収納機関に通信サーバのシステムを構築する場合は，次の手順で構築します。

図4-11　システム構築の流れ（収納機関）

1. 通信サーバ管理者の設定
   通信サーバfor Billerのシステムを構築する前に，通信サーバ管理者の設定をします。
   
2. 前提ソフトウェアの環境設定
   通信サーバfor Billerの前提ソフトウェアのインストールおよび環境設定をします。通信サーバfor Billerの前提ソフトウェアは，次のとおりです。
   
   • OpenTP1
   • HiRDB，またはORACLE
   • 共通ソフトウェア
   • 通信サーバBase
   • HAモニタ^※
3. 通信サーバfor Billerのインストールと環境設定
   通信サーバfor Billerのインストールおよび環境設定をします。使用するDBをORACLEで構築する場合は，通信サーバfor Billerをセットアップしたあと，DB Option for Billerをセットアップします。
   また，同時に次の設定をする必要があります。
   
   • 統合トレースの設定
   • ロウ論理ボリュームの作成
4. システム定義
   次の定義をします。
   
   • トレースの定義
   • HiRDBの定義，またはORACLEの定義
   • 通信サーバシステム定義
   • HAモニタの定義^※
5. DBへのテーブルの作成
   使用するDB（HiRDB，またはORACLE）にテーブルを作成します。作成するテーブルは，次のとおりです。ただし，環境によって，必要なテーブルは異なります。
   
   • 電文履歴格納用テーブル
   • 収納カウンタ情報格納用テーブル
   • 納付情報格納用テーブル
   • 請求情報格納用テーブル
   • 消込情報格納用テーブル
   • 対象金融機関情報格納用テーブル
   • 対象収納機関情報格納用テーブル
   • 障害情報格納用テーブル
   • 状態管理情報格納用テーブル
   • 国庫金納付情報格納用テーブル
   • 国庫金消込情報格納用テーブル
   • 国庫金対象金融機関情報格納用テーブル
6. ユーザーコールバックの作成
   ユーザーコールバックを使用する場合に，ユーザーコールバックを作成します。使用しない場合は，この手順は不要です。
   ユーザーコールバックを使用すると，電文の情報から「お客様番号」，「納付区分」などの情報を取り出せます。
   

注※

通信サーバをHA構成で構築する場合にだけ必要な手順です。