Symantec Backup Exec 15 Feature Pack 5 Readme
最終更新日: 2016 年 7 月 13 日
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表: Backup Exec 15 Feature Pack 5 の新機能
項目 |
説明 |
---|---|
プライベートクラウドストレージデバイスのサポート |
Backup Exec はプライベートクラウドベースのストレージデバイスへのバックアップをサポートします。環境内でプライベートクラウドストレージサーバーを設定し、クラウドインスタンスを作成してから、Backup Exec でプライベートクラウドストレージサーバーに対応するクラウドストレージデバイスを設定します。これでこのクラウドストレージデバイスをバックアップジョブまたは複製バックアップジョブの宛先デバイスとして選択できるようになりました。 クラウドベースのストレージデバイスとそれらの設定について詳しくは、『Backup Exec 15 管理者ガイド』の「クラウドベースのストレージデバイスについて」を参照してください。 サポート対象のプライベートクラウドプロバイダのリストについては、次の URL にある Backup Exec ハードウェア互換性リストを参照してください。https://www.veritas.com/support/ja_JP/article.000024527 |
VMware 仮想マシンのインスタントリカバリ |
Backup Exec で VMware 仮想マシンのインスタントリカバリがサポートされるようになりました。バックアップセットから仮想マシンのデータが転送されるまで待機しなくても仮想マシンのインスタントリカバリを実行できるため、ユーザーは vCenter または ESX/ESXi ホストから仮想マシンに即座にアクセスできます。 この機能について詳しくは、『Backup Exec 15 管理者ガイド』の「VMware 仮想マシンのインスタントリカバリについて」を参照してください。 |
Hyper-V 仮想マシンのインスタントリカバリ |
Backup Exec で Hyper-V 仮想マシンのインスタントリカバリがサポートされるようになりました。バックアップセットから仮想マシンのデータが転送されるまで待機しなくても仮想マシンのインスタントリカバリを実行できるため、ユーザーは Hyper-V ホストから仮想マシンに即座にアクセスできます。 この機能について詳しくは、『Backup Exec 15 管理者ガイド』の「Hyper-V 仮想マシンのインスタントリカバリについて」を参照してください。 |
延期したカタログとクイックカタログの名前変更されたオプション |
[共有バックアップジョブオプションの変更]ダイアログボックスの左側ペインにある[延期したカタログ]の名前が[インスタント GRT]に変更されました。[延期したカタログのオプション]ダイアログボックスの名前も[インスタント GRT と Full Catalog のオプション]に変更されました。 さらに、オプション[延期したカタログ操作を実行しない。代わりに、バックアップジョブの一環としてクイックカタログ操作を実行する]の名前が[インスタント GRT の有効化]に変更されました。 インスタント GRT について詳しくは、『Backup Exec 15 管理者ガイド』の「GRT 対応ジョブのバックアップパフォーマンスを改善するためのインスタント GRT と完全カタログ登録オプションの設定」を参照してください。 |
サポートされていないプラットフォームからのデータを含むジョブは、製品のアップグレード中に移行されません。サポートされていないプラットフォームからのデータをバックアップしたり、既存のバックアップセットからリストアしたりすることはできません。また、一部のジョブは Backup Exec での設定方法が変更されたため、自動的に移行できません。これらのジョブは手動で再作成できます。
このリリースでサポートされなくなったあるいは将来のリリースで廃止される機能やプラットフォームの詳細については、次の URL の Backup Exec ソフトウェア互換性リストを参照してください。
https://www.veritas.com/support/ja_JP/article.000024530Backup Exec テクニカルサポートのナレッジベースは Backup Exec のこのリリースに関係する情報を含んでいます。
Backup Exec ナレッジベースは、技術情報、ハウツートピック、ベストプラクティス、トラブルシューティング記事、Backup Exec を使うために役立つその他の有益な情報を提供します。
詳しくは次の URL を参照してください。
https://support.symantec.com/ja_JP/backup-exec.15047.html次の URL から Backup Exec に関するビデオを表示できます。
