3.10.3 UAP異常終了通知イベント(ERREVT3)
ERREVT3は,次に示す場合に通知されます。また,アプリケーション属性定義 mcfaalcapの-nオプションにerrevt=yes(通信イベント障害時にエラーイベント通知する)を指定している通信イベントが,次に示す原因で障害が発生した場合にも,ERREVT3が通知されます。
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MHPが,dc_mcf_receive関数で先頭セグメントを受信したあとで異常終了した
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アプリケーション終了時,障害が発生した
ERREVT3は,MHPで呼び出したdc_mcf_rollback関数のフラグにDCMCFNRTNを設定してある場合にも通知されます。
ERREVT3のMCFイベント処理用MHPでは,ERREVT3の内容を参照して,自ノードのUAPが異常終了したことを伝えるメッセージのアプリケーション名をキーとして送信するなどの対処をしてください。その際は,論理端末やUAPの型に従って,応答メッセージ,または一方送信メッセージをMCFイベント処理用MHPから送信してください。
ERREVT3の概要を次の図に示します。
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メッセージを受信したMHPの処理でエラーが起こると,ロールバックでリトライを設定していない場合,出力キューを経由して制御がMCFに戻ります。
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エラーが発生したMHPから送られて来た情報を基に,ERREVT3が通知されます。
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ERREVT3は入力キューを経由して,ERREVT3のMCFイベント処理用MHPをスケジュールします。MCFイベント処理用MHPは,メッセージを送ってきた他システムに,自システムのUAPでエラーが起こったことを伝えるメッセージを送信します。