1.3.1 OpenTP1のソフトウェア製品
OpenTP1のソフトウェア製品と,関連するソフトウェア製品を次に示します。
- 〈この項の構成〉
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(1) OpenTP1の基本部分を構成する製品
OpenTP1の基本部分を構成する製品を次に示します。
(2) ユーザデータを管理する製品
ユーザデータを管理するOpenTP1の製品を次に示します。
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OpenTP1専用のユーザファイルを,直接編成ファイルとして使えるようにする製品です。TP1/FS/Direct Accessを使うと,ユーザファイル(DAMファイル)をトランザクション処理と同期して管理できます。
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OpenTP1専用のユーザファイルを,テーブルアクセス法で使えるようにする製品です。テーブルアクセス法とは,共用メモリ上にあるテーブルで回復可能なファイルとしてアクセスする方法です。TP1/FS/Table Accessを使うと,ユーザファイル(TAMファイル)をトランザクション処理と同期して管理できます。
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共用メモリ上にあるテーブル(ISTテーブル)を,複数のOpenTP1システムで共用できるようにする製品です。テーブルの実体がどのノードにあるかを意識しないで,UAPからデータを参照,更新できるようにします。TP1/Shared Table Accessの場合,ユーザファイルの実体はなく,メモリ上のISTテーブルにデータが格納されます。そのため,オンラインが異常終了した場合はデータを回復できません。
(3) メッセージ制御機能を使うときに必要な製品
メッセージで通信できるようにするOpenTP1の製品を次に示します。
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OpenTP1システムがほかのシステムと,ネットワークを通して通信できるようにする製品です。TP1/Message Controlを使った通信では,メッセージを使って通信します。
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ネットワークを制御するのに必要な運用,構成管理,スケジュールなどの役割をするライブラリの製品です。
TP1/Message ControlとTP1/NET/Libraryは,メッセージ送受信機能を実現します。メッセージで通信する場合は,メッセージ送受信機能の製品と,通信プロトコル対応製品(TP1/NET/××××)が必要です。通信プロトコル対応製品については,「付録A TP1/Message Controlで使える通信プロトコル対応製品」を参照してください。
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TP1/Message ControlとTP1/NET/Libraryに相当する機能を持っています。また,TCP/IP通信機能(TP1/NET/TCP/IPの機能)も持っています。
TP1/Messagingについては,マニュアル「TP1/Messaging 使用の手引」を参照してください。
(4) メッセージキューイング機能を使うときに必要な製品
OpenTP1のメッセージキューイング機能を使うときに必要な製品を次に示します。
(5) OSI TP通信を使うときに必要な製品
クライアント/サーバ形態の通信で,通信プロトコルにOSI TPを使う場合に必要となる製品を次に示します。
(6) 系切り替え機能を使うときに必要な製品
OpenTP1システムを二重化する機能(系切り替え機能)を使えるようにする製品を次に示します。
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OpenTP1を系切り替え機能を使ったシステム形態に使うときに必要な製品です。系切り替え機能では,HAモニタが前提となります。
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系切り替え機能を使ったOpenTP1のシステム形態で,メッセージ制御機能を使うときに必要な製品です。TP1/NET/High Availabilityには,TP1/High AvailabilityとHAモニタが前提となります。
また,二重化しているシステムとメッセージ送受信をする場合に,コネクション切り替え機能を使うときにも必要となります。コネクション切り替え機能については,マニュアル「OpenTP1 プロトコル TP1/NET/TCP/IP編」を参照してください。
(7) OpenTP1の拡張機能を使うときに必要な製品
OpenTP1の性能の確保,運用を容易にするための拡張機能を使うときに必要な製品を次に示します。
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次の拡張機能を使用する場合に必要な製品です。
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性能検証用トレース
負荷テストや本番環境で,サービス呼び出しのどこに時間が掛かっているのかを詳細に分析することができます。
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マルチスケジューラ機能
多数のクライアントから長大データを受け取る場合に複数のスケジューラを起動できるようにし,スケジューラのボトルネックを解消できます。
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ノード直接指定RPC
あて先ノードのIPアドレスを直接指定してRPCを発行できます。これによって,ネームサーバのドメイン外へのRPC,およびネットワーク経路が二重化されている場合の経路の選択ができるようになります。
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オンライン中サーバプロセス多重度変更コマンド
オンライン中のサービスの処理プロセス数をコマンドで変更し,処理能力の拡張や縮退ができます。
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プロセスごとのサービス処理時刻表示コマンド
コマンドで,プロセスごとにサービスを受付けた時刻と終了した時刻を表示することができます。
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ユーザサーバのプロセスのリフレッシュ機能
オンラインを停止することなく,ユーザサーバのロードモジュールを入れ替えられます。
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TP1/Message Control - Extension1
メッセージ制御機能に関する,次の拡張機能を使用する場合に必要な製品です。
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MCF構成変更再開始機能
前回のオンライン停止時に,入出力キュー上に残っていた未処理メッセージを次回オンラインに引き継ぎつつ,OpenTP1ファイルシステムやキューグループの構成変更,および論理端末(コネクション)やアプリケーションの構成を変更できます。
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(8) OpenTP1のUAPをテストするときに必要な製品
OpenTP1システムで使うUAPをテストするときに必要な製品を次に示します。
(9) OpenTP1のクライアント用マシンに必要な製品
OpenTP1のサーバへサービスを要求する,クライアント用マシンに必要な製品を次に示します。
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WSやPCをクライアント用マシンとして,OpenTP1のサーバへサービスを要求できるようにする製品です。
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Javaアプレット,Javaアプリケーション,またはJavaサーブレットから,OpenTP1のサーバへサービスを要求できるようにする製品です。
TP1/Client/W,TP1/Client/P,およびTP1/Client/Jについては,「2.2.2 OpenTP1クライアント機能の概要」を参照してください。
(10) 分散アプリケーションサーバ機能で必要な製品
(11) クラスタ/並列システムでOpenTP1を使うときに必要な製品
OpenTP1をクラスタ/並列システムに使うときに必要な製品を次に示します。
(12) OpenTP1提供以外のリソースマネジャを制御するときに必要な製品
OpenTP1提供以外のリソースマネジャを制御できるようにする必要な製品を次に示します。
(13) OpenTP1システムに関連する製品
OpenTP1に関連する製品について説明します。
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ユーザファイルをX/OpenのISAMモデルに準拠した索引順編成ファイルとして使えるようにする製品です。ユーザファイル(ISAMファイル)をトランザクション処理と同期して管理する場合は,ISAMに加えて,ISAM/Bが必要になります。
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OpenTP1システムの信頼性を上げるために,システムを二重化するときに必要になる製品です。HAモニタを使ったOpenTP1システムについては,「6.1 系切り替え機能」を参照してください。