Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド
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登録ファイルとは,SFimportで追加・変更・削除する部署テーブル,ユーザ,種別テーブル,施設の情報を設定したCSVファイルです。1レコード(行)に一つの部署テーブル,ユーザ,種別テーブル,施設の情報をコンマで区切って設定します。SFimportは,登録ファイルを読み込んで,設定されている情報をScheduler Server,又はFacilities Managerに登録します。
登録ファイルの1レコード(行)には14項目分の領域を確保する必要があります。登録ファイルの14項目の名称と項目に設定する内容を次に示します。
14項目のうち登録ファイル作成時に設定が必要な項目は,組織種別(部署テーブル,ユーザ,種別テーブル,施設)や処理区分(追加・変更・削除)によって異なります。
- 処理種別
部署テーブルとユーザの場合は"S"を,種別テーブルと施設の場合は"F"を指定します。
"#"を指定した場合,そのレコード(行)はコメントレコードになります。
- 組織種別
登録するデータの組織種別を指定します。最上位の部署テーブルの場合は"C"を,それ以外の部署テーブルの場合は"G"を,ユーザの場合は"U"を指定します。
また,最上位の種別テーブルの場合は"C"を,それ以外の種別テーブルの場合は"G"を,施設の場合は"U"を指定します。
- 処理区分
"A"(追加),"C"(変更),"D"(削除),"I"(コメント)を指定します。これ以外の文字を指定しないでください。"A"(追加)を指定した場合,情報を新規に追加します。"C"(変更)を指定した場合,登録済みの情報を変更します。"D"(削除)を指定した場合,登録済みの情報を削除します。"I"(コメント)を指定した場合,そのレコード(行)はコメントレコード(処理種別の先頭に#を挿入)として扱います。
- 上位組織ID
処理対象が部署テーブルの場合,上位部署のテーブルIDを指定します。ただし,処理対象の部署テーブルが最上位の部署テーブルの場合は,処理対象の部署テーブルIDを上位組織IDにも指定します(上位組織IDと所属組織IDに同じ部署テーブルIDを指定します)。
部署テーブルのIDには,半角英数字の小文字6文字以内で設定し,末尾には".uid"を付けたものを指定してください。
処理対象が種別テーブルの場合,上位種別のテーブルIDを指定します。ただし,処理対象の種別テーブルが最上位の種別テーブルの場合は,処理対象の種別テーブルIDを上位組織IDにも指定します(上位組織IDと所属組織IDに同じ種別テーブルIDを指定します)。
種別テーブルのIDには,半角英数字の小文字6文字以内で設定し,末尾には".rid"を付けたものを指定してください。
処理対象がユーザ,又は施設の場合は,設定しないでください。
- 所属組織ID
処理対象が部署テーブルの場合,その部署テーブルのテーブルIDを指定します。
処理対象がユーザの場合,所属する部署テーブルのテーブルIDを指定します。
部署テーブルのIDには,半角英数字の小文字6文字以内で設定し,末尾には".uid"を付けたものを指定してください。
処理対象が種別テーブルの場合,その種別テーブルのテーブルIDを指定します。
処理対象が施設の場合,所属する種別テーブルのテーブルIDを指定します。
種別テーブルのIDには,半角英数字の小文字6文字以内で設定し,末尾には".rid"を付けたものを指定してください。
- 日本語組織名
処理対象が部署テーブルの場合,その部署テーブルの部署名を指定します。
処理対象が種別テーブルの場合,その種別テーブルの種別名を指定します。
処理対象がユーザ,又は施設の場合は,設定しないでください。
全角文字,数字,英小文字,英大文字,半角片仮名,及び次の半角記号を使用して,20バイト以内の文字列で指定します。
:,|,=,<,>,$,!,~(チルダ),",.(ピリオド),#,@,(,),+,,(コンマ),_,^(ハット),`(バッククォート),{,},[,],*,;,\,半角スペース,?,/,%,。(句点),「,」,、(読点),・(中点),゛(濁点),゜(半濁点),-(マイナス),&,’(シングルクォーテーション)
ただし,半角スペースは先頭には使用できません。
- ホームサーバ
処理対象ユーザ,又は施設のホームサーバ(Scheduler Server,又はFacilities Manager)のドメイン名,又はホスト名を指定します。
処理対象が部署テーブル,又は種別テーブルの場合,設定しないでください。
数字,英小文字,英大文字,及び次の半角記号を使用して,255バイト以内の文字列で指定してください。
.(ピリオド),-(マイナス)
ホームサーバ名は,「4.5(1) DNSホスト名の登録」で登録したホスト名を指定してください。
- 日本語名
処理対象のユーザのユーザ名,又は施設の施設名を指定します。
処理対象が部署テーブル,又は種別テーブルの場合,設定しないでください。
全角文字,数字,英小文字,英大文字,半角片仮名,及び次の半角記号を使用して,20バイト以内の文字列で指定します。
:,|,=,<,>,$,!,~(チルダ),",.(ピリオド),#,@,(,),+,,(コンマ),_,^(ハット),`(バッククォート),{,},[,],*,;,\,半角スペース,?,/,%,。(句点),「,」,、(読点),・(中点),゛(濁点),゜(半濁点),-(マイナス),&,’(シングルクォーテーション)
ただし,半角スペースは先頭には使用できません。
- ユーザID
処理対象のユーザのユーザID,又は施設の施設IDを指定します。
処理対象が部署テーブル,又は種別テーブルの場合,設定しないでください。
半角英数文字か”-(マイナス)“を使用して8文字以内で指定してください。ただし,”-(マイナス)”は先頭には使用できません。また,大文字か小文字かだけが異なるユーザID,又は施設ID(例:abc12345とAbc12345)を指定してはいけません。
- セキュリティ
処理対象がユーザ,又は施設の場合,セキュリティランクを,英大文字(A〜Z),1文字で指定します。
処理対象が部署テーブル,又は種別テーブルの場合,設定しないでください。
- 未使用
何も指定しないでください。
- E-mail ID
処理対象がユーザの場合,E-Mailアドレスを255バイト以内の文字列で指定します。
処理対象がユーザ以外の場合は,設定しないでください。
既に登録済みのE-Mailアドレスを削除する場合は,"D"を1文字で指定します。
- 入力ファイルのチェック
SFimportがチェックした結果,設定項目に誤りがある場合にエラー番号を出力します。設定は不要ですが,項目欄は必ず確保してください。
エラー番号については,「付録R.1(1) 入力ファイルのチェックのエラー番号」を参照してください。
- 登録結果
SFimportが実行結果を出力します。登録処理でエラーが発生した場合は,エラー番号を出力します。値は設定できませんが,項目欄は必ず確保してください。
エラー番号については,「付録R.1(2) 登録結果のエラー番号」を参照してください。
登録ファイルに設定する場合に必要な項目を表7-3に示します。
表7-4 登録ファイルに設定する場合に必要な項目
| 項番 |
登録ファイルで設定する順番 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
| 処理内容 |
処理種別 |
組織種別 |
処理区分 |
上位組織ID |
所属組織ID |
日本語組織名 |
ホームサーバ |
日本語名 |
ユーザID |
セキュリティ |
未使用 |
E-mail ID |
入力ファイルのチェック |
登録結果 |
| 1 |
最上位の部署テーブルの新規登録 |
S |
C |
A |
○ |
○ |
○ |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
− |
− |
| 2 |
最上位の部署テーブルの「部署名」変更 |
S |
C |
C |
● |
● |
△ |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
− |
− |
| 3 |
最上位の部署テーブルの削除 |
S |
C |
D |
● |
● |
− |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
− |
− |
| 4 |
部署テーブルの新規登録 |
S |
G |
A |
○ |
○ |
○ |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
− |
− |
| 5 |
部署テーブルの「部署名」変更 |
S |
G |
C |
● |
● |
△ |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
− |
− |
| 6 |
部署テーブルの削除 |
S |
G |
D |
● |
● |
− |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
− |
− |
| 7 |
ユーザの新規登録 |
S |
U |
A |
× |
○ |
× |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
△ |
− |
− |
| 8 |
ユーザの「ユーザ名」変更 |
S |
U |
C |
× |
● |
× |
− |
△ |
● |
− |
× |
− |
− |
− |
| 9 |
ユーザの「セキュリティランク」変更 |
S |
U |
C |
× |
● |
× |
− |
− |
● |
△ |
× |
− |
− |
− |
| 10 |
ユーザの「E-Mail ID」登録/変更 |
S |
U |
C |
× |
● |
× |
− |
− |
● |
− |
× |
△ |
− |
− |
| 11 |
ユーザの「E-Mail ID」削除 |
S |
U |
C |
× |
● |
× |
− |
− |
● |
− |
× |
D |
− |
− |
| 12 |
ユーザの削除 |
S |
U |
D |
× |
● |
× |
− |
− |
● |
− |
× |
− |
− |
− |
| 13 |
最上位の種別テーブルの新規登録 |
F |
C |
A |
○ |
○ |
○ |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
− |
− |
| 14 |
最上位の種別テーブルの「種別名」変更 |
F |
C |
C |
● |
● |
△ |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
− |
− |
| 15 |
最上位の種別テーブルの削除 |
F |
C |
D |
● |
● |
− |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
− |
− |
| 16 |
種別テーブルの新規登録 |
F |
G |
A |
○ |
○ |
○ |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
− |
− |
| 17 |
種別テーブルの「種別名」変更 |
F |
G |
C |
● |
● |
△ |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
− |
− |
| 18 |
種別テーブルの削除 |
F |
G |
D |
● |
● |
− |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
− |
− |
| 19 |
施設の新規登録 |
F |
U |
A |
× |
○ |
× |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
× |
− |
− |
| 20 |
施設の「施設名」変更 |
F |
U |
C |
× |
● |
× |
− |
△ |
● |
− |
× |
× |
− |
− |
| 21 |
施設の「セキュリティランク」変更 |
F |
U |
C |
× |
● |
× |
− |
− |
● |
△ |
× |
× |
− |
− |
| 22 |
施設の削除 |
F |
U |
D |
× |
● |
× |
− |
− |
● |
− |
× |
× |
− |
− |
- (凡例)
- ○:必ず設定することを示します。
- ●:必ず登録済みのデータを設定することを示します。
- △:任意で設定することを示します。
- −:設定する必要がないことを示します。
- ×:値を設定してはいけないことを示します。
- A,C,D,F,G,S,U:表中の値を設定することを示します。
登録ファイルの作成方法を次の二つの手順に分けて説明します。
- 登録ファイルの基になるデータを用意する
- 表計算ソフトやテキストエディタで作成する
(a) 登録ファイルの基になるデータの用意
データを用意する方法には次の二つがあります。
- Scheduler Server又はFacilities Managerが提供する登録ファイルのサンプルを利用する
/usr/GroupAppo/bin/Aasya.csv
- Scheduler Server又はFacilities Managerに登録済みの情報を出力して利用する
/usr/GroupAppo/bin/SFexport /a <出力先ファイル名> <スケジュール格納ディレクトリ>
オプションなどの指定を変更すれば,ユーザの情報だけを出力したり,部署テーブル情報だけを出力したりすることもできます。SFexportの詳細については,「7.10.3 SFexportの使用方法」を参照してください。
出力したファイルを利用して,登録ファイルを作成します。
(b) 表計算ソフトやテキストエディタでの作成
Excelなどの表計算ソフトやメモ帳などのテキストエディタを使って登録ファイルを作成する方法を説明します。
表計算ソフトとテキストエディタのどちらを使っても登録ファイルは作成できます。しかし,表計算ソフトを使った方がデータを見やすいため,登録ファイルの作成が容易です。
- 表計算ソフトでの登録ファイルの作成
- 表計算ソフトで作成する場合,各レコード(行)のセルに項目の値を設定します。値を設定する必要がないセルには,データを入力しないでください。
- 注意事項
- 登録ファイルは,1レコード(行)に14項目分の領域を確保する必要があります。表計算ソフトで作成した登録ファイルを保存する場合,保存形式にCSV形式(コンマ区切り形式)を選択して保存します。なお,入力されている項目以降は",(コンマ)"が出力されない場合があります。
- 表計算ソフトで作成する場合の例を次に示します。
| 1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
| S |
C |
A |
asya.uid |
asya.uid |
A社 |
|
|
|
|
|
|
|
|
- サンプルファイルやSFexportで出力したファイルを基にして登録ファイルを作成すると,先頭行に見出しが設定されるため,項目に何を設定するのかが分かりやすくなります。
- テキストエディタでの登録ファイルの作成
- メモ帳などのテキストエディタで作成する場合,各レコード(行)に各項目の値を,(コンマ)で区切って設定します。値を設定する必要がない場合は,コンマだけを設定します。
- 注意事項
- 登録ファイルは,1レコード(行)に14項目分の領域を確保する必要があります。このためには,テキストエディタで作成する場合は,1レコード(行)に13個のコンマが必要です。
- テキストエディタで作成する場合の例を次に示します。
S,C,A,asya.uid,asya.uid,A社,,,,,,,,
|
登録ファイルを作成するときに注意が必要な事項について説明します。
(a) 登録ファイルのレコードの並び順について
登録ファイルのレコードの並び順は,実際にScheduler_Facilities管理ツールを使用して登録する順と同様にして作成してください。例えば,「開発部」という部署テーブルとその部署テーブルに属する「田中部長」というユーザを追加する場合は,「開発部」→「田中部長」のレコード順で,登録ファイルを作成します。
(b) コメントについて
登録ファイルでは次の三つのレコード(行)をコメントとして扱います。コメントのデータはSFimportでは無視されます。
- 処理種別(1番目の項目)が#で始まっているレコード(行)
- 処理区分(3番目の項目)に"I"を指定しているレコード(行)
SFexportで出力したファイルは,処理区分(3番目の項目)がすべて"I"に設定されています。
- 登録結果(14番目の項目)が「○」のレコード(行)
(c) 最上位の部署テーブル,種別テーブルを追加・変更・削除するときの記述について
上位組織IDと所属組織IDを同じにしてください。
(d) 最上位に属するユーザを追加・変更・削除するときの所属組織IDについて
所属組織IDには,"MAIN.idx"を指定してください。
(e) 最上位に属する施設を追加・変更・削除するときの所属組織IDについて
所属組織IDには,"MAIN.rmx"を指定してください。
(f) 部署テーブル,種別テーブルを削除するときの注意事項について
部署テーブル,種別テーブルを削除する場合は,テーブル以下すべてを削除しておく必要があります。また,種別テーブルを削除する場合は,その種別テーブル以下の施設を管理しているすべての施設管理者を「非選択」に変更しておく必要があります。
部署テーブル,種別テーブルを削除するときは,Scheduler_Facilities管理ツールで削除することをお勧めします。
(g) 登録ファイルの名称ついて
SFimportでは,登録ファイル名の末尾(拡張子)が.bk1〜.bk9のファイルを指定できません。
(h) 登録ファイルの項目の値にコンマ,引用符が含まれる場合について
登録ファイルの項目の値にコンマが含まれる場合は,項目の値全体を"(引用符)で囲んで設定してください。
- <例>
- 値にコンマが含まれる場合
- 項目の値:12,345
- 設定する値:"12,345"
登録ファイルの項目の値に引用符が含まれる場合は,引用符1文字につき引用符2文字を設定した上で,項目の値全体を引用符で囲んで設定してください。
- <例>
- 値に引用符が含まれる場合
- 項目の値:AB"c"D
- 設定する値:"AB""c""D"
(i) Windowsマシン上で登録ファイルを作成して,ftpで登録ファイルを転送する場合
ファイル転送のtypeをasciiにして転送してください。
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