Backup Exec 21 Readme
最終更新日: 2020 年 2 月 20 日
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Veritas Technologies の製品とサービスについての最新情報について詳しくは Veritas の次の Web サイトを参照してください。
Veritas 製品とマニュアルに表示される Web サイト情報の一部では、英語のリンク先が記載されています。リンク先で言語を変更できます。
表: Backup Exec 21 の新機能
以前のリリースの Backup Exec の新機能のリストは、『Backup Exec の新機能』ドキュメントで参照できます。
サポートされていないプラットフォームからのデータを含むジョブは、製品のアップグレード中に移行されません。サポートされていないプラットフォームからのデータをバックアップしたり、既存のバックアップセットからリストアしたりすることはできません。また、一部のジョブは Backup Exec での設定方法が変更されたため、自動的に移行できません。これらのジョブは手動で再作成できます。
このリリースでサポートされなくなったか、将来のリリースで廃止される機能やプラットフォームについて詳しくは、Backup Exec ソフトウェア互換性リストを参照してください。
Backup Exec では次の機能またはソフトウェアの必要条件がサポートされなくなりました。
Exchange 2007 および SharePoint 2007
Backup Exec 16 Feature Pack 2 以降では、vSphere の ESXi バージョン 5.1 はサポートされません。
Windows 2003 64 ビットサーバーおよび Windows 2003 R2 64 ビットサーバーが実行されているサーバー上に Backup Exec をインストールすることはできません。
既存の SQL Server 2005 または SQL Server 2008 インスタンスを Backup Exec データベースインスタンスの場所として使用することはできません。
Backup Exec テクニカルサポートのナレッジベースは Backup Exec のこのリリースに関係する情報を含んでいます。
Backup Exec ナレッジベースは、技術情報、ハウツートピック、ベストプラクティス、トラブルシューティング記事、Backup Exec を使うために役立つその他の有益な情報を提供します。
詳しくは次の URL を参照してください。
https://www.veritas.com/content/support/ja_JP/dpp.BackupExec.html
次の URL で Backup Exec のリソースを表示できます。
https://www.veritas.com/product/backup-and-recovery/backup-exec/resources
次に、Backup Exec のインストールに関する注意事項を示します。
Windows 2008 または Windows 2008 R2 を使用して Backup Exec または Agent for Windows をホストする場合は、次の Hotfix がインストールされていることを確認してください。
Backup Exec をインストールまたはアップグレードする前に、システムが Backup Exec の新しいバージョンと互換性があることを Backup Exec ソフトウェア互換性リスト (SCL) とハードウェア互換性リスト (HCL) で確認してください。
Backup Exec は、サポート対象の 64 ビットオペレーティングシステムでのみ Backup Exec サーバーのインストールをサポートします。32 ビットオペレーティングシステムには Backup Exec をインストールできません。ただし、32 ビットオペレーティングシステムに Agent for Windows をインストールすることはできます。
Backup Exec インストールプログラムは Microsoft .NET Framework 4.8 を使用するようになりました。Windows の一部のバージョンでは .NET Framework 4.8 をサポートしていません。異なるバージョンの .NET Framework を必要とするオペレーティングシステムで Backup Exec インストールプログラムを実行すると、Backup Exec はインストールを遮断し、必要なバージョンの .NET Framework のインストールを指示するエラーメッセージを表示します。
SQL Express のインストールエラーのためにインストールが失敗した場合は、次の Microsoft SQL Server 2014 SP3 Express Edition の Readme を参照してください。
https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=57473
次の条件の環境に SQL Express をインストールする場合、エラー (エラーコード 2) が発生する可能性があります。
Backup Exec をインストールするサーバーに SQL Server インスタンスが存在する場合、そのインスタンスのサービスアカウントには、Backup Exec のインストール先のフォルダに対する完全な権限が必要です。
リモートインストールまたはプッシュインストールを実行し、Backup Exec サービスのドメイン管理者アカウントを指定する場合は、既存のドメイン管理者アカウントを入力する必要があります。新しいアカウントには、ドメインに対する適切な権限は付与されていません。ローカルインストールを実行する場合は、新しいローカル管理者アカウントを指定できます。新しいアカウントを作成するとアカウントは適切な権限を認可されます。
Backup Exec をインストールする場合、または Backup Exec からテープデバイスドライバをインストールする場合、次のいずれかの問題を示す Microsoft のメッセージが表示されることがあります。
