Groupmax Document Manager Version 6 システム管理者ガイド
定義の抽出・登録ユティリティを実行すると,指定したDocument Managerサーバの定義情報がcsv形式のファイルとして出力されます。定義情報の登録先サーバで任意の定義情報を追加する場合は,出力された定義情報ファイルを編集してください。また,ここで説明する定義情報ファイルの形式に従って作成した定義情報ファイルを利用して,別サーバに定義情報を登録することもできます。
ここでは,定義情報ファイルの出力(記述)形式,規則,属性情報の指定形式について説明します。
- <この項の構成>
- (1) 定義情報ファイルの出力(記述)形式
- (2) 定義情報ファイルの記述規則
- (3) オブジェクトの定義情報の出力(記述)形式
- (4) オブジェクトの属性情報の出力(記述)形式
(1) 定義情報ファイルの出力(記述)形式
定義情報ファイルは,「定義情報」と「属性情報」で構成されます。出力(記述)形式は次のとおりです。
- オブジェクトの定義情報
- 定義種別<タブ>定義階層<改行>
- オブジェクトの属性情報
- <タブ>属性種別<タブ>属性情報<改行>
(2) 定義情報ファイルの記述規則
定義情報ファイルを作成,編集する場合は,次に示す規則に従ってください。
- 定義種別と定義階層をタブで区切って記述します。一つのオブジェクトの定義情報を一行で記述してください。
- オブジェクトの定義情報に属性を設定する場合は,定義情報を記述した次の行から属性種別と属性情報をタブで区切って記述します。行の先頭にはタブを挿入してください。
(3) オブジェクトの定義情報の出力(記述)形式
オブジェクトの定義情報は次の形式で指定します。
定義種別<タブ>定義階層<改行>
(a) 定義種別
定義種別には,定義するオブジェクトに従って表7-1に示す文字列を指定します。
表7-1 定義種別の一覧
定義種別 指定する文字列 フォルダ FOLDER 分類索引 VIEW 一般文書データベース DOCDB (b) 定義階層
各定義をタブで区切って定義階層を記述します。
(4) オブジェクトの属性情報の出力(記述)形式
オブジェクトの属性情報は次の形式で指定します。
<タブ>属性種別<タブ>属性情報<改行>
(a) 属性種別
属性種別には,定義するオブジェクトに対して設定する属性に従って表7-2に示す文字列を指定します。
表7-2 属性種別の一覧
属性種別 指定する文字列 所有者名 OWNER_NAME 所有者アクセス権 OWNER_PERM 全ユーザアクセス権 EVERYONE_PERM グループアクセス権 GROUP_PERM ユーザ定義属性 USER_ATTR (b) 属性情報
指定した属性種別に従って定義する属性に対する属性値を,次に示す形式に従って指定します。
- 属性種別が「OWNER_NAME」の場合の記述形式
<タブ>属性種別<タブ>所有者種別<タブ>所有者名<改行>- 所有者種別には,属性値としてログインユーザ名を指定する場合は,「LOGIN_NAME」と指定します。ニックネームを指定する場合は,「NICK_NAME」と指定します。
- 所有者名には,指定した所有者種別に従って,オブジェクトの所有者となるユーザのログインユーザ名又はニックネームを指定します。
- なお,所有者名に指定したユーザが存在するかどうかについては,Document Managerはチェックしません。
- 属性種別が「OWNER_PERM」又は「EVERYONE_PERM」の場合の記述形式
<タブ>属性種別<タブ>設定するアクセス権<改行>
- 属性種別が「GROUP_PERM」の場合の記述形式
<タブ>属性種別<タブ>設定するアクセス権<タブ>グループ種別<タブ>グループ名<改行>- 設定するアクセス権には,表7-3に示すアクセス権の種類を表す文字を指定します。
表7-3 アクセス権の種類を表す文字
アクセス権の種類 アクセス権の種類を示す文字 備考 参照 R − 編集 W − 削除 D − 文書作成 C 一般文書データベースの属性情報の場合に指定できる 文書リンク L 分類索引及び分類,フォルダの属性情報の場合に指定できる 下位作成 S − 設定なし N − 全アクセス権 A − - 指定するアクセス権は,並ベて記述します。例えば,参照権限と編集権限をオブジェクトに設定する場合は,「RW」と並ベて記述します。また,「全アクセス権(A)」と「なし(N)」が同時に指定されている場合は,最初に記述されていた文字に対応するアクセス権が設定されます。例えば,「AN」と指定した場合は,そのオブジェクトに対してすべてのアクセス権が設定されることになります。
- 属性種別が「GROUP_PERM」の場合は,設定するアクセス権の種類とアクセス権を設定するグループ種別を指定して,グループ種別に対応するグループ名を属性値として指定します。グループ種別には,表7-4に示すグループ種別を示す文字列を指定します。
表7-4 グループ種別を示す文字列
グループ種別 グループ種別を示す文字 最上位組織 COMPANY,C 組織 ORGANIZATION,O グループ TEAM,T Groupmax用グループ MANUAL,M ローカルグループ LOCALGROUP,L なし NONE,N - なお,グループ名に指定したグループが存在するかどうかについては,Document Managerはチェックしません。
- 属性種別が「USER_ATTR」の場合の記述形式
<タブ>属性種別<タブ>属性名<タブ>属性型[<タブ>検索キー付加フラグ[<タブ>属性長]]<改行>- ユーザ定義属性については,「2.2.4(3)ユーザ定義属性」を参照してください。設定する内容は,表7-5に従って指定します。
表7-5 ユーザ定義属性の指定方法
属性型 属性型に指定する文字列 検索キー付加フラグ※1 属性長に指定できる値※2 文字列型 STRING × × 固定長文字列型 FIXED_STRING ○ 1〜255 符号付整数型 INT ○ × 日時型 TIME ○ × オブジェクト型 OBJECT × × オブジェクトリスト型 OBJECT_LIST × ×
- ※1:
- ×:指定不可
- ○:以下の何れかの文字列を指定する。また,省略時は,NOT_SET_INDEXを仮定する。
- SET_INDEX:検索キー定義
- NOT_SET_INDEX:検索キー未定義
- ※2:
- ×:指定不可
- また,指定時は,‘\0’を含む長さを指定する。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2001, 2003, Hitachi, Ltd.