Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編
マルチサーバ構成でメールサーバ環境を構築する方法について,具体的な構築例を示して説明します。
ここで示す構築例に従って作業すれば,必要最小限のマルチサーバ構成でのメールサーバ環境を構築できます。急いでマルチサーバ構成でのメールサーバ環境を構築したい,調査,評価などのためにマルチサーバ構成でのメールサーバ環境を構築したいなどのときにお読みください。構築例での各作業の詳細については,「4. システムの環境設定」及び「5. システムの運用設定」を参照してください。
ここでは,図3-1に示す構築例に沿って説明を進めていきます。
図3-1 メールサーバ環境の構築例
マルチサーバ構成としては最小規模の2台のマシンで構築しています。OSにはHI-UX/WE2(HP-UX,AIX)を,データベースにはObject Serverを使用しています。
なお,ここで説明する構築方法は,HI-UX/WE2(HP-UX,AIX)のセットアップ,及びTCP/IP環境が整っていることを前提にしています。
図3-1の環境を構築する場合,表3-1に示す作業を順番に実行します。
表3-1 メールサーバ環境構築の作業項目
作業の分類 項番 作業内容 操作対象 host1 host2 事前準備 1 システム管理者のアカウントをHI-UX/WE2(HP-UX)へ登録 ○ ○ 2 hostsファイルの設定 ○ ○ 3 Object Serverのインストール ○ ○ 4 Address Serverのインストール ○ ○ 5 Mail Serverのインストール ○ ○ 6 servicesファイルの設定 ○ ○ 7 データベース定義ファイルの作成 ○ ○ 8 データベースの初期化 ○ ○ 9 Object Serverの起動 ○ ○ アドレス・メール 10 Address Server,Mail Serverのセットアップ ○ ○ アドレスサーバ 11 マスタ管理サーバのアドレスサービスの起動 ○ − 12 メールサーバのアドレスサービスの起動 − ○ 13 運転席の起動 ○ − 14 サイトの登録 ○ − 15 アドレスサーバの登録 ○ − メールサーバ 16 メールサーバの設定 ○ − 17 運転席の停止 ○ − 18 メールサーバのアドレスサービスを停止 − ○ 19 マスタ管理サーバのアドレスサービスを停止 ○ − 20 マスタ管理サーバのアドレスサービスを起動 ○ − 21 メールサーバのアドレスサービスを起動 − ○ 22 運転席の起動 ○ − 23 メールサーバの起動 ○ −
- (凡例)
- ○は該当する作業内容をそのマシンで操作することを示す。−は該当する作業内容をそのマシンで操作しないことを示す。
作業の分類が「事前準備」になっている項目は,Address Serverをインストールし,アドレスサーバを設定する前に作業する必要があることを示します。
作業の分類が「アドレスサーバ」になっている項目は, Address Serverの機能を使用して作業することを示しています。
作業の分類が「メールサーバ」になっている項目は, Mail Serverの機能を使用して作業することを示しています。
作業の分類が「アドレス・メール」になっている項目は, Address ServerとMail Serverの両方の機能を使用して作業することを示しています。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2001, 2003, Hitachi, Ltd.