Backup Exec インストールフォルダまたはサブフォルダ内にあるユーザーが作成したフォルダは、Backup Exec をアンインストールすると削除されます。フォルダを残す場合は、Backup Exec をアンインストールする前に別の場所にフォルダをコピーします。
次に、Backup Exec のアップグレードについての注意事項を示します。
32 ビットオペレーティングシステムで動作する Backup Exec サーバーを Backup Exec にアップグレードすることはできません。64 ビットのオペレーティングシステムに Backup Exec を移行し、次に Backup Exec の最新バージョンにアップグレードします。
[次の接合点とマウントポイントでファイルとディレクトリをバックアップする]オプションはデフォルトでは選択されません。ただし、移行されたジョブは、前のバージョンで選択されたオプションを保持します。
集中管理サーバーをアップグレードするときに、管理された Backup Exec サーバーがアップグレードされない場合、空き領域がないことを示していることがあります。管理された Backup Exec サーバーに利用可能な容量があれば、バックアップ操作は動作します。管理された Backup Exec サーバーをアップグレードすると、正しい利用可能な空き容量が示されます。
選択項目が Backup Exec の前のバージョンでは利用できない場合、[バックアップおよびリストア]タブのサーバー詳細ビューの[リソース選択]列に[不明]と表示される場合があります。バックアップジョブを初めて実行すると、[リソース選択]列に選択項目が表示されます。
Backup Exec にアップグレードする場合は、ご使用の Backup Exec サーバー環境およびアップグレード元のバージョンに応じて、デフォルトのカタログ設定オプションが[インスタント GRT の有効化]に変わることがあります。アップグレード後に、このオプションがデフォルトとして設定されていない場合は、[インスタント GRT の有効化]オプションをデフォルトオプションとして設定し、バックアップ時間を短縮することができます。
既存のジョブの変更と考えられるシナリオについて詳しくは、次を参照してください。
Backup Exec と併用するソフトウェアやハードウェアに関する詳細情報を次に記載します。
ソフトウェア互換性リスト(SCL)とハードウェア互換性リスト(HCL)は、サポート対象とサポート外のソフトウェアとハードウェアに関する最新情報を含み、定期的に更新されます。Backup Exec をインストールまたはアップグレードする前に、最新の互換性リストを参照し、使用しているハードウェアとソフトウェアの互換性を確認してください。
Backup Exec を Windows Server 2012 以降で実行する場合は、テープデバイスドライバをインストールする必要はありません。Backup Exec が Windows Server 2012 (およびそれ以降) にインストールされている場合、カーネルモードドライバおよび tapeinst.exe はインストールされません。より古い、またはサポート対象外のテープデバイスを使用する場合は、Windows Server 2012 以降を使う前にデバイスをテストして、カーネルモードドライバが必要な場合の機能を判断してください。
次に、Backup Exec での Agent for Windows の使用について説明します。
Agent for Windows のアンインストール時に、アンインストール処理を続行する前に閉じる必要があるアプリケーションのリストを示すメッセージが表示される場合があります。そのリストに次のものだけが含まれる場合は、そのメッセージを無視してアンインストール処理を続行できます。
Backup Exec Setup Launcher
Backup Exec Log Server
Backup Exec Agent for Windows
その他のアプリケーションが表示される場合は、アンインストール処理を続行する前にこれら以外のすべてのアプリケーションを閉じてください。
次に、Backup Exec での Deduplication Feature の使用について説明します。
このリリースの Backup Exec で OST デバイスを設定できないときは、新しいバージョンの OST プラグインが必要な場合があります。製造元に問い合わせて、デバイスの最新のプラグインを入手してください。
Deduplication (重複排除) の必要条件は Backup Exec 2012 以降で変更されました。『Backup Exec 管理者ガイド』の「Deduplication Feature の必要条件」を確認してください。
ダブルバイト文字が含まれるストレージパスに、重複排除用ストレージフォルダを作成することはできません。次のエラーが表示されます。
指定されたディレクトリに重複排除用ストレージフォルダを作成できませんでした。
重複排除用ストレージフォルダとそれに関連するデータベースを別々のボリュームに格納する機能は使用できなくなりました。Backup Exec は重複排除用ストレージフォルダと同じボリュームにデータベースを作成します。これは Backup Exec 2014 以降で作成される新しい重複排除用ストレージフォルダに適用されます。以前のリリースの Backup Exec でデータベースを別のボリュームに保存した場合、その設定は Backup Exec にアップグレードしても保持されます。
シャドウコピーコンポーネントにある重複排除用ストレージフォルダをバックアップする場合は、テープ、ネットワークストレージ、OpenStorage 重複排除用デバイスなど、重複排除用ストレージフォルダ以外のストレージデバイスを使用する必要があります。
Backup Exec にアップグレードするときに、重複排除用ストレージフォルダまたは OST デバイスが再利用する期限切れのメディアが大量に存在する場合があります。この最初のバックアップジョブの処理には、時間がかかる場合があります。
