Groupmax Document Manager Version 6 システム管理者ガイド
ここでは,文書配布機能を使用してGroupmax Mailで文書を配布する場合の環境設定について説明します。
- <この項の構成>
- (1) 連携サーバ設定ファイルでの定義を基に文書を配布する場合
- (2) Groupmax Addressでの定義を基に文書を配布する場合
- (3) 注意事項
(1) 連携サーバ設定ファイルでの定義を基に文書を配布する場合
(a) 連携サーバ設定ファイルとは
連携サーバ設定ファイルは,文書配布機能による文書の送受信で,連携するサーバの情報を記述するファイルです。
連携サーバ設定ファイルはサンプルファイルが提供されていますので,複写して使用してください。
(b) 環境設定ファイルでの設定
連携サーバ設定ファイルに記述されたサーバに文書を配布する場合,環境設定ファイルの「文書配布用連携サーバ取得方法」に「File」を指定します。
(c) 連携サーバ設定ファイルの記述形式
連携サーバ設定ファイルの記述形式を次に示します。
- 格納先
/usr/infoshare/etc/sv_info
- 形式
サーバメールID:サーバ識別子:IPアドレス:別名
- オペランド
- サーバメールID
- Groupmax Mailに登録している配布先サーバのユーザIDを8バイト以内で指定します。
- サーバ識別子
- 配布先サーバを限定するID又は配布先サーバのホスト名を8バイト以内で指定します。
- IPアドレス
- 配布先サーバのIPアドレスを15バイト以内で指定します。
- 別名
- 配布先サーバの別名を38バイト以内で指定します。別名には,覚え書きとして任意の名称が付けられます。ただし,「:」は使用できません。
- 規則
- 指定内容に誤りがある場合は,すべての指定内容が無効になります。
- 複数のサーバを記述する場合は,1行に1サーバずつ記述します。ただし,空行は入れないでください。1サーバの情報は,80バイト以内(改行文字を除く)で指定してください。
- 行の区切りは,改行文字です。
- 行の1文字目が「#」の場合,その行はコメント行になります。
- 各項目は省略できません。
- 記述例
host1:sv_01:195.70.135.11:IS_server1 host2:sv_02:195.70.135.12:IS_server2
- 注意事項
連携サーバ設定ファイルの内容を変更した場合,すぐにはその内容は有効になりません。変更した内容は,次回,Document Managerサーバを起動したときに有効になります。
(2) Groupmax Addressでの定義を基に文書を配布する場合
Groupmax Addressでの定義を基に,文書を配布できます。この場合,Groupmax Addressに登録したDocument Manager用組織「DMSERVER」の下に定義したサーバに文書が配布されます。この場合,連携サーバ設定ファイルを定義する必要はありません。
(a) 環境設定ファイルでの設定
Groupmax Addressでの定義を基に文書を配布する場合,環境設定ファイルの「文書配布用連携サーバ取得方法」に「GroupAddress」を指定します。環境設定ファイルについては,「5.7.1 Document Managerの使用環境の設定」を参照してください。なお,連携サーバ設定ファイルは,/usr/infoshare/adm/sv_infoに作成されます。
(b) サーバ一覧更新ユティリティの実行
環境設定ファイルでGroupmax Addressでの定義を基に文書を配布する設定をした後,サーバ一覧更新ユティリティを実行します。サーバ一覧更新ユティリティについては,「8.31 サーバ情報一覧の更新(ISmksvls)」を参照してください。
(3) 注意事項
バージョン02-20以前に文書配布機能を使用していたサーバで,取得する連携サーバの情報を連携サーバ設定ファイルでの定義からGroupmax Addressでの定義に変更する場合は,次に示す手順が必要となります。
- 配付先及び配布元の文書配布機能を停止する。
- 配布元のDocument Managerサーバを停止する。
- 配布元のDocument Managerサーバで環境設定ファイルの「文書配布用連携サーバ取得方法」の指定を「GroupAddress」に変更する。
- 使用していたメールシステムユーザIDをDMSERVER(Document Manager用組織)に移動する。
移動したメールシステムユーザIDのホームサーバ名は,文書を受信するDocument Managerサーバにしてください。
移動したメールシステムユーザIDのホームサーバ名を変更した場合は,配付先サーバで文書配布対象グループを再作成してください。このとき,文書配布対象グループのホスト名は,移動したメールシステムユーザIDのホームサーバ名を指定してください。
- 配布元でサーバ一覧更新ユティリティの実行後,Document Managerサーバを起動する。
- 配付先及び配布元の文書配布機能を開始する。
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