Groupmax Document Manager Version 6 システム管理者ガイド
- <この項の構成>
- (1) 一般文書とは
- (2) 一般文書とバージョン管理
- (3) 排他制御
一般文書は,WordやExcelなどのアプリケーションプログラムで作成したファイルに,Document Managerでの属性を追加した文書です。
一般文書は,一般文書データベースで管理され,必ずどこかのフォルダに属します。また,分類索引を使って検索できます。
(2) 一般文書とバージョン管理
編集した一般文書には,バージョン(版)が付けられて管理されています。バージョンは,初めて一般文書を作成した時点から登録するごとに付けられ,登録した時間の新しい順に管理されます。誤って文書を更新してしまったときには,一つ前のバージョンを利用して文書を回復できます。
サーバで管理されるバージョン数は,環境設定ファイルで定義します。デフォルトは,「2」です。バージョン数が定義した数を超えると,最も古いバージョンの文書から削除されます。
(a) 排他制御とは
Document Managerデータベースの一つの文書を複数のユーザが同時に更新すると,文書の一貫性が保てなくなります。これを避けるために,一人のユーザが文書を更新している間は,ほかのユーザがその文書を登録できないように制御します。これを排他制御といいます。
Document Managerでは,次に示す二つのモードで排他制御しています。ただし,文書を参照したり更新したりできるアクセス権を持たないユーザは,文書を操作できません。
- 参照モード
文書を使用するユーザに,その文書を参照できる権限が与えられます。ほかのユーザはその文書を,参照及び更新できます。
- 編集モード
文書を使用するユーザに,その文書を更新及び参照できる権限が与えられます。ほかのユーザは,その文書の参照だけできます。
排他モードと文書の操作を,図2-1示します。
図2-1 排他モードと文書の操作
図2-1でユーザAがユーザB及びCより先に編集モードで文書Xを使用すると,ユーザAだけが文書Xを更新できます。したがって,ユーザAが文書Xを更新している間,ユーザB及びCは,文書Xの参照はできますが,更新して登録できません。ユーザAが文書Xを作業領域から削除するまで,文書Xは排他制御されます。
排他モードは,文書を取り出すときにクライアントから設定します。
- Groupmax Integrated Desktopを使用する場合
排他モードとして,次の2通りで設定できます。
- Document Manager Clientを使用する場合
排他モードとして,次の3通りで設定できます。
- 参照
参照モードで文書を取り出します。
- 更新
編集モードで文書を取り出します。
- 自動設定
文書を取り出すときの排他モードがDocument Managerによって自動的に設定されます。最初に使用するユーザは,編集モードで文書が取り出されます。次にほかのユーザが使用する場合は,参照モードで文書が取り出されます。
ほかのユーザの排他モードと自分の持つアクセス権によって,排他モードが異なります。設定される排他モードについては,「2.2.5 アクセス権の管理」を参照してください。
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