管理対象の Backup Exec Server 上に重複排除用ストレージフォルダを作成すると、管理対象の Backup Exec Server 上にあるストレージフォルダの[プロパティ]ページで、次のエラーメッセージを受け取ります。
システムログオンアカウントは、重複排除用ディスクストレージデバイスには使用できません。
このエラーメッセージは、集中管理サーバーでは表示されません。このエラーメッセージは削除できませんが、機能には影響しません。管理対象の Backup Exec Server 上のプロパティには、このサーバー独自のデータベースから取得された、誤ったログオンアカウントが表示されますが、Backup Exec では、集中管理サーバーのデータベースから取得されたログオンアカウントが使用されます。
Agent for VMware の使用に関する詳細情報を次に記載します。
Windows Server 2019 にインストールされている Backup Exec は、Windows Server 2016 および Windows Server 2019 で動作する VMware 仮想マシンの GRT を許可しません。詳しくは次のテクニカルノートを参照してください。
VMware vCenter がインストールされているコンピュータに、Backup Exec をインストールしないでください。現時点ではこの設定はサポートされず、バックアップジョブが失敗する原因になります。vCenter と Backup Exec は異なるコンピュータ上にインストールする必要があります。
VMware VSS プロバイダを使う仮想マシンの静止スナップショットに失敗し、それが原因で次のエラーが発生し、バックアップジョブに失敗することがあります。
最終的なエラー: 0xe00095a7 - 仮想マシンの設定が無効であることを vCenter Server または ESX Server がレポートしたため、操作に失敗しました。
仮想マシン <コンピュータ名> の静止スナップショットを作成できません。
VMware の VSS プロバイダがインストールされている場合は、次のオプションを実行して問題を解決してください。
次の VMware Tech Note の手順に従ってください。
http://kb.vmware.com/kb/2034002
問題が解決されない場合は、次のオプションを試してください。
CD または DVD が仮想マシンに接続されている場合は、それを取り外して、VMware VSS プロバイダを使ってジョブを再実行してください。
CD または DVD が仮想マシンに接続されていない場合は、Backup Exec VSS プロバイダをインストールしてから、ジョブを再実行してください。
次に、Backup Exec に影響する VMware VDDK 6 の既知の問題の詳細に関する注意事項を示します。詳しくは、VMware VDDK 6 のリリースノートを参照してください。
同じデータセンターのクローン仮想マシンの SAN バックアップが失敗するか、NBD に戻ることがあります(NBD が選択されている場合)。元の仮想マシンが同じデータストアに残っている場合、SAN がリダイレクトした復元ジョブも失敗するか、または NBD に戻ることがあります。
vVol データストアで 2 TB を超えるすべてのディスクの Hotadd トランスポートは失敗するか、または NBD に戻ることがあります。この問題は、バックアップジョブとリストアジョブに適用されます。
Backup Exec サーバーが別のデータストアにある場合、仮想マシンの vVol データストアへの復元中に Hotadd トランスポートは失敗するか、または NBD に戻ることがあります。
次の注意事項では、VMware 仮想マシンのインスタントリカバリについて詳しく説明します。
次のいずれかのデバイスにあるバックアップセットにインスタントリカバリジョブを実行するには、複製バックアップジョブを作成して、バックアップジョブの対象をディスクストレージデバイスに設定します。複製バックアップを使用すると、インスタントリカバリ済みの仮想マシンを作成できます。
Agent for Hyper-V の使用に関する詳細情報を次に記載します。
Windows 2016 Hyper-V サーバーで Hyper-V ホストコンポーネントをリストアすると、失敗します。回避策として、Hyper-V 仮想マシン管理サービスを停止してから、リストアを続行します。
インスタントリカバリ機能に関する次の注意事項を確認してください。
次のいずれかのデバイスにあるバックアップセットにインスタントリカバリジョブを実行するには、複製バックアップジョブを作成して、バックアップジョブの対象をディスクストレージデバイスに設定します。複製バックアップを使用すると、インスタントリカバリ済みの仮想マシンを作成できます。
Backup Exec サーバーをアップグレードする前に、次の注意事項を確認してください。
Backup Exec 15 Feature Pack 4 以降では、Hyper-V バックアップ処理のデフォルトのオプションが、[標準処理方式を使用]に変更されました。
Backup Exec 15 Feature Pack 3 からアップグレードする場合は、既存の Hyper-V バックアップ設定は変更されません。既存および新しいバックアップジョブは、変更しないかぎり Feature Pack 3 で設定された設定を使用します。
Backup Exec 15 Feature Pack 2 以前からアップグレードする場合、既存ジョブのデフォルトの Hyper-V バックアップ設定は、[標準処理方式を使用]です。既存および新しいバックアップジョブは、変更しないかぎりこの設定を使用します。
次に、Backup Exec での Exchange Agent の使用について説明します。
Exchange 2016 のバックアップを実行するときに Microsoft Exchange ライターが利用できない場合は、次のエラーが表示されることがあります。
