Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編

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付録A.4 アドレスサーバのバージョンアップ

<この項の構成>
(1) Version 5からのバージョンアップ手順
(2) Version 3からのバージョンアップ手順
(3) Version2.0からのバージョンアップ手順

(1) Version 5からのバージョンアップ手順

ここでは,アドレスサーバをVersion 5からVersion 6へバージョンアップする場合の手順について説明します。

  1. アドレスサーバのアドレスサービスを停止します。
    アドレスサーバのバージョンアップ作業は停止状態で実行する必要があります。
    ただし,マスタ管理サーバ及び他のアドレスサーバのアドレスサービス及びメールアプリケーションは,停止する必要はありません。

  2. Object Serverを停止します。
    データベースファイルのバックアップ及びインストールのために,Object Serverも停止する必要があります。

  3. マシンをシャットダウンし,再起動します。
    マシンをシャットダウンします。ただし,アドレスサービス(Address Server)が自動的に起動する設定になっている場合は,設定を外して自動的に起動しないようにしてからシャットダウンしてください。

  4. Version 5環境をバックアップします。
    アドレスサーバ上のAddress Server,Mail Serverの全環境をバックアップします。次のファイルをバックアップしてください。
    • インストール先ディレクトリ下のすべてのディレクトリ及びファイル
    • Groupmax製品が使用するすべてのデータベースファイル

  5. Object Server,Address Server及びMail Serverをインストールします。
    Object Server,Address Server及びMail Serverをインストールします。
    Address ServerとMail Serverは更新でインストールしてください。
    Object Serverのインストールについては,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」を参照してください。

  6. セットアップを実行します。
    スーパーユーザでログインして,/usr/GroupMail/bin/GM_SETUP(HP-UX:/opt/GroupMail/bin/GM_SETUP)コマンドを実行してください。「設定内容を変更しますか?」と聞かれるところでは「1 設定内容を変更せず,環境設定を続行します」を選択してください。「環境構築を行います。よろしいですか?y/n:」と聞かれるところではyを入力してください。

  7. マスタ管理サーバの起動を確認します。
    マスタ管理サーバのアドレスサービスが起動しているか確認してください。停止中の場合は,起動してください。

  8. Object Serverを起動します。
    この起動が,バージョンアップ後のObject Serverの起動確認になります。

  9. アドレスサービスを起動します。
    この起動が,バージョンアップ後のアドレスサービスの起動確認になります。

  10. サーバを起動します。
    メールサーバの場合は,メールアプリケーションを起動してください。この起動が,バージョンアップ後のサーバの起動確認になります。

  11. アドレスサーバ用のジャーナルをクリアします。
    マスタ管理サーバ上にある,本アドレスサーバのジャーナルをクリアしてください。

  12. 運転席を起動します。
    バージョンアップしたサーバに運転席がある場合は,運転席を起動してください。この起動が,バージョンアップ後の運転席の起動確認になります。

  13. Version 6環境をバックアップします。
    バックアップは絶対に必要ではありません。ただし,今後,ディスク障害等が発生した場合に,Version 5の環境まで戻らないために,この時点でのバックアップをお勧めします。

  14. 起動設定を戻します。
    シャットダウン時に自動起動の設定を変更した場合,自動起動の設定を元に戻してください。

(2) Version 3からのバージョンアップ手順

ここでは,アドレスサーバをVersion 3からVersion 6へバージョンアップする場合の手順について説明します。

  1. アドレスサーバのアドレスサービスを停止します。
    アドレスサーバのバージョンアップ作業は停止状態で実行する必要があります。ただし,マスタ管理サーバ及び他のアドレスサーバのアドレスサービス及びメールアプリケーションは,停止する必要はありません。

  2. Object Serverを停止します。
    データベースファイルのバックアップ及びインストールのために,Object Serverも停止する必要があります。

  3. マシンをシャットダウンし,再起動します。
    マシンをシャットダウンします。ただし,アドレスサービスが自動的に起動する設定になっている場合は,設定を外して自動的に起動しないようにしてからシャットダウンしてください。

  4. Version 3環境をバックアップします。
    アドレスサーバ上のAddress Server,Mail Serverの全環境をバックアップします。次のファイルをバックアップしてください。
    • インストール先ディレクトリ下のすべてのディレクトリ及びファイル
    • Groupmax製品が使用するすべてのデータベースファイル

  5. Object Server,Address Server及びMail Serverをインストールします。
    Object Server,Address Server及びMail Serverをインストールします。Address ServerとMail Serverは更新でインストールしてください。Object Serverのインストールについては,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」を参照してください。

  6. servicesファイルを変更します。
    次のポートを追加してください。
    imap 143/tcp
    adrshd 20141/tcp

  7. セットアップを実行します。
    スーパーユーザでログインして,/usr/GroupMail/bin/GM_SETUP(HP-UX:/opt/GroupMail/bin/GM_SETUP)コマンドを実行してください。「設定内容を変更しますか?」と聞かれるところでは「1 設定内容を変更せず,環境設定を続行します」を選択してください。「環境構築を行います。よろしいですか?y/n:」と聞かれるところではyを入力してください。

