Symantec Backup Exec 15 Readme
最終更新日: 2015 年 3 月 2 日
Copyright © 2015 Symantec Corporation. All rights reserved. Symantec、Symantec ロゴ、および Backup Exec は、Symantec Corporation または同社の米国およびその他の国における関連会社の商標または登録商標です。その他の会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。
使用を許諾されるソフトウェアおよび関連書類は、FAR section 12.212 および DFARS section 227.7202 に定義される「commercial computer software (商用コンピュータソフトウェア)」および「commercial computer software documentation (商用コンピュータソフトウェア説明書類)」であると見なされます。
このファイルには、Backup Exec のリリースノートと、管理者ガイドに記載されていない情報が含まれています。このファイルの情報は、管理者ガイドよりも新しいものです。このファイルに含まれている情報が管理者ガイドの内容と矛盾する場合は、このファイルの情報を正しいものとしてください。
シマンテック社の製品およびサービスに関する最新情報について詳しくはシマンテック社の次の Web サイトを参照してください。
(英語)
シマンテック製品の画面およびドキュメントに表示される Web サイト情報は、英語のリンク先が記載されています。リンク先で言語を変更することができます。
表: Backup Exec 15 の新機能
Backup Exec このリリースではエージェントとオプションに次の新機能が追加されました。
表: Backup Exec 15 のエージェントおよびオプションの新機能
サポートされていないプラットフォームからのデータを含むジョブは、製品のアップグレード中に移行されません。サポートされていないプラットフォームからのデータをバックアップしたり、既存のバックアップセットからリストアしたりすることはできません。また、一部のジョブは Backup Exec での設定方法が変更されたため、自動的に移行できません。これらのジョブは手動で再作成できます。
個々のオペレーティングシステムの必要条件については、次の URL にある Backup Exec のソフトウェア互換性リストを参照してください。
http://entsupport.symantec.com/umi/V-269-1
Backup Exec では次の機能またはソフトウェア必要条件がサポートされなくなりました。
32 ビットオペレーティングシステムには Backup Exec をインストールできません。ただし、32 ビットオペレーティングシステムに Agent for Windows をインストールすることはできます。
SDR スタンドアロンウィザードのインストールは 32 ビットオペレーティングシステムではサポートされません。
Agent for VMware は ESX/ESXi 3.x、4.x、5.0 をサポートしません。
32 ビットの VMware サーバーの物理から仮想への変換およびワンタイム変換はサポートされません。
[集中管理サーバーの移動]オプションは Backup Exec ユーティリティで利用できません。ただし、管理者は次の TechNote に記載されている手順で集中管理サーバーの移動操作を手動で実行できます。
[新規 Backup Exec サーバー名の設定の更新]オプションは Backup Exec ユーティリティで利用できません。Backup Exec 2015 はホスト名の変更の自動検出をサポートします。Backup Exec サーバー名が変更された場合、Backup Exec はサービスの再起動時に Backup Exec サーバーの名前を自動的にアップデートします。
Backup Exec テクニカルサポートのナレッジベースは Backup Exec のこのリリースに関係する情報を含んでいます。
Backup Exec ナレッジベースは、技術情報、ハウツートピック、ベストプラクティス、トラブルシューティング記事、Backup Exec を使うために役立つその他の有益な情報を提供します。
詳しくは次の URL を参照してください。
http://www.symantec.com/business/support/overview.jsp?pid=15047
次の URL から、Backup Exec についてのビデオを表示できます。
Backup Exec を以前のバージョンから現在のバージョンにアップグレードする前に、次の手順を実行します。
バックアップが最新であることを確認します。バックアップソースのアプリケーションまたはオペレーティングシステムをアップグレードする場合は、その前後に必ず完全バックアップを実行することをお勧めします。
ディスクストレージにあるメディアセットの上書き禁止期間を確認します。 より長期間保存したいメディアセットの上書き禁止期間を延長します。
ディスクベースのストレージ上のメディアセットの上書き禁止に対する、デバイスとメディアの詳細管理 (ADAMM) の処理方法が変更されました。前のバージョンの Backup Exec ではメディアセットが期限切れにされていましたが、それらのメディアセットはディスクから削除されていませんでした。このため、ディスクストレージの空きがなくなり、ジョブが失敗する可能性があります。Backup Exec 15 は、新しいバックアップセットのためにディスク領域を再利用するプロセスによって、あらかじめディスク領域を解放します。
Backup Exec 15 は、ADAMM の代わりにデータライフサイクル管理(DLM)と呼ばれるディスクの再利用プロセスを使用して、ディスクベースのストレージ上のバックアップセットのデータ保持を管理します。 DLM はディスクベースのストレージ上の期限切れバックアップセットを自動的に削除し、新しいバックアップセットのためにディスク領域を再利用します。 バックアップジョブの作成時に指定した期間が終了すると、DLM はバックアップセットを削除します。
アップグレードするジョブの場合、DLM は上書き禁止期間の期限が切れたバックアップセットを削除します。
アップグレードの後で、期限が切れたバックアップセットの上書き禁止期間を確認または変更するには、一時的に DLM を無効にし、バックアップセットのデータ保持を変更し、再度 DLM を有効にします。
詳しくは次の URL を参照してください。
ウイルス対策ソフトウェアを無効にします。
Backup Exec のソフトウェア互換性リスト(SCL)とハードウェア互換性リスト(HCL)を調べて、バックアップ対象のアプリケーションとストレージデバイスがこのバージョンの Backup Exec でサポートされていることを確認します。次の URL で SCL と HCL を確認できます。
インストール対象の Backup Exec バージョンに関するすべての利用可能なアップグレードと Hotfix をダウンロードします。
アップグレードは、システムが停止してもユーザーに影響しない時間帯で行うように計画します。
シリアル番号またはシマンテックライセンスファイルが利用可能であることを確認します。アップグレード時に新しい Backup Exec 15 のライセンス情報を入力する必要があります。
最新のライセンスについて詳しくは、次の URL で『Backup Exec Licensing Guide』を参照してください。
『Backup Exec 15 管理者ガイド』の次のトピックを確認します。
Backup Exec のナレッジベースにある「Backup Exec をインストールする場合の推奨事項」を確認します。
製品レベルの違いについて確認するには、次の URL で「Backup Exec 2014 と Backup Exec 15 の違い」という文書を参照してください。
次に、Backup Exec のインストールについての注意事項を示します。
Backup Exec をインストールまたはアップグレードする前に、システムが Backup Exec の新しいバージョンと互換性があることを Backup Exec ソフトウェア互換性リスト (SCL) とハードウェア互換性リスト (HCL) で確認してください。次の URL で SCL と HCL を確認できます。
Backup Exec 15 は、サポート対象の 64 ビットオペレーティングシステムでのみ Backup Exec サーバーのインストールをサポートします。32 ビットオペレーティングシステムには Backup Exec をインストールできません。ただし、32 ビットオペレーティングシステムに Agent for Windows をインストールすることはできます。
Windows での重複排除を有効にしたボリュームには Backup Exec サーバーや Agent for Windows をインストールできません。マイクロソフトはこの構成をサポートしません。
ReFS ボリュームには Backup Exec サーバーや Agent for Windows をインストールできません。マイクロソフトはこの構成をサポートしません。
Backup Exec インストールプログラムで Microsoft .NET Framework 4.5.2 を使うようになりました。Windows の一部のバージョンでは.NET Framework 4.5.2 をサポートしません。異なるバージョンの .NET Framework を使う必要があるオペレーティングシステムで Backup Exec インストールプログラムを