http://www.backupexec.com/videosBackup Exec を以前のバージョンから現在のバージョンにアップグレードする前に、次の手順を実行します。
バックアップが最新であることを確認します。バックアップソースのアプリケーションまたはオペレーティングシステムをアップグレードする場合は、その前後に必ず完全バックアップを実行することをお勧めします。
ディスクストレージにあるメディアセットの上書き禁止期間を確認します。 より長期間保存したいメディアセットの上書き禁止期間を延長します。
ディスクベースのストレージ上のメディアセットの上書き禁止に対する、デバイスとメディアの詳細管理 (ADAMM) の処理方法が変更されました。前のバージョンの Backup Exec ではメディアセットが期限切れにされていましたが、それらのメディアセットはディスクから削除されていませんでした。このため、ディスクストレージの空きがなくなり、ジョブが失敗する可能性があります。Backup Exec 15 は、新しいバックアップセットのためにディスク領域を再利用するプロセスによって、あらかじめディスク領域を解放します。
Backup Exec 15 は、ADAMM の代わりにデータライフサイクル管理(DLM)と呼ばれるディスクの再利用プロセスを使用して、ディスクベースのストレージ上のバックアップセットのデータ保持を管理します。 DLM はディスクベースのストレージ上の期限切れバックアップセットを自動的に削除し、新しいバックアップセットのためにディスク領域を再利用します。バックアップジョブの作成時に指定した期間が終了すると、DLM はバックアップセットを削除します。
アップグレードするジョブの場合、DLM は上書き禁止期間の期限が切れたバックアップセットを削除します。
アップグレードの後で、期限が切れたバックアップセットの上書き禁止期間を確認または変更するには、一時的に DLM を無効にし、バックアップセットのデータ保持を変更し、再度 DLM を有効にします。
詳しくは次の URL を参照してください。
https://www.veritas.com/support/ja_JP/article.000021156ウイルス対策ソフトウェアを無効にします。
Backup Exec のソフトウェア互換性リスト(SCL)とハードウェア互換性リスト(HCL)を調べて、バックアップ対象のアプリケーションとストレージデバイスがこのバージョンの Backup Exec でサポートされていることを確認します。次の URL で SCL と HCL を確認できます。
https://support.symantec.com/en_US/article.TECH227896.htmlhttps://support.symantec.com/en_US/article.TECH227895.htmlインストール対象の Backup Exec バージョンに関するすべての利用可能なアップグレードと Hotfix をダウンロードします。
アップグレードは、システムが停止してもユーザーに影響しない時間帯で行うように計画します。
シリアル番号またはシマンテックライセンスファイルが利用可能であることを確認します。アップグレード時に新しい Backup Exec 15 のライセンス情報を入力する必要があります。
最新のライセンスについて詳しくは、次の URL で『Backup Exec Licensing Guide』を参照してください。
https://support.symantec.com/en_US/article.TECH229205.html『Backup Exec 15 管理者ガイド』の次のトピックを確認します。
Backup Exec のナレッジベースにある「Backup Exec をインストールする場合の推奨事項」を確認します。
製品レベルの違いについて確認するには、次の URL で「Backup Exec 2014 と Backup Exec 15 の違い」という文書を参照してください。
http://www.symantec.com/docs/DOC5216次に、Backup Exec のインストールに関する注意事項を示します。
Backup Exec をインストールまたはアップグレードする前に、システムが Backup Exec の新しいバージョンと互換性があることを Backup Exec ソフトウェア互換性リスト(SCL)とハードウェア互換性リスト(HCL)で確認してください。次の URL で SCL と HCL を確認できます。
https://www.veritas.com/support/ja_JP/article.000024530https://www.veritas.com/support/ja_JP/article.000024527Backup Exec 15 は、サポート対象の 64 ビットオペレーティングシステムでのみ Backup Exec サーバーのインストールをサポートします。32 ビットオペレーティングシステムには Backup Exec をインストールできません。ただし、32 ビットオペレーティングシステムに Agent for Windows をインストールすることはできます。
