収納サービスの仕組みの概要について説明します。

収納サービスは，電文を送受信することで実現されます。この電文には，機関コード，請求金額，口座情報など，収納手続きに必要な情報が含まれています。この電文を金融機関，MPNセンタ，および収納機関の間で送受信することによって，収納情報の照会，消込，および取消が実現されます。

電文は，サービスごとに次のように分類されます。なお，このマニュアルでは国庫金消込依頼電文，国庫金消込応答電文，国庫金取消依頼電文，国庫金取消応答電文は，消込依頼電文，消込応答電文，取消依頼電文，取消応答電文と表記します。

表1-3　サービスと電文の種類

サービス名	送受信される電文	電文の説明
照会サービス	照会依頼電文	利用者が収納情報を照会するときに送受信される電文です。
	照会応答電文	収納機関が収納情報の照会結果を通知するための電文です。
消込サービス	消込依頼電文（国庫金の場合，国庫金消込依頼電文）	利用者が税金や公共料金などを支払うときに送受信される電文です。
	消込応答電文（国庫金の場合，国庫金消込応答電文）	収納機関が消込結果を通知するための電文です。
取消サービス	取消依頼電文（国庫金の場合，国庫金取消依頼電文）	利用者が税金や公共料金などを支払ったあとに，消込済みの収納情報を消込前の状態（利用者が支払う前の状態）に戻すときに送受信される電文です。
	取消応答電文（国庫金の場合，国庫金取消応答電文）	収納機関が取消結果を通知するための電文です。

依頼電文は，金融機関から，MPNセンタを経由して収納機関に送られます。応答電文は，収納機関から，MPNセンタを経由して金融機関に送られます。

電文の流れを次に示します。

図1-4　電文の流れ

1. 利用者から金融機関に対し，照会，消込，または取消を要求する
2. 金融機関は，依頼電文を作成し，MPNセンタに送る
3. MPNセンタは，受け取った依頼電文を該当する収納機関に送る
4. 各収納機関は，受け取った電文を基に，照会，消込，または取消の処理をする
5. 各収納機関は，処理結果を応答電文として作成して，MPNセンタに送る
6. MPNセンタは，受け取った応答電文を該当する金融機関に送る
7. 各金融機関は，収納手続きの結果を利用者に通知する
8. 利用者は，収納手続きの結果を入手する