Groupmax Mail - SMTP Version 6 運用ガイド
- 現象
- Groupmax Mailクライアントで受信したメールを参照した場合,以下のように見える
- 同報者に旧アドレスの受信者(TO:E-mailアドレス表示)がいる
- 同報者に新アドレスは受信者(BCC:ニックネーム表示)がいる
- 要因
- a)aliasまたはforwordによる転送(アドレス変換)をしている。付録D.2(1)参照。
- b)E-mailアドレスのドメイン名変更に伴い,旧E-mailアドレスのドメイン名でメールを受信した場合に,新ドメイン名に変更してからメールを受信するようにしている。
- その際,アドレス変換を行うのはエンベロープ受信者※だけでありヘッダ中にある受信者(TOやCC)の旧アドレスは,そのまま転送するようになっている場合,本現象に該当します。
- この場合,Mail - SMTPでは(BCC_RECIPIENTS=onの場合),エンベロープ受信者とヘッダの同報者TOやCCを比較し,TOやCCのアドレスはそのまま受信しますが,TOやCCに指定されていないエンベロープ受信者をBCCにして受信します。
- ※エンベロープ受信者:Sendmailのプロトコル上の受信者情報で,Sendmailが実際にメールを配信する受信者情報です。
- このような状態になっていないかどうかを確認するには,旧アドレスで送信されてきたメールを受信したときのログで判断することができます。
- 確認方法
- 旧アドレス宛てにメールを送信し,Groupmax Mailクライアントにメールが受信されたことを確認したら,Mail - SMTPのログファイルを参照してください。
- 以下のログの出力例で,※1の新E-mailアドレスと※2の旧E-mailアドレスが一致していない場合にこのような現象となります。
- ログの出力例)
Feb 13 11:17:45 TRACE: ---------- Content of gwq/AXXXXXXX 0: 新E-mailアドレス ・・・・・※1 Feb 13 11:17:45 HEADER (RFCtoX400) : Received: ・・・ Message-ID: <・・・・・> From: <送信者のE-mailアドレス> To: <旧E-mailアドレス> ・・・・・※2 Subject: test Date: Wed, 13 Feb 2002 11:04:23 +0900 ・・・その他のヘッダ Feb 13 11:17:45 TRACE: IPM Message(RFC-->X400) Recipients(RFC format:O/R format): 新E-mailアドレス:受信者のO/R名 Originator(RFC format:O/R format): 送信者のE-mailアドレス:/C=JP/ADMD=smtpgw/PRMD=smtpgw/RFC-822=送信者のE-mailアドレス/ Date: Wed, 13 Feb 2002 11:04:23 +0900 Subject: test SJIS code detect, with conversion JP1
- 対処
- 旧E-mailアドレスから新E-mailアドレスにアドレス書き換え(または転送)を行っているSendmailサーバでヘッダの同報者の旧E-mailアドレスを新E-mailアドレスに書き換えるよう設定してください。
- 注意
- BCC_RECIPIENTS=offに変えただけでは,受信者種別BCCがTOに変わるだけで根本的な解決にはなりません。この場合の現象は次のように変化するだけです。
- Groupmax Mailクライアントで受信したメールを参照した場合
- 同報者に旧アドレスの受信者(TO:E-mailアドレス表示)がいる
- 同報者に新アドレスは受信者(TO:ニックネーム表示)がいる
All Rights Reserved. Copyright (C) 2001, 2003, Hitachi, Ltd.