Backup Exec インストールプログラムは Microsoft .NET Framework 4.5.2 を使うようになりました。Windows の一部のバージョンでは .NET Framework 4.5.2 をサポートしていません。異なるバージョンの .NET Framework を必要とするオペレーティングシステムで Backup Exec インストールプログラムを実行すると、Backup Exec はインストールを遮断し、必要なバージョンの .NET Framework をインストールするように指示するエラーメッセージが表示されます。
SQL Express のインストールエラーのためにインストールが失敗した場合は、次の Microsoft SQL Server 2008 R2 SP2 Express Edition の Readme を参照してください。
http://download.microsoft.com/download/3/D/C/3DC6663D-8A76-40A6-BCF2-2808C385D56A/Readme.htm次の条件の環境に SQL Express をインストールする場合、エラー (エラーコード 2) が発生する可能性があります。
Backup Exec をインストールするサーバーに SQL Server インスタンスが存在する場合、そのインスタンスのサービスアカウントには、Backup Exec のインストール先のフォルダに対する完全な権限が必要です。
リモートインストールまたはプッシュインストールを実行し、Backup Exec サービスのドメイン管理者アカウントを指定する場合は、既存のドメイン管理者アカウントを入力する必要があります。新しいアカウントには、ドメインに対する適切な権限は付与されていません。ローカルインストールを実行する場合は、新しいローカル管理者アカウントを指定できます。新しいアカウントを作成するとアカウントは適切な権限を認可されます。
Backup Exec をインストールする場合、または Backup Exec からテープデバイスドライバをインストールする場合、次のいずれかの問題を示す Microsoft のメッセージが表示されることがあります。
Backup Exec インストールフォルダまたはサブフォルダ内にあるユーザーが作成したフォルダは、Backup Exec をアンインストールすると削除されます。フォルダを残す場合は、Backup Exec をアンインストールする前に別の場所にフォルダをコピーします。
次に、Backup Exec のアップグレードについての注意事項を示します。
32 ビットオペレーティングシステムで動作する Backup Exec サーバーを Backup Exec 15 にアップグレードすることはできません。ただし、32 ビットオペレーティングシステムの以前のバージョンの Backup Exec を 64 ビットオペレーティングシステムの同じバージョンの Backup Exec に移行してから Backup Exec 15 にアップグレードできます。
[次の接合点とマウントポイントでファイルとディレクトリをバックアップする]オプションはデフォルトでは選択されません。ただし、移行されたジョブは、前のバージョンで選択されたオプションを保持します。
中央管理サーバーをアップグレードするときに、管理された Backup Exec サーバーがアップグレードされない場合、空き領域がないことを示していることがあります。管理された Backup Exec サーバーに利用可能な容量があれば、バックアップ操作は動作します。管理された Backup Exec サーバーをアップグレードすると、正しい利用可能な空き容量が示されます。
選択項目が Backup Exec の前のバージョンでは利用できない場合、[バックアップおよびリストア]タブのサーバー詳細ビューの[リソース選択]列に[不明]と表示される場合があります。 バックアップジョブを初めて実行すると、[リソース選択]列に選択項目が表示されます。
Backup Exec と併用するソフトウェアやハードウェアに関する詳細情報を次に記載します。
ソフトウェア互換性リスト(SCL)とハードウェア互換性リスト(HCL)は、サポート対象とサポート外のソフトウェアとハードウェアに関する最新情報を含み、定期的に更新されます。Backup Exec をインストールまたはアップグレードする前に、最新の互換性リストを参照し、使用しているハードウェアとソフトウェアの互換性を確認してください。次の URL で SCL と HCL を確認できます。
https://www.veritas.com/support/ja_JP/article.000024530https://www.veritas.com/support/ja_JP/article.000024527Backup Exec を Windows Server 2012 以降で実行する場合は、シマンテック社のテープデバイスドライバをインストールする必要はありません。Backup Exec が Windows Server 2012 (およびそれ以降) にインストールされている場合、Symantec のカーネルモードドライバおよび tapeinst.exe はインストールされません。より古いまたはサポートされていないテープデバイスを使用する場合は、Windows Server 2012 以上を使用する前にデバイスをテストし、カーネルモードドライバが必要な場合の機能を判断してください。
