使用する名称は,OpenTP1ファイルシステムとして割り当てたキャラクタ型スペシャルファイルのパス名です。このパス名で示すファイルを物理ファイル,ファイル名を物理ファイル名といいます。物理ファイル名は,割り当てたDAMファイルに初期データを作成したり,オフライン環境で更新したりする場合に使います。

(2) 論理ファイル

オンライン中にSUP,SPP,およびMHPからDAMファイルを使うときは,システム定義で名称を付けた,論理的なファイルに対してアクセスします。このファイルを論理ファイル,ファイル名を論理ファイル名といいます。論理ファイル名と物理ファイル名は,1対1に対応しています。物理ファイル名と論理ファイル名の対応は,DAMサービス定義で指定します。

(3) UAPからアクセスする場合の注意

論理ファイルと物理ファイルはノードごとに定義するので,DAMファイルはノードごとに独立して管理されています。そのため,UAPからほかのノードにあるDAMファイルへはアクセスできません。DAMファイルを使う場合は,ノード(マシン)にあるUAPの処理から,ノード内で定義したファイル名でアクセスしてください。