トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker Object Transaction Monitor ユーザーズガイド

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2.7.4 リクエストのスケジュール

サーバアプリケーションは,リクエストのスケジュールを管理します。スケジュールの管理方法には,スケジュール用キューを共有する方法と共有しない方法があります。

<この項の構成>
(1) スケジュール用キューを共有する方法
(2) スケジュール用キューを共有しない方法

(1) スケジュール用キューを共有する方法

同じTSCデーモンに対応づけられた複数のサーバアプリケーションで,同じTSCルートアクセプタ登録名称を指定すると,スケジュール用キューを共有できます。

スケジュール用キューを共有するスケジュール方法を次の図に示します。

図2-18 スケジュール用キューを共有するスケジュール方法

[図データ]

TSCルートアクセプタ登録名称をサーバアプリケーション1でもサーバアプリケーション2でも"X"になるよう構成すると,複数のインタフェースをまとめて一つのスケジュール用キューでスケジュールしてサーバアプリケーションに振り分けます。ただし,同じTSCデーモンに対してgetTSCServer()を発行するサーバアプリケーションを対応づける必要があります。

スケジュール用キューを共有する場合,スケジュール用キューがすでに生成されていると,サーバアプリケーションでスケジュール用キューの長さを指定しても,生成済みのスケジュール用キューの長さが有効になります。

(2) スケジュール用キューを共有しない方法

それぞれ異なるTSCデーモンに対してサーバアプリケーションを対応づけると,同じTSCルートアクセプタ登録名称を指定しても,異なるスケジュール用キューにスケジュールされます。また,同じTSCデーモンに対してサーバアプリケーションを対応づけていても,異なるTSCルートアクセプタ登録名称を指定すると,異なるスケジュール用キューにスケジュールされます。

スケジュール用キューを共有しないスケジュール方法を次の図に示します。

図2-19 スケジュール用キューを共有しないスケジュール方法

[図データ]