Groupmax Document Manager Version 6 システム管理者ガイド
ここでは,Document Managerで扱う文書の概念と,その管理の仕組みについて説明します。
- <この項の構成>
- (1) Document Managerデータベース
- (2) Document Managerで扱う文書
- (3) 文書を管理する体系
- (4) 文書と作業領域
(1) Document Managerデータベース
Document Managerでは,ユーザがアプリケーションプログラムを使って作成したファイル(文書実体ファイル)に,作成した日時やユーザ名などの属性を付けたものを合わせて,文書と呼びます。
Document Managerでは,文書をDocument Managerデータベースで管理しています。
Document Managerデータベースは,アプリケーションプログラムで作成した文書実体ファイルを格納する領域と,文書の属性情報を格納する領域で構成されます。文書の属性を格納する領域は,オブジェクトサーバ上に作成されます。このエリアは,オブジェクトサーバのスキーマと1対1で対応しています。なお,Document Managerデータベースは,サーバに一つあります。
(2) Document Managerで扱う文書
Document Managerで扱う文書には一般文書とフォーム文書があります。
(3) 文書を管理する体系
一般文書は,次に示す三つの体系で管理されます。これらの体系はDocument Managerデータベースで管理されています。
- 一般文書データベース
一般文書データベースは,管理する一般文書の属性を定義する単位です。同じ文書データベースで管理している文書は,同じ形式を使用していたり,同じ属性を持っていたりします。一般文書は,必ず一般文書データベースで管理されます。
- フォルダ
フォルダは,ディレクトリを使用したファイル管理のような役目をします。フォルダは,階層構造をDocument Managerデータベースに一つ構築できます。一般文書は必ずフォルダで管理されます。
- 分類索引
分類索引は,一般文書を様々な観点から検索するための分類です。分類索引はDocument Managerデータベースに複数個の階層構造を構築できます。
フォーム文書はフォーム文書データベースで管理されます。フォーム文書データベースはDocument Managerデータベースで管理されます。
- フォーム文書データベース
フォーム文書データベースは,管理するフォーム文書の属性や,基になるフォームを格納する体系です。フォーム文書は必ずフォーム文書データベースで管理されます。
(4) 文書と作業領域
文書を作成したり編集したりするには,Document Managerによってユーザごとに割り当てられた作業領域を使います。Document Managerデータベースのデータを直接編集しないので,不当なデータの更新を防ぐことができます。また,作業領域を経由すれば,Document Managerと連携していないほかのプログラムとデータを交換できます。
(b) 作業領域の利用形態
作業領域は,サーバとクライアントのそれぞれのディスク上にあります。「文書を開く」などの要求があると,文書はDocument Managerデータベースからサーバの作業領域に複写されます。次にクライアントの作業領域(クライアントで定義されたエリア)に転送されます。
作業領域を使った文書の操作の概要を,図1-2に示します。
図1-2 作業領域を使った一般文書の操作の概要
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