Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編
あるユーザがログインしている状態で同一ユーザに対してログイン要求が発生した場合,先にログインしていたものをログアウトして,後からのログイン要求を受け付ける機能を後着優先ログインと呼びます。それに対して,あるユーザがログインしている状態で同一ユーザに対してログイン要求が発生した場合,二重にログインしようとしたとしてログインがエラーにする機能を通常ログインと呼びます。通常ログインは従来の機能です。
後着優先ログインはモバイルを主に運用している場合に,特に有効です。
どちらの方式でログインするかの指定は,モデム等が設定されている環境でクライアントの"Groupmaxの統合セットアップ"の「ダイアルアップ接続を使用する」をONでできます。アドレスサーバは,クライアントの要求どおりにログインさせます。ただし,システム管理者は必ずどちらかのログインだけをさせるように設定できます。詳細は「(1)オプション設定方法」を参照してください。
なお,Groupmax WWW Desktopには後着優先ログイン拒否機能を使用できます。これは,ユーザに必ず通常ログインをさせる機能です。この機能を使用できる理由は次のとおりです。Groupmax WWW Desktopでは,Address Server側のプロセスがいなくなったことを検出する機能がありません。このため,後着優先ログイン機能を使用するとAddress Serverのプロセスだけが切り替わり,Groupmax WWW Desktopのプロセスは残ったままになるという現象が発生してしまうからです。
- 注意
- 複数の利用者が同一のユーザIDを使用する運用の場合,「先にログインしていたユーザがまだ作業しているにもかかわらず,後から別のユーザにログインされると,先にログインしていたユーザがログアウトしてしまう」という現象が発生しますので注意してください。
- <この節の構成>
- (1) オプション設定方法
- (2) ログイン時の扱い
(1) オプション設定方法
オプション機能として二つのモードを用意します。
(a) 通常ログインのみ
後着優先ログイン指定をしてきたクライアントに対しても,後着優先ログインを許さないモードです。このモードはサーバ単位に設定できます。この設定をする場合は,設定するアドレスサーバ上のgmpublicinfoファイルに次の記述を追加してください。アドレスサービスの再起動で反映されます。
RE_CONNECT=N(b) 後着優先ログイン
Groupmax WWW Desktopなどを除くすべてのログイン要求を後着優先ログインとして処理するモードです。このモードはサーバ単位に設定できます。この設定をする場合は,設定するアドレスサーバ上のgmpublicinfoファイルに次の記述を追加してください。アドレスサービスの再起動で反映されます。
RE_CONNECT=Y
(2) ログイン時の扱い
あるユーザがログインしている状態で同一ユーザに対してログイン要求が発生した場合,設定によってどのように動作するかを次の表に示します。
表14-1 ログイン時の扱い
クライアント種別 オプション設定 なし RE_CONNECT=N RE_CONNECT=Y 16ビット版クライアント 通常 通常 後着 リモートPCクライアント 通常※1 通常※1 後着 32ビット版クライアント(後着優先ログイン要求) 後着 通常 後着 32ビット版クライアント(通常ログイン要求) 通常 通常 後着 POP3/IMAP4クライアント 通常※1 通常※1 後着 WWWクライアント(05-11以降,後着優先ログイン要求) 後着 通常 WWWクライアントの設定※2 WWWクライアント(05-11以降,通常ログイン要求又は05-11以前) 通常 通常 WWWクライアントの設定※2
- (凡例)
- 通常は通常ログインで動作することを示す。後着は後着優先ログインで動作することを示す。
- 注※1
- リモートPCクライアント又はPOP3/IMAP4クライアントがログインしている状態で,同じメールサーバに接続したリモートPCクライアント又はPOP3/IMAP4クライアントでログインした場合は,後着優先ログインとなります。
- しかし,リモートPCクライアント又はPOP3/IMAP4クライアントがログインしている状態で,リモートPCクライアント及びPOP3/IMAP4クライアント以外のクライアントからログインしようとした場合は,通常ログインとなります。
- 注※2
- WWWクライアント(05-11以降)の設定に従います。
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