Groupmax Document Manager Version 6 システム管理者ガイド
形式
ISchflnm
-m { ID | NAME }
-i フォルダ名称マッピングファイル
-o 出力ファイル
機能
フォルダ名称をマッピングファイルで指定されたフォルダ名称に一括変更します。ただし,マッピングファイル中に存在しない場合,フォルダ名称は変更しません。
オプション
-m { ID | NAME }
-i で指定するフォルダ名称マッピングファイルをもとにフォルダ名称を変更します。このオプションは省略することができません。
- ID
- フォルダのオブジェクトIDをもとに,フォルダ名称を変更します。
- フォルダのオブジェクトIDは,フォルダの一覧表示ユティリティの出力ファイル,または,クライアントのフォルダのプロパティから参照することができます。
- NAME
- フォルダ名称をもとに,フォルダ名称を変更します。
-i フォルダ名称マッピングファイル
変更するフォルダ名称のマッピングを格納したファイル名称を指定します。ファイル名は絶対パスで指定します。
-o 出力ファイル
このユティリティが出力するエラーの内容を格納するファイル名称を指定します。ファイル名は絶対パスで指定します。
ファイル名が既に存在した場合は,エラーとなります。このユティリティが正常終了した場合は,出力ファイルは作成しません。
フォルダの名称規則
指定できるフォルダ名称は,コントロールコード('0x00'〜'0x1f','0x7f'〜'0xa0','0xe0'〜'0xff')以外の1バイトコードと2バイトコードの文字とします。
'IS_',及び '_' で始まるフォルダ名は使用できません。
半角又は全角の空白だけの名称は使用できません。
名称の前後の空白は削除されます。
マッピングファイルの記述形式
マッピングファイルは,1行を1レコード(改行キーを含めて192バイト以内)として,以下の形式で記述します。
IDを指定した場合の記述形式
- 形式
<フォルダ名称変更情報>‘改行文字’〔<フォルダ名称変更情報>‘改行文字’…〕
<フォルダ名称変更情報>::= <フォルダのオブジェクトID>タブ<変更後フォルダ名称>〔タブ<コメント>〕
- 指定内容
- <フォルダのオブジェクトID>
- 変更するフォルダのオブジェクトIDを半角の16進文字列(16バイト)を指定します。英字は大文字,小文字のどちらでも使用できます。
- <変更後フォルダ名称>
- 変更後のフォルダ名称を,1〜63バイト以内で指定します。
- <コメント>
- 変更前のフォルダ名称を,1〜63バイト以内で指定します。
- 記述例
C000000000036FDB<タブ>システム部1課<改行> C000000000036FDC<タブ>システム部2課<改行> C000000000036FDD<タブ>システム部3課<タブ>設計部3課からシステム部3課に変更<改行>NAMEを指定した場合の記述形式
- 形式
<フォルダ名称変更情報>‘改行文字’〔<フォルダ名称変更情報>‘改行文字’…〕
<フォルダ名称変更情報>::= 〔<コメント>〕タブ<変更前フォルダ名称>タブ<変更後フォルダ名称>
- 指定内容
- <コメント>
- コメントを1〜63バイト以内で指定します。
- <変更前フォルダ名称>
- 変更前のフォルダ名称を,1〜63バイト以内で指定します。
- <変更後フォルダ名称>
- 変更後のフォルダ名称を,1〜63バイト以内で指定します。
- 記述例
<タブ>設計部1課<タブ>システム部1課<改行>
<タブ>設計部2課<タブ>システム部2課<改行>
設計部3課からシステム部3課に変更<タブ>設計部3課<タブ>システム部3課<改行>
出力形式
- AAAA:-mオプションで指定した内容(最大4バイト:左詰め)
- ID:-mオプションでIDを指定
- NAME:-mオプションでNAMEを指定
- BBBBBB:エラー検知時の処理状態を示す(最大6バイト:左詰め)
- CHECK:マッピングファイルのチェック処理
- CHANGE:フォルダ名称の変更処理
- CCCCCCCCCC:マッピングファイルの行数(最大10バイト:右詰め)
- DDDDDDDDDD:理由コード(最大10バイト:右詰め)
- EEEEEEEEEEEEE…E:フォルダ名称変更情報(最大255バイト:左詰め)
表8-13 理由コード一覧