  8. マスタ管理サーバの起動を確認します。
    マスタ管理サーバのアドレスサービスが起動しているか確認してください。停止中の場合は,起動してください。

  9. Object Serverを起動します。
    この起動が,バージョンアップ後のObject Serverの起動確認になります。

  10. アドレスサービスを起動します。
    この起動が,バージョンアップ後のアドレスサービスの起動確認になります。

  11. サーバを起動します。
    メールサーバの場合は,メールアプリケーションを起動してください。この起動が,バージョンアップ後のサーバの起動確認になります。

  12. アドレスサーバ用のジャーナルをクリアします。
    マスタ管理サーバ上にある,本アドレスサーバのジャーナルをクリアしてください。

  13. 運転席を起動します。
    バージョンアップしたサーバに運転席がある場合は,運転席を起動してください。この起動が,バージョンアップ後の運転席の起動確認になります。

  14. Version 6環境をバックアップします。
    バックアップは絶対に必要ではありません。ただし,今後,ディスク障害等が発生した場合に,Version 3の環境まで戻らないために,この時点でのバックアップをお勧めします。

  15. 起動設定を戻します。
    シャットダウン時に自動起動の設定を変更した場合,自動起動の設定を元に戻してください。

(3) Version2.0からのバージョンアップ手順

ここでは,アドレスサーバをVersion2.0からVersion 6へバージョンアップする場合の手順について説明します。

  1. アドレスサーバのアドレスサービスを停止します。
    アドレスサーバのバージョンアップ作業は停止状態で実行する必要があります。ただし,マスタ管理サーバ及び他のアドレスサーバのアドレスサービス及びメールアプリケーションは,停止する必要はありません。

  2. Object Serverを停止します。
    データベースファイルのバックアップ及びインストールのために,Object Serverも停止する必要があります。

  3. マシンをシャットダウンし,再起動します。
    マシンをシャットダウンします。ただし,アドレスサービスが自動的に起動する設定になっている場合は,設定を外して自動的に起動しないようにしてからシャットダウンしてください。

  4. Version2.0環境をバックアップします。
    アドレスサーバ上のAddress Server,Mail Serverの全環境をバックアップします。次のファイルをバックアップしてください。
    • インストール先ディレクトリ下のすべてのディレクトリ及びファイル
    • Groupmax製品が使用するすべてのデータベースファイル

  5. Object Server,Address Server及びMail Serverをインストールします。
    Object Server,Address Server及びMail Serverをインストールします。Address ServerとMail Serverは更新でインストールしてください。Address Server/Mail Serverのバージョンレビジョンはマスタ管理サーバと同じにしてください。同じにしないと,advup2_6コマンドが正常に動作しないことがあります。Object Serverのインストールについては,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」を参照してください。

  6. servicesファイルを変更します。
    次のポートを追加してください。
    imap 143/tcp
    adrshd 20141/tcp
    pop3 110/tcp
    popcfg 106/tcp
    Version2.0の02-00からバージョンアップする場合は,次のポートも追加してください。
    adagt_ap 9080/tcp
    adreq_ap 9081/tcp

  7. セットアップを実行します。
    スーパーユーザでログインして,/usr/GroupMail/bin/GM_SETUP(HP-UX:/opt/GroupMail/bin/GM_SETUP)コマンドを実行してください。「設定内容を変更しますか?」と聞かれるところでは「1 設定内容を変更せず,環境設定を続行します」を選択してください。「環境構築を行います。よろしいですか?y/n:」と聞かれるところではyを入力してください。

  8. マスタ管理サーバの起動を確認します。
    マスタ管理サーバのアドレスサービスが起動しているか確認してください。停止中の場合は,起動してください。

  9. Object Serverを起動します。
    この起動が,バージョンアップ後のObject Serverの起動確認になります。

  10. アドレスサービスを起動します。
    この起動が,バージョンアップ後のアドレスサービスの起動確認になります。

  11. バージョンアップコマンドを実行します。
    システム管理者が,advup2_6コマンドを実行してください。

  12. サーバを起動します。
    メールサーバの場合,メールアプリケーションを起動してください。この起動が,バージョンアップ後のサーバの起動確認になります。

  13. アドレスサーバ用のジャーナルをクリアします。
    マスタ管理サーバ上にある,本アドレスサーバのジャーナルをクリアしてください。

  14. 運転席を起動します。
    バージョンアップしたサーバに運転席がある場合は,運転席を起動してください。この起動が,バージョンアップ後の運転席の起動確認になります。

  15. Version 6環境をバックアップします。
    バックアップは絶対に必要ではありません。ただし,今後,ディスク障害などが発生した場合に,Version2.0の環境まで戻らないために,この時点でのバックアップをお勧めします。

  16. 起動設定を戻します
    シャットダウン時に自動起動の設定を変更した場合,自動起動の設定を元に戻してください。

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