Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編
自動転送オプションでINFODIR_PATHの設定を行うと,指定したディレクトリの下に次のファイルが作成されて,テキスト形式で自動転送されたメールの転送履歴が出力されます。
[YYYYMM].txt
YYYYとMMは,転送履歴が出力された時点の西暦と月です。
作成されたファイルは自動的に削除されることはありません。定期的に,ファイルのバックアップと,不要になったファイルの削除を行ってください。
転送履歴は,自動転送が開始されたことを示す転送開始履歴と,Mail - SMTPまでの転送結果を示す転送結果履歴の2種類の情報があります。
- 注意
- Mail - SMTPからsendmailに転送された後,sendmail以降の転送状況は転送履歴では分かりません。
- <この項の構成>
- (1) 転送履歴の出力形式
- (2) 転送開始履歴
- (3) 転送結果履歴
- (4) 転送履歴ファイルのサイズ
(1) 転送履歴の出力形式
転送履歴は1つの履歴情報毎に次の形式でファイルの最後に出力されます。
項目1<タブ>項目2<タブ>・・・<タブ>項目8<改行>
項目の意味を次に示します。
項目番号 項目名 説明 1 出力時刻 転送履歴の出力時刻を次の形式で出力します。
'YYYYMMDDhhssmm'2 処理種別 「submission」か「transfer」です。
「submission」はメールの転送が開始されたことを示します。
「transfer」は転送されたメールがMail - SMTPまでの転送経路で転送が終了したことを示します。3 処理結果 「OK」か「NG」です。
「OK」は処理の成功を示します。
「NG」は処理の失敗を示します。4 メール識別情報 メールを一意に識別するためにシステムがメールに割り当てた文字列です。 5 送信者ID メール送信者のユーザIDか共用メールボックスIDです。
取得できなかった場合は,何も出力されません。6 送信者O/R名 メール送信者のO/R名です。 7 主題 メールの主題です。
処理種別が「transfer」の場合は出力されません。8 エラー情報 エラーの内容を示すメッセージです。
処理種別が「submission」で,処理結果が「NG」の場合に出力されます。
(2) 転送開始履歴
メールの自動転送が開始されると,処理種別「submission」の転送履歴が出力されます。
処理結果が「NG」の場合は,メールの自動転送が失敗したことを示します。エラー情報に出力されるメッセージを確認して次の対処を行ってください。
- "Invalid destination."
- ゲートウェイか宛先の設定に誤りがあります。Mail - SMTPゲートウェイ,自動転送宛先及び自動転送オプションのFORWARD_GATEWAYを正しく設定してください。
- "Reading af_blockuser.cfg failed."
- af_blockuser.cfgの読み込みに失敗しました。
- af_blockuser.cfgに読み込み可能なアクセス権を設定してください。
- "System error."
- 障害受付窓口に連絡してください。
- 注意
- 対処を行っても,既に自動転送が失敗したメールの転送は行われません。
(3) 転送結果履歴
自動転送されたメールがMail - SMTPまで転送されると処理種別「transfer」の転送履歴が出力されます。
処理結果が「OK」の場合は,Mail - SMTPまでメールが正常に転送されたことを示します。
次の要因により処理結果が「NG」になることや,転送結果履歴が出力されないことがあります。
- 組織メールの場合
- 転送先のサーバが停止していたときなど,メールのサーバ間転送が失敗した場合
- Mail - SMTPの転送条件を満たしていないメールの場合
- ディスクやメモリ不足等によりメールの転送が失敗した場合
(4) 転送履歴ファイルのサイズ
転送履歴ファイルには1ヶ月分の転送履歴が出力されます。
転送履歴ファイルの1ヶ月分のファイルサイズは,1日のメール送信通数をnとすると次の計算式で求めることができます。
n(通)×300(バイト)×30(日)
1日で1万通のメールが送信された場合は,1ヶ月分のファイルサイズは約86Mバイトとなります。
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