データライフサイクル管理(DLM)は、ディスクベースのストレージから削除するために期限切れのバックアップセットを検索します。以前、DLM は 4 時間ごとに実行されていました。現在は 1 時間ごとに実行されるようになりました。Backup Exec をインストールして Backup Exec サービスを起動してから 1 時間後に DLM が初めて開始され、その後 1 時間ごとに実行されます。Backup Exec サービスを再起動する場合、1 時間ごとに DLM サイクルも再起動されます。
次に、Backup Exec での Agent for Windows の使用について説明します。
Agent for Windows のアンインストール時に、アンインストール処理を続行する前に閉じる必要があるアプリケーションのリストを示すメッセージが表示される場合があります。そのリストに次のものだけが含まれる場合は、そのメッセージを無視してアンインストール処理を続行できます。
Backup Exec Setup Launcher
Backup Exec Log Server
Backup Exec Agent for Windows
その他のアプリケーションが表示される場合は、アンインストール処理を続行する前にこれら以外のすべてのアプリケーションを閉じてください。
次に、Backup Exec での Deduplication Option の使用について説明します。
このリリースの Backup Exec で OST デバイスを設定できないときは、新しいバージョンの OST プラグインが必要な場合があります。製造元に問い合わせて、デバイスの最新のプラグインを入手してください。
Deduplication Option (重複排除) の必要条件は Backup Exec 2012 以降で変更されました。『Symantec Backup Exec 管理者ガイド』の「Deduplication Option のの必要条件」を確認してください。
ダブルバイト文字が含まれるストレージパスに、重複排除用ストレージフォルダを作成することはできません。次のエラーメッセージが表示されます。
指定されたディレクトリに重複排除用ストレージフォルダを作成できませんでした。
重複排除用ストレージフォルダとそれに関連するデータベースを別のボリュームに保存する機能は使用できなくなりました。Backup Exec ではデータベースが重複排除用ストレージフォルダと同じボリュームに作成されます。これは Backup Exec 2014 以降で作成される新しい重複排除用ストレージフォルダに適用されます。以前のリリースの Backup Exec でデータベースを別のボリュームに保存した場合、その設定は Backup Exec 15 にアップグレードしても保持されます。
シャドウコピーコンポーネントにある重複排除用ストレージフォルダをバックアップする場合、テープ、ネットワークストレージ、OpenStorage 重複排除用デバイスなど、重複排除用ストレージフォルダ以外のストレージデバイスを使用する必要があります。
Backup Exec 15 にアップグレードする際、重複排除用ストレージフォルダまたは OST デバイスが再利用する期限切れのメディアが大量に存在する場合があります。この最初のバックアップジョブの処理には、時間がかかる場合があります。
管理対象 Backup Exec サーバー上に重複排除用ストレージフォルダを作成すると、管理対象 Backup Exec サーバー上にあるストレージフォルダの[プロパティ]ページで、次のエラーメッセージを受け取ります。
システムログオンアカウントは、重複排除ディスクストレージデバイスには使用できません。
このエラーメッセージは、集中管理サーバーでは表示されません。このエラーメッセージは削除できませんが、機能には影響しません。管理対象 Backup Exec サーバー上のプロパティには、このサーバー独自のデータベースから取得された、誤ったログオンアカウントが表示されますが、Backup Exec では、集中管理サーバーのデータベースから取得されたログオンアカウントが使用されます。
Agent for VMware の使用に関する詳細情報を次に記載します。
VMware vCenter がインストールされているのと同じコンピュータには、Backup Exec 15 をインストールしないでください。この設定はその場合にはサポートされず、バックアップジョブ失敗の要因となります。vCenter と Backup Exec 15 は異なるコンピュータ上にインストールする必要があります。
