3.10.2　メッセージ廃棄通知イベント（ERREVT2）

ERREVT2は，次に示すことが原因で，受信したメッセージを廃棄した場合に通知されます。また，アプリケーション属性定義mcfaalcapの-nオプションにerrevt=yes（通信イベント障害時にエラーイベント通知する）を指定している通信イベントが，次に示す原因で障害が発生した場合にも，ERREVT2が通知されます。

• 入力キューに障害が発生した

• 入力メッセージ最大格納数を超過した

• 動的共用メモリが不足した

• キューファイルが満杯になった

• サービス，サービスグループ，またはアプリケーションが閉塞している

• スケジュール閉塞されているサービスグループの入力キューに未処理受信メッセージが残った状態で，OpenTP1を正常終了または計画停止Aで終了した

• サービスグループ，またはアプリケーションがセキュア状態である

• MHPで呼び出すdc_mcf_receive関数にセグメントを渡す前に，MHPが異常終了した

• アプリケーション名に相当する，MHPのサービスがない

• ユーザサーバ未起動などによって，MHPの起動に失敗した

• DBMSの障害などによって，トランザクションの開始に失敗した

ERREVT2のMCFイベント処理用MHPでは，ERREVT2の内容を参照して，自ノードで処理できなかったことを伝えるメッセージを送信するなどの対処をしてください。その際は，論理端末やUAPの型に従って，応答メッセージ，または一方送信メッセージをMCFイベント処理用MHPから送信してください。

ERREVT2の概要を次の図に示します。

図3‒25　ERREVT2の概要

1. 受信したメッセージが，何らかの理由で入力キューから廃棄されました。

2. 制御がMCFに戻り，ERREVT2が通知されて，ERREVT2のMCFイベント処理用MHPがスケジュールされます。

3. MCFイベント処理用MHPからメッセージを送ってきた他システムに，メッセージの再送要求などを伝える一方送信メッセージを送信します。

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