Hitachi Multi Payment Network communications server 概説

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2.4.3 システムの運用

システムの運用中に,通信サーバfor Bankで使用できる機能について説明します。これらの機能は,必要に応じて使用できます。

<この項の構成>
(1) 電文の参照と編集
(2) 収納カウンタ情報の取得

(1) 電文の参照と編集

通信サーバfor Bankでは,ユーザーコールバックを利用して,通信サーバが送受信する電文を参照または編集できます。ユーザーコールバックとは,ユーザー固有の処理をするために,ユーザーが処理をコーディングする部分のことです。ユーザーコールバックは,必要に応じて作成してください。

通信サーバfor Bankのユーザーコールバックの役割を次に示します。

図2-9 ユーザーコールバックを使用した電文の参照と編集

[図データ]

ユーザーコールバックを使用した処理の例を次に示します。

(2) 収納カウンタ情報の取得

MPNセンタ上に保管されている収納カウンタ情報を取得します。収納カウンタ情報には,通信サーバとMPNセンタとの間の収納情報の集計値が含まれており,オンライン取引の精査に使用できます。

収納カウンタ情報の取得には,次の方法があります。

(a) 自動取得

自動取得の場合は,閉局時に,収納カウンタ情報が自動で取得されます。取得した収納カウンタ情報は,DBに保存されます。

収納カウンタ情報の自動取得の流れを次に示します。

図2-10 収納カウンタ情報の自動取得(通信サーバfor Bank)

[図データ]

なお,自動取得する場合は,JAMMOにMPNセンタ管理情報を申請するときに,サーバ情報の「カウンタ通知要否」項目を「要」にする必要があります。

(b) コマンドによる手動取得

手動取得の場合は,収納カウンタ情報取得コマンドを使用します。取得した収納カウンタ情報は,標準出力に出力されます。また,コマンド実行時にオプションを指定して,DBに保存することもできます。

収納カウンタ情報の手動取得の流れを次に示します。

図2-11 収納カウンタ情報の手動取得(通信サーバfor Bank)

[図データ]