トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker Object Transaction Monitor ユーザーズガイド

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4.5 ファイアウォールの設定

OTMが使用するTCPおよびUDPのデフォルトの受信ポート番号を次の表に示します。

表4-3 OTMが使用する受信ポート番号一覧

プロセス 種別 デフォルトのポート番号 ポート番号の設定方法
スマートエージェント UDP 14000 OSAGENT_PORT環境変数
TSCドメインマネジャ UDPまたはTCP 20137 tscdmstartコマンドの-TSCPortオプション(UDP/TCP共通)
TSCデーモン TCP 20138 tscstartコマンドの-TSCPortオプション
TSCレギュレータ TCP 自動割り当て tscregltdコマンドの-TSCPortオプション
アプリケーションプログラム TCP 自動割り当て クライアントアプリケーションの開始コマンドまたはサーバアプリケーションの開始コマンドの-TSCPortオプション

注※
詳細については,5章のtscdmstartコマンドの-TSCSendIntervalオプションおよび-TSCSendHostオプションを参照してください。

クライアントとサーバの間にファイアウォールが存在する構成の場合,次のプロセスのポート番号を設定して通信を許可する必要があります。

TSCデーモンに直接接続する場合
  • スマートエージェント
  • TSCデーモン
TSCデーモンに直接接続すると,TSCデーモンからクライアントにコールバックするコネクションを作成するため,ファイアウォールの運用ポリシーによっては通信できない場合があります。このような場合,TSCレギュレータを経由してTSCデーモンに接続してください。

TSCレギュレータを経由してTSCデーモンに接続する場合
  • スマートエージェント
  • TSCデーモン
  • TSCレギュレータ

注※
接続先情報ファイルによるIOR文字列を使用する接続の場合,アドレス解決の通信が発生しないため,このプロセスに対するポートだけを設定してください。

サーバの間にファイアウォールが存在する場合,次のプロセスのポート番号を設定して双方向コネクションの通信を許可する必要があります。