COBOL2002 使用の手引 手引編

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6.10.1 ラージファイル入出力機能の概要

実行時環境変数CBLD_ファイル名にLARGEFILEを指定することによって,ラージファイル(ファイルサイズが2GB以上のファイル)に対する入出力ができます。

<この項の構成>
(1) ラージファイル入出力機能の指定方法
(2) 使用できるファイルの種類

(1) ラージファイル入出力機能の指定方法

形式
 
CBLD_ファイル名={ LARGEFILE | NOLARGEFILE
LARGEFILE
ラージファイル入出力機能が有効になります。
NOLARGEFILE
ラージファイル入出力機能を使用しないで,通常の入出力をします。

実行時環境変数CBLD_ファイル名の詳細については,「35.3 プログラムの実行環境の設定」を参照してください。

形式
 
CBLLARGEFILE=YES
 

注意事項
実行時環境変数CBLD_ファイル名=LARGEFILE/NOLARGEFILEと,CBLLARGEFILE=YESを同時に指定した場合,実行時環境変数CBLD_ファイル名=LARGEFILE/NOLARGEFILEの指定が優先されます。
実行時環境変数「CBLD_ファイル名」と「CBLLARGEFILE」の関係を次に示します。
CBLLARGEFILE CBLD_ファイル名
LARGEFILE NOLARGEFILE 指定なし
YES ×
YES以外,または実行時環境変数指定なし × ×

(凡例)
○:ラージファイル入出力機能を適用する
×:ラージファイル入出力機能を適用しない

(2) 使用できるファイルの種類

ファイル編成
ラージファイル入出力機能は,次のファイル編成で使用できます。
  • 順編成ファイル
  • テキスト編成ファイル
  • CSV編成ファイル

ファイルシステム
ラージファイルを使用するためには,ファイルシステムの属性がラージファイルに対応している必要があります。ファイルシステム属性については,システムのマニュアルを参照してください。
また,作成できるファイルサイズについては,システム資源の制限が設定されている場合があります。詳細は,システムのulimitコマンドなどについて記載されたマニュアルを参照してください。