Groupmax Document Manager Version 6 システム管理者ガイド
- <この項の構成>
- (1) 初期設定パラメタファイルの指定例
- (2) 初期設定パラメタの定義項目
(1) 初期設定パラメタファイルの指定例
初期設定パラメタファイルは,データベースの初期設定情報を記述するファイルです。初期設定パラメタファイルの指定例は,サンプルファイルとして提供されています。初期設定パラメタファイルの作成時には,必要に応じてサンプルファイルをコピーし,利用してください。
ここでは,サンプルファイルを例にして,初期設定パラメタファイルの指定について図5-3で説明します。なお,サンプルファイルでは次に示すデータベース環境を前提にしています。
設定項目 設定数 一般文書データベース 50 一般文書 5,000(1文書データベース当たり100文書) 分類索引(最上位分類) 5 分類 200(1分類当たり100文書) フォーム文書データベース 50 フォーム文書データベースに追加するユーザ定義属性 整数型 2 文字列型 1 日時型 2 固定長文字列型 9 フォーム文書 5,000 登録ユーザ数 100 バージョン数 2 使用中文書 10(1ユーザ当たり) 図5-3 初期設定パラメタの指定例
- マスタディレクトリ用のエリア(名称master)と,そのエリア中のファイル(名称 /usr/OMSDB/master_dir)を定義する。(例題の1〜2行目)
- データディレクトリ用のエリア(名称datadir)と,そのエリア中のファイル(名称 /usr/OMSDB/data_dir)を定義する。(例題の3〜4行目)
- ディクショナリ用のエリア(名称dictionary)と,そのエリア中のファイル(名称 /usr/OMSDB/dictionary)を定義する。(例題の5〜6行目)
- OIDインデクス用のエリア(名称oidindex)と,そのエリア中のファイル(名称 /usr/OMSDB/oidindex)を定義する。(例題の7〜8行目)
- ユーザデータベース用のエリアと,そのエリア中のファイルを定義する。(例題の9〜16行目)
エリア名とファイル名の対応を次に示します。
エリア名 エリア中のファイル名 IS_system_area_1 /usr/OMSDB/user_db_1 IS_class_area_1 /usr/OMSDB/user_db_2 IS_string_area_1 /usr/OMSDB/user_db_3 IS_string_area_2 /usr/OMSDB/user_db_4 - Document Manager管理データベース用のエリアと,そのエリア中のファイルを定義する。(例題の17〜20行目)
エリア名とファイル名の対応を次に示します。
エリア名 エリア中のファイル名 IS_version_area /usr/OMSDB/version_db IS_users_area /usr/OMSDB/users_db - インデクス用のエリアと,そのエリア中のファイルを定義する。(例題の21行目〜24行目)
エリア名とファイル名の対応を次に示します。
エリア名 エリア中のファイル名 IS_index_1_area_1 /usr/OMSDB/index_1 IS_index_2_area_1 /usr/OMSDB/index_2 - Document Manager管理インデクス用のエリアと,そのエリア中のファイルを定義する。(例題の25行目〜28行目)
エリア名とファイル名の対応を次に示します。
エリア名 エリア中のファイル名 IS_version_index /usr/OMSDB/version_index IS_users_index /usr/OMSDB/users_index - 複数グループアクセス権管理データベース用のエリアと,そのエリア中のファイルを定義する。(例題29行目〜30行目)
エリア名とファイル名の対応を次に示します。
なお,この定義は,複数グループアクセス権を使用する場合にだけ必要です。
エリア名 エリア中のファイル名 IS_group_area /usr/OMSDB/group_db
注※ この五つのエリアは,一般文書データベース50,フォーム文書データベース50ごとに算出した値です。一般文書データベース,フォーム文書データベースを更に追加する場合は,これらの合計数の100ごとに値を算出し,定義を追加してください。
(2) 初期設定パラメタの定義項目
初期設定パラメタのうち,Document Managerで固有の設定値について説明します。
Document Managerでは,エリアの定義数が次のように定められています。ほかのエリアについては,オブジェクトサーバの規則に従ってください。
表5-2 エリアの定義数
エリアの用途 定義数 ユーザデータベース 3以上 インデクス 2以上 Document Manager管理データベース 2 Document Manager管理インデクス 2 複数グループアクセス権管理データベース※ 1 注※ 複数グループアクセス権を使用する場合にだけ必要です。
注1 ユーザデータベースのエリアとインデクス用のエリアは,合わせて82個以下にしてください。
注2 エリアの定義数が次に示す値の場合,環境初期化ユティリティを実行するとエラーになります。
- ユーザデータベース用のエリアの定義数が2以下の場合
- インデクス用のエリアの定義数が1以下の場合
(b) エリアの名称の規則
Document Managerでは,エリアの名称に次のような規則があります。ほかのエリアの名称については,オブジェクトサーバの規則に従ってください。
表5-3 エリアの名称の規則
エリアの用途 規則 指定数 ユーザデータベース IS_system(半角)で始まる1〜30バイトの文字列 1 IS_class(半角)で始まる1〜30バイトの文字列 1以上 IS_string(半角)で始まる1〜30バイトの文字列 インデクス IS_index_1(半角)で始まる1〜30バイトの文字列 IS_index_2(半角)で始まる1〜30バイトの文字列 Document Manager
管理データベースIS_version_area(固定) 1 IS_users_area(固定) Document Manager
管理インデクスIS_version_index(固定) IS_users_index(固定) 複数グループアクセス権管理データベース※ IS_group_area(固定) 1 注 各エリアのエリア名に上記以外の名称を付けて初期化しても,該当するエリアとして使用できません。また,上記の規則に従ったエリアがない場合,環境初期化ユティリティを実行するとエラーになります。
注※ 複数グループアクセス権を使用する場合にだけ必要です。
(c) エリアのセグメントサイズ
Document Managerでは,エリアのセグメントサイズが,次のように定められています。
これ以外の値を指定すると,ディスクの使用効率が下がり,ディスク容量が不当に増加する場合があります。
表5-4 エリアのセグメントサイズ
エリアの用途 セグメントサイズ ユーザデータベース IS_systemで始まるエリア 1 IS_classで始まるエリア 32 IS_stringで始まるエリア 1 インデクス IS_index_1及び
IS_index_2で始まるエリア1
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