Groupmax Document Manager Version 6 システム管理者ガイド
形式
ISdefmga〔-v| -u〕〔-o 出力ファイル名称〕〔-i 入力ファイル名称〕
機能
データベースに複数グループアクセス権管理機能で使用する情報を追加定義します。(タイプ定義,属性定義,拡張関連の設定を行います。)
また,環境設定ファイルで複数グループアクセス権を使用する設定をした場合に,設定済みの複数グループアクセス権の情報をファイルに出力したり,更新したりします。
オプション
省略
複数グループアクセス権管理機能で使用する情報(タイプ定義,属性定義,拡張関連)をデータベースに追加定義します。複数グループアクセス権限を使用する環境を初めて定義したときに,オプションを省略してこのコマンドを一度だけ実行できます。複数グループアクセス権をしようする環境の設定手順については,「2.2.5(4)(b) DocumentManagerサーバで運用するアクセス権の管理方式」を参照してください。
-v
設定済みの複数グループアクセス権設定情報を,-oオプションで指定したファイルに出力する場合に指定します。
-u
設定済みの複数グループアクセス権の設定を,-iオプションで指定したファイルの内容に従って,更新又は削除する場合に指定します。処理結果は,-oオプションで指定したファイルに出力されます。
-o 出力ファイル名称
-vオプションと合わせて指定する場合は,設定済みの複数グループアクセス権の設定情報を出力するファイルのファイル名称をフルパスで指定します。
-uオプションと合わせて指定する場合は,更新又は削除処理の処理結果を出力するファイルのファイル名称をフルパスで指定します。
-i 入力ファイル名称
-uオプションと合わせて指定します。複数グループアクセス権設定を更新するための更新情報を記述したファイルのファイル名称をフルパスで指定します。-uオプションを指定しないでこのオプションを指定した場合,指定は無視されます。
出力形式
-oオプションに指定したファイルに出力される内容について説明します。
出力される内容は,-vオプションを指定した場合と-uオプションを指定した場合で異なります。
- (a)-vオプションを指定した場合
設定済みの複数グループアクセス権設定情報が出力されます。
出力項目を次に示します。それぞれのカラムはタブ(0x0a)で区切られて出力されます。
表8-2 複数グループアクセス権設定情報の出力項目
出力項目 説明 オブジェクト種別 アクセス権を設定したオブジェクトの種別が出力されます。出力される種別を次に示します。
- FL:フォルダ
- MV:分類索引又は分類
- CL:一般文書データベース
オブジェクトID オブジェクトのIDが出力されます。 オブジェクトの名称 フォルダ,分類索引・分類又は一般文書データベースの名称が出力されます。 グループ種別 アクセス権を設定したグループの種別が出力されます。出力される種別を次に示します。
- C:最上位組織
- O:組織
- T:Groupmax Addressのグループ
- M:Windows NTで作成するGroupmax用グループ
- L:ローカルグループ
- U:ユーザ
グループID グループのIDが出力されます。 アクセス権 アクセス権の種類が出力されます。出力される種類を次に示します。
- R:参照
- W:更新
- D:削除
- C:作成
- S:下位オブジェクトの作成
- L:リンクの設定
- A:フルコントロール
なお,グループ種別,グループID及びアクセス権は,そのオブジェクトに対して設定されている情報の数だけ繰り返して出力されます。
出力例を次に示します。
図8-1 複数グループアクセス権設定情報の出力例
- (b)-uオプションを指定した場合
複数グループアクセス権の更新又は削除処理の処理結果が出力されます。
処理結果に応じて出力される情報を次に示します。
- フォーマット不正の場合
- format error : line=XXX
- XXX:エラーになった入力ファイルの行番号
- 更新情報がない場合
- cannot find update information : XXX[YYY]
- XXX:オブジェクトの名称
- YYY:オブジェクトID
- 指定したオブジェクトが存在しない場合
- cannot find object : XXX[YYY]
- XXX:オブジェクトの名称
- YYY:オブジェクトID
- 指定したオブジェクトの種別が不正な場合
- invalid object type : XXX[YYY]
- XXX:オブジェクトの名称
- YYY:オブジェクトID
- 複数グループアクセス権の更新が成功した場合
- update multi-group perm : XXX[YYY]
- XXX:オブジェクトの名称
- YYY:オブジェクトID
- 複数グループアクセス権の削除が成功した場合
- delete multi-group perm : XXX[YYY]
- XXX:オブジェクトの名称
- YYY:オブジェクトID
入力ファイルの記述形式
-uオプションを指定した時に-iオプションに指定する入力ファイルの記述形式について説明します。
入力ファイルの記述形式は,-vオプションを指定した場合に出力されるファイル形式と同じです。
ただし,1バイト目に「#」を指定した行は,コメント行として扱われます。また,一つのオブジェクトに設定されている複数グループアクセス権をすべて削除したい場合は,一つ目のグループ種別に「X」を指定してください。
注意事項
- このコマンドを実行できるのは,スーパーユーザだけです。
- このコマンド実行する前に,オブジェクトサーバを起動しておいてください。
- -uオプションおよび-vオプションを指定しない場合(データベースに複数グループアクセス権管理機能で使用する情報を追加定義する場合), DocumentManagerサーバの停止中にこのコマンドを実行してください。また,オブジェクトサーバを他のプログラム(Groupmax Address/Mail,Groupmax Workflow)と共用している場合は,そのプログラムの停止中に実行してください。
-uオプションまたは-vオプションを指定する場合,DocumentManagerサーバの起動,停止のどちらの状態でもこのコマンドを実行できます。ただし,-uオプションを指定する場合は,検索結果などに影響が出ることがあるため,できるだけDocumentManagerサーバが停止した状態でこのコマンドを実行してください。
- このコマンド実行前には,データベースのバックアップを必ず取得しておいてください。エラーが発生した場合,バックアップからデータベースを回復し,障害を取り除いた上で,このコマンドを再実行してください。
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