VMware VSS プロバイダを使う仮想マシンの静止スナップショットに失敗し、それが原因で次のエラーが発生し、バックアップジョブに失敗することがあります。
最終的なエラー: 0xe00095a7 - 仮想マシンの設定が無効であることを vCenter Server または ESX Server がレポートしたため、操作に失敗しました。
仮想マシン <コンピュータ名> の静止スナップショットを作成できません。
VMware の VSS プロバイダがインストールされている場合は、次のオプションを実行して問題を解決してください。
次の VMware Tech Note の手順に従ってください。
http://kb.vmware.com/kb/2034002問題が解決されない場合は、次のオプションを試してください。
CD または DVD が仮想マシンに接続されている場合は、それを取り外して、VMware VSS プロバイダを使ってジョブを再実行してください。
CD または DVD が仮想マシンに接続されていない場合は、Backup Exec VSS プロバイダをインストールしてから、ジョブを再実行してください。
次に、Backup Exec に影響する VMware VDDK 6 の既知の問題の詳細に関する注意事項を示します。詳しくは、VMware VDDK 6 のリリースノートを参照してください。
同じデータセンターのクローン仮想マシンの SAN バックアップが失敗するか、NBD に戻ることがあります(NBD が選択されている場合)。元の仮想マシンが同じデータストアに残っている場合、SAN がリダイレクトした復元ジョブも失敗するか、または NBD に戻ることがあります。
vVol データストアで 2 TB を超えるすべてのディスクの Hotadd トランスポートは失敗するか、または NBD に戻ることがあります。この問題は、バックアップジョブとリストアジョブに適用されます。
Backup Exec Server が別のデータストアにある場合、仮想マシンの vVol データストアへの復元中に Hotadd トランスポートは失敗するか、または NBD に戻ることがあります。
次の注意事項では、VMware 仮想マシンのインスタントリカバリについて詳しく説明します。
次のいずれかのデバイスにあるバックアップセットにインスタントリカバリジョブを実行するには、複製バックアップジョブを作成して、バックアップジョブの対象をディスクストレージデバイスに設定します。複製バックアップを使用すると、インスタントリカバリ済みの仮想マシンを作成できます。
Backup Exec サーバーを Feature Pack 4 以降にアップグレードする前に、次の注意事項を確認しておいてください。
Backup Exec 15 Feature Pack 4 以降では、Hyper-V バックアップ処理のデフォルトのオプションが、[標準処理方式を使用]に変更されました。
Backup Exec 15 Feature Pack 3 からアップグレードする場合は、既存の Hyper-V バックアップ設定は変更されません。既存および新しいバックアップジョブは、変更しないかぎり Feature Pack 3 で設定された設定を使用します。
Backup Exec 15 Feature Pack 2 以前からアップグレードする場合、既存ジョブのデフォルトの Hyper-V バックアップ設定は、[標準処理方式を使用] です。既存および新しいバックアップジョブは、変更しないかぎりこの設定を使用します。
メモ: |
Feature Pack 3 のインストール後、チェックポイントおよびその関連する avhdx ファイルで問題が発生した場合、テックノートの指示に従いチェックポイントを削除してください。 https://www.veritas.com/support/ja_JP/article.000100786 |
インスタントリカバリ機能に関する次の注意事項を確認してください。
次のいずれかのデバイスにあるバックアップセットにインスタントリカバリジョブを実行するには、複製バックアップジョブを作成して、バックアップジョブの対象をディスクストレージデバイスに設定します。複製バックアップを使用すると、インスタントリカバリ済みの仮想マシンを作成できます。
Hyper-V ホストでインスタントリカバリ済みの仮想マシンが実行されている場合は、Hyper-V Agent ベースの仮想マシンのバックアップが失敗して、次の VSS スナップショットエラーが表示されることがあります。
選択した Microsoft VSS(ボリュームシャドウコピーサービス)スナップショットテクノロジによって返されました: "予期しないプロバイダエラー"。すべてのプロバイダサービスが有効で開始できることを確認してください。詳しくは Windows のイベントビューアを確認してください。
この問題を解決するには、[リカバリ済みの VM の削除]をクリックしてインスタントリカバリ済みの仮想マシンを削除してから、バックアップジョブを実行します。
次に、Backup Exec での Exchange Agent の使用について説明します。
