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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プログラム作成の手引


2.2 リモートAPI機能

OpenTP1では,クライアント側のノードにあるUAPが発行したAPIを,OpenTP1がサーバ側に転送してサーバ側のプロセスで実行できます。このような機能をリモートAPI機能といいます。リモートAPI機能を要求するクライアント側のノードにあるUAPをrapクライアントといいます。rapクライアントが発行したAPIを,OpenTP1のrapリスナーが受け付け,rapサーバがサーバ側のノードで実行します。rapリスナー,rapサーバはOpenTP1のユーザサービスとして動作します。ユーザはrapsetupコマンドでrapリスナーとrapサーバの動作環境を設定してください。

リモートAPI機能を使用するユーザは,通信相手のサービス情報(ホスト名とポート番号)を,ユーザサービスネットワーク定義に-wオプション付きで定義しておきます。また,サーバ側にrapリスナーサービス定義を作成し,rapdfgenコマンドでrapリスナー用ユーザサービス定義とrapサーバ用ユーザサービス定義を自動生成します。リモートAPI機能を次の図に示します。

図2‒24 リモートAPI機能

[図データ]

次に,リモートAPI機能で代理実行できるAPIをrapクライアントの種類ごとに示します。

〈この節の構成〉