トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker Object Transaction Monitor ユーザーズガイド
OTMで発生する障害の種類を次の表に示します。
表4-4 OTMの障害
障害内容 | OTMの処理 | ユーザの処理 |
---|---|---|
TSCデーモンの異常終了 | 再開始時に,異常終了したTSCデーモンに対して接続したアプリケーションプロセスを終了します。前回要求をされていたリクエスト情報はすべて破棄します。 | tscstartコマンドを実行して再開始します。 |
TSCドメインマネジャの異常終了 | 正常開始の場合,共用メモリなどの内部資源を引き継いで再開始します。ただし,管理情報が破壊されているときは,正常開始ではTSCドメインマネジャを再開始できません。 -TSCForceStartオプションを指定して強制正常開始する場合,前回に管理していたTSCデーモンを終了し,共用メモリを再作成します。このとき,TSCデーモンを再開始しません。 -TSCAutoForceオプションを指定して自動強制開始する場合,管理情報を引き継げないときは自動的に強制正常開始になります。 |
tscdmstartコマンドを実行して再開始します。 TPBrokerの運用支援機能と連携する場合は,-TSCForceStartオプションまたは-TSCAutoForceオプションを指定してください。 |
システムプロセス(TSCレギュレータ)の異常終了 | TSCデーモンから自動開始したシステムプロセスの場合,登録時のコマンドオプションを使用してTSCデーモンが再開始します。 | ユーザが開始したシステムプロセスの場合,tscregltdコマンドを実行して再開始します。 |
サーバアプリケーション異常終了 | ありません。 | サーバアプリケーションを再開始します。 |
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