トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker Object Transaction Monitor ユーザーズガイド

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4.6.1 OTMで発生する障害の種類

OTMで発生する障害の種類を次の表に示します。

表4-4 OTMの障害

障害内容 OTMの処理 ユーザの処理
TSCデーモンの異常終了 再開始時に,異常終了したTSCデーモンに対して接続したアプリケーションプロセスを終了します。前回要求をされていたリクエスト情報はすべて破棄します。 tscstartコマンドを実行して再開始します。
TSCドメインマネジャの異常終了 正常開始の場合,共用メモリなどの内部資源を引き継いで再開始します。ただし,管理情報が破壊されているときは,正常開始ではTSCドメインマネジャを再開始できません。
-TSCForceStartオプションを指定して強制正常開始する場合,前回に管理していたTSCデーモンを終了し,共用メモリを再作成します。このとき,TSCデーモンを再開始しません。
-TSCAutoForceオプションを指定して自動強制開始する場合,管理情報を引き継げないときは自動的に強制正常開始になります。
tscdmstartコマンドを実行して再開始します。
TPBrokerの運用支援機能と連携する場合は,-TSCForceStartオプションまたは-TSCAutoForceオプションを指定してください。
システムプロセス(TSCレギュレータ)の異常終了 TSCデーモンから自動開始したシステムプロセスの場合,登録時のコマンドオプションを使用してTSCデーモンが再開始します。 ユーザが開始したシステムプロセスの場合,tscregltdコマンドを実行して再開始します。
サーバアプリケーション異常終了 ありません。 サーバアプリケーションを再開始します。