トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker Object Transaction Monitor ユーザーズガイド
サーバアプリケーションは,リクエストのスケジュールを管理します。スケジュールの管理方法には,スケジュール用キューを共有する方法と共有しない方法があります。
同じTSCデーモンに対応づけられた複数のサーバアプリケーションで,同じTSCルートアクセプタ登録名称を指定すると,スケジュール用キューを共有できます。
スケジュール用キューを共有するスケジュール方法を次の図に示します。
図2-18 スケジュール用キューを共有するスケジュール方法
TSCルートアクセプタ登録名称をサーバアプリケーション1でもサーバアプリケーション2でも"X"になるよう構成すると,複数のインタフェースをまとめて一つのスケジュール用キューでスケジュールしてサーバアプリケーションに振り分けます。ただし,同じTSCデーモンに対してgetTSCServer()を発行するサーバアプリケーションを対応づける必要があります。
スケジュール用キューを共有する場合,スケジュール用キューがすでに生成されていると,サーバアプリケーションでスケジュール用キューの長さを指定しても,生成済みのスケジュール用キューの長さが有効になります。
それぞれ異なるTSCデーモンに対してサーバアプリケーションを対応づけると,同じTSCルートアクセプタ登録名称を指定しても,異なるスケジュール用キューにスケジュールされます。また,同じTSCデーモンに対してサーバアプリケーションを対応づけていても,異なるTSCルートアクセプタ登録名称を指定すると,異なるスケジュール用キューにスケジュールされます。
スケジュール用キューを共有しないスケジュール方法を次の図に示します。
図2-19 スケジュール用キューを共有しないスケジュール方法
All Rights Reserved. Copyright (C) 2002, 2005, Hitachi, Ltd.