Exchange 2016 のバックアップを実行するときに Microsoft Exchange ライターが利用できない場合は、次のエラーが表示されることがあります。
V-79-57344-34070 - スナップショット技術: 「Microsoft Information Store」の初期化エラー。使われているスナップショット技術: Microsoft ボリュームシャドウコピーサービス(VSS)。スナップショット技術エラー(0xE0008516): スナップショットに指定されているデータベースはマウントされなかったため、バックアップされませんでした。
Microsoft Exchange ライターが出力に含まれていないためエラーが生じることを確認するには、Exchange サーバーで次のコマンドを実行します。
VSSADMIN.EXE LIST WRITERS
詳しくは、次の URL を参照してください。
http://www.symantec.com/docs/TECH87439次の注意事項には、Oracle 12c データベースがインストールされた Windows または Linux サーバーで Backup Exec Agent for Oracle を使う場合の詳細が示されています。
プラガブルデータベース (PDB) の特定時点 (PIT) でのサーバー開始リストアまたは DBA 開始リストアを実行する前に、管理者以外の Oracle ユーザーを管理者グループに手動で追加して、Oracle サービスを再起動する必要があります。この条件が適用されるのは、Windows サーバーで、管理者以外の Oracle ユーザーによって Oracle 12c データベースが実行されている場合のみです。
保護する Oracle インスタンスが Linux の Oracle 12c RAC の一部になっている場合は、Oracle ユーザーに切り替えてから Backup Exec Agent ユーティリティを実行して、各 RAC ノードで Oracle インスタンスを設定します。
Backup Exec Agent ユーティリティで Oracle 12c インスタンスを設定するには、SYSBACKUP 特権を持つユーザーを使用します。
Oracle 社は、ルートデータベースのみをリストアするとメタデータの不整合が起きることがあるので、ルートデータベースのみのリストアを推奨しません。代わりに、コンテナデータベース (CDB) 全体をリカバリしてください。
http://www.symantec.com/docs/TECH225632ルートの特定の時点(PIT)へのリストアジョブは失敗し、「CDB$ROOT データベースの指定はサポートされていません」というエラーメッセージが表示されます。
この機能は Oracle によってサポートされていません。
http://www.symantec.com/docs/TECH225632Oracle Agent ユーティリティは ASM ディスクに指定されているパスを検証できないので、指定したパスを受け入れることができません。したがって、入力したパスが正しく、アクセス可能であることを確認する必要があります。
プラガブルデータベース (PDB) の特定時点 (PIT) でのリストア中に、リストアジョブはデフォルトで 10 分間キューに入った状態になります。10 分が経過すると、リストアジョブは再開します。詳しくは、次の TechNote を参照してください。
http://www.symantec.com/docs/TECH225633次に、Backup Exec での Central Admin Server Option (CASO) の使用について説明します。
スケジュール済みジョブが通信中断を始め、[リカバリ済み]の状態で完了し、状態が[保留]になった場合は、以下を実行して問題を解決します。
CASO 環境では、ストレージデバイスの取得速度が CASO 以外の環境より遅くなる可能性があります。取得速度を高めるには、次のレジストリキーで DelayBeforeMountTime の値をゼロに変更します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Symantec\Backup Exec For Windows\Backup Exec\Engine\Misc
ローリングアップグレードを実行し、集中管理サーバーを Backup Exec 2014 以降に更新した場合は、まだ更新されていない管理対象 Backup Exec サーバーにディスクストレージを作成しないでください。サーバーを Backup Exec にアップグレードしたら、管理対象 Backup Exec サーバーにディスクストレージを作成できます。
Backup Exec 2012 から Backup Exec 15 へのローリングアップグレードを実行する場合は、Backup Exec 管理下サーバーでライブアップデートを実行して、Backup Exec 2012 の元のインストールに最新の Service Pack と更新がインストールされていることを確認します。