V-79-57344-34070 - スナップショット技術: 「Microsoft インフォメーションストア」の初期化エラー。使われているスナップショットテクノロジ: Microsoft ボリュームシャドウコピーサービス(VSS)。スナップショットテクノロジエラー(0xE0008516): スナップショットに指定されているデータベースはマウントされなかったため、バックアップされませんでした。
Microsoft Exchange ライターが出力に含まれていないためエラーが生じることを確認するには、Exchange サーバーで次のコマンドを実行します。
VSSADMIN.EXE LIST WRITERS
詳しくは、次の URL を参照してください。
次の注意事項には、Oracle 12c データベースがインストールされた Backup Exec Agent for Oracle on Windows or Linux Servers を使う場合の詳細が示されています。
プラガブルデータベース (PDB) の特定時点 (PIT) でのサーバー開始リストアまたは DBA 開始リストアを実行する前に、管理者以外の Oracle ユーザーを管理者グループに手動で追加して、Oracle サービスを再起動する必要があります。この条件が適用されるのは、Windows サーバーで、管理者以外の Oracle ユーザーによって Oracle 12c データベースが実行されている場合のみです。
保護する Oracle インスタンスが Linux の Oracle 12c RAC の一部になっている場合は、Oracle ユーザーに切り替えてから Backup Exec Agent ユーティリティを実行して、各 RAC ノードで Oracle インスタンスを設定します。
Backup Exec Agent ユーティリティで Oracle 12c インスタンスを設定するには、SYSBACKUP 特権を持つユーザーを使用します。
Oracle 社は、ルートデータベースのみをリストアするとメタデータの不整合が起きることがあるので、ルートデータベースのみのリストアを推奨しません。代わりに、コンテナデータベース (CDB) 全体をリカバリしてください。
ルートの特定の時点(PIT)へのリストアジョブは失敗し、「CDB$ROOT データベースの指定はサポートされていません」というエラーメッセージが表示されます。
この機能は Oracle によってサポートされていません。
Oracle Agent ユーティリティは ASM ディスクに指定されているパスを検証できないので、指定したパスを受け入れることができません。したがって、入力したパスが正しく、アクセス可能であることを確認する必要があります。
プラガブルデータベース (PDB) の特定時点 (PIT) でのリストア中に、リストアジョブはデフォルトで 10 分間キューに入った状態になります。10 分が経過すると、リストアジョブは再開します。詳しくは、次の TechNote を参照してください。
次に、Backup Exec での Simplified Disaster Recovery の使用について説明します。
Windows Server 2019 オペレーティングシステムで Simplified Disaster Recovery (SDR) ディスクイメージを作成するため、Backup Exec では、SDR 作成用のデフォルトの ADK として Microsoft Windows Assessment and Deployment Kit (ADK) 1809 がサポートされています。次のリンクを使用して Windows ADK 1809 を手動でダウンロードし、インストールする必要があります。
https://docs.microsoft.com/en-us/windows-hardware/get-started/adk-install?ocid=tia-235208000
『Backup Exec 管理者ガイド』の Simplified Disaster Recovery のトピックを確認してください。
Windows Server 2008 R2 から Windows Server 2016 までのオペレーティングシステムで Simplified Disaster Recovery (SDR) ディスクイメージを作成するため、Backup Exec では Windows ADK 10 のみがサポートされています。
『Backup Exec 管理者ガイド』の Simplified Disaster Recovery のトピックを確認してください。
Windows ADK 1809 環境のストレージプールおよび領域で作成されたボリュームは、リストアされた Windows Server 2019 オペレーティングシステムで認識されません。これは、Microsoft 社の問題です。
次に、Backup Exec での CAS (Central Admin Server) Feature の使用について説明します。
スケジュール済みジョブが通信中断を始め、[リカバリ済み]の状態で完了し、状態が[保留]になった場合は、以下を実行して問題を解決します。
CAS 環境では、ストレージデバイスの取得速度が CAS 以外の環境より遅くなる可能性があります。取得速度を高めるには、次のレジストリキーで DelayBeforeMountTime の値をゼロに変更します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Veritas\Backup Exec For Windows\Backup Exec\Engine\Misc
ローリングアップグレードを実行し、集中管理サーバーを Backup Exec 16 Feature Pack 2 に更新した場合は、まだ更新されていない管理対象 Backup Exec サーバーにディスクストレージを作成しないでください。サーバーを Backup Exec にアップグレードしたら、管理対象 Backup Exec サーバーにディスクストレージを作成できます。