COBOL2002 使用の手引 手引編

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6.10.2 ラージファイル入出力機能でのファイルの共用

ラージファイル入出力機能を使用した場合,LOCK MODE指定は無視され,ファイルシェア機能は無効となります。また,INPUTモードで開いた場合でも,他プロセスからのレコード施錠はエラーとなります。

ラージファイル入出力機能を使用した場合の入出力動作は次のとおりです。

<この項の構成>
(1) 先行プロセスでラージファイル入出力機能を使用する場合
(2) 先行プロセスでラージファイル入出力機能を使用しない場合

(1) 先行プロセスでラージファイル入出力機能を使用する場合

後行プロセス 先行プロセス
ラージファイル
入出力機能
OPENモード OPENモード
INPUT OUTPUT I-O EXTEND
使用する OPEN INPUT × × ×
OUTPUT × × × ×
I-O × × × ×
EXTEND × × × ×
使用しない※1 OPEN※2 INPUT × × ×
OUTPUT × × × ×
I-O × × ×
EXTEND × × × ×
READ※3 WITH LOCK RE
WITH NOLOCK
REWRITE※3※4

(凡例)
○:成功
×:OPENエラー
RE:READエラー
−:対象外

注※1
LOCK MODE IS AUTOMATIC指定

注※2
WITH LOCK指定なし

注※3
OPEN I-Oモードで開いたファイル

注※4
READ WITH NO LOCKで入力したレコードに対するREWRITE文

(2) 先行プロセスでラージファイル入出力機能を使用しない場合

7.2.4 各実行単位の施錠形式」に従います。

ただし,後行プロセスでラージファイル入出力機能を使用する場合は,LOCK MODE指定なしの動作となります。