理由コード 内容 対処 備考 47001 フォルダ名称が不正です。 フォルダ名称が,フォルダ名称規則に合っているか見直してください。 47002 フォルダ名称長が超過しています。 フォルダ名称長を,63バイト以内で指定してください。 47003 フォルダのオブジェクトIDが不正です。 半角の16進文字列を指定してください。 47004 フォルダのオブジェクトIDの長さが超過しています。 フォルダのオブジェクトIDの長さを,16バイトで指定してください。 47005 記述形式が誤っています。 該当行を見直してください。 47006 フォルダのオブジェクトIDが重複しています。 該当行又は,該当行より上の重複したフォルダのオブジェクトIDの行を見直してください。 47007 変更後フォルダ名称が,同一マッピングファイル上の変更前フォルダ名称にも指定されています。 変更後フォルダ名称は,同一マッピングファイル上の変更前フォルダ名称に指定できません。 47008 変更前フォルダ名称が,その他の行の変更前フォルダ名称にも指定されています。 変更前フォルダ名称は,その他の行の変更前フォルダ名称に指定できません。 47009 コメントの長さが超過しています。 コメントの長さを,63バイト以内で指定してください。 47101 変更前フォルダ名称が,Document Managerに登録されていません。 変更前フォルダ名称を見直してください。 ※1 4010
4011Document Managerサーバが起動していません。 Document Managerサーバが起動されているか確認してください。 4059
4060メモリが不足しています。 メモリ所要量を見直してください。 4064 フォルダのオブジェクトIDが存在しません。 フォルダのオブジェクトIDを見直してください。 ※1 4068 サーバの容量不足で実行できません。 ファイルシステムの容量を見直してください。 4078 フォルダのオブジェクトIDではありません。 フォルダのオブジェクトIDを見直してください。 ※1 上記以外 − サーバにメッセージが出力されている場合は,出力されているメッセージの障害を取り除いてください。サーバにメッセージが出力されていない場合は,システム管理者に連絡してください。 注※1 該当行のフォルダ名称の変更処理はスキップされ,次の行の変更処理を行います。
- 出力ファイルには,コマンド実行時のエラー内容を出力します。
注意事項
- このコマンドを実行できるのは,スーパーユーザだけです。
- このコマンド実行前には,Document Managerのファイル,及びオブジェクトサーバのファイルのバックアップを必ず取得してください。メッセージID「KIIS674-I」,「KIIS675-I」,または「KIIS977-E」以外のメッセージで終了した場合は,バックアップからDocument Managerのファイル,及びオブジェクトサーバのファイルを回復し,障害を取り除いた上で,このコマンドを再実行してください。
- ほかのユーザがDocument Managerサーバにログインしている場合は,このコマンドは実行できません。サーバからログアウトさせてから,実行してください。
- オプションでIDを指定する場合の注意事項
- マッピングファイルに指定するフォルダのオブジェクトIDは,重複して指定できません。
- マッピングファイルに指定するフォルダのオブジェクトIDには,Document Managerに存在しないフォルダのオブジェクトIDを指定しないでください。
- オプションでNAMEを指定する場合の注意事項
- マッピングファイルの変更後フォルダ名称は,同一マッピングファイル上の変更前フォルダ名称に指定できません。
- マッピングファイルの変更前フォルダ名称は,その他の行の変更前フォルダ名称に指定できません。
- マッピングファイルの変更前フォルダ名称には,Document Managerに存在しないフォルダ名称を指定しないでください。
- Document Managerに重複したフォルダ名称が存在する場合,重複した内の一つのフォルダ名称のみ変更されます。またどのフォルダ名称が変更されるかは,不定です。Document Managerに重複したフォルダ名称が存在する場合は,オプションのIDをご使用ください。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2001, 2003, Hitachi, Ltd.