通信管理 XNF/AS プログラマーズガイド HDLC編

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3.3 d_bind( )

<この節の構成>
(1) 名称
(2) 形式
(3) 機能
(4) リターン情報

(1) 名称

 
d_bind( )
 

データリンク端点と仮想スロット番号を結合します。

(2) 形式

#include <xnfs/diuser.h>
int d_bind(fd,bind);
int fd;
struct d_bind *bind;

(3) 機能

データリンク端点に仮想スロット番号を関連づけ,データリンクユーザと通信管理とを論理的に結び付けます。これ以降,このデータリンク端点に対するコネクションの確立要求を開始できます。

指定した仮想スロット番号が使用できない場合,およびすでに使用されている場合は,異常終了します。

fd
データリンク端点識別子を指定します。

bind
構造体d_bindのアドレスを指定します。構造体d_bindのテーブル形式および内容は次のとおりです。

テーブル形式

[図データ]

テーブル内容

テーブル要素 内容 指定値
bindlen 構造体d_bindで設定する情報のバイト数 0x0006
slotlen 仮想スロット番号のバイト数 0x0002
slotnum 仮想スロット番号 任意

(4) リターン情報

(a) リターン値

正常終了時:0を返します。

異常終了時:-1を返します。

(b) エラー情報
エラー名称 要因
DBADADDR 1 指定された仮想スロット番号が,間違った形式であるか,または存在しません。
DNOADDR 5 指定された仮想スロット番号はすでに使用されています。
DOUTSTATE 6 この関数が間違った順序で発行されました。
DSYSERR 8 この関数の実行中にシステムエラーが発生しました。詳細については,「3.16.1 詳細エラーコード」を参照してください。