Hitachi

AIX 分散トランザクションゲートウェイ DF/GW Version2 運用ガイド


4.2.4 送信データ

DF/GW Version2を使用してデータの送受信を行う場合のデータの形式を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) 全銀TCP接続機能を使用する場合

DF/GW Version2の全銀TCP接続機能を使用してデータの送受信を行う場合の,データの形式と内容を次の図および表に示します。

[図データ]

項目

相対位置

長さ

内容

サブレイヤヘッダ

0

8バイト

サブレイヤヘッダ

サブレイヤヘッダ(詳細)

送信データの長さ

0

2バイト

サブレイヤヘッダの長さ(SH)を含めた送信データの長さを指定します。

版番号

(2,0)

4ビット

B'0001'

識別子

(2,3)

4ビット

メッセージのタイプを指定します。

B'0000':

情報メッセージ(制御電文,データ電文)

B'0001':

制御メッセージ(論理ACK)

AF(論理ACK不要フラグ)

(3,0)

4ビット

この情報は識別子が情報メッセージの場合だけ意味を持ちます。

B'0000':

論理ACKを当該メッセージに対して要求します。

B'0001':

論理ACKを当該メッセージに対して要求しません。

MN(連続受信回数)

(3,3)

4ビット

連続受信回数(0回〜15回)を4ビットで設定します。

0回の場合:

B'0000'

15回の場合:

B'1111'

予備

4

4バイト

(00)16を指定します

電文テキストコントロール

8

5バイト

電文テキストコントロール(TTC)

電文テキストコントロール(詳細)

情報区分

8

1バイト

情報区分を指定します。

(00)16

制御電文

(01)16

データ電文

テキスト通番

9

2バイト

データ電文に付与されるテキスト通番を1〜65535で設定します。

制御電文の場合は,0を設定します。

テキスト長

11

2バイト

電文テキストコントロールの長さ(TTC)を含めた全テキストの長さを指定します。

情報部

13

nバイト

送信するテキストを指定します。

(2) MQ接続機能を使用する場合

DF/GW Version2のMQ接続機能を使用してデータの送受信を行う場合の,データの形式と内容を次の図および表に示します。

[図データ]

項目

相対位置

長さ

内容

共通情報

0

2000バイト

共通情報

DF/GW Version2は,ホストから送信されたデータに,MQMDを付加してTP1/Message Queueに要求を行います。

共通情報(詳細)

ユーザデータ1

0

任意

ユーザデータ1

DF/GW Version2はユーザデータの内容は参照しません。

MQ連絡情報

MQ連絡情報へのオフセット

任意

接続する転送キュー名称などの情報

詳細については,「4.2.5 MQ連絡情報」を参照してください。

メッセージの先頭からMQ連絡情報までのオフセットは,DF/GW構成定義に指定します。

分散トランザクションの処理形態によってオフセット値は異なります。

ユーザデータ2

任意

任意

ユーザデータ2

DF/GW Version2はユーザデータの内容は参照しません。

業務情報

2000

任意

送信する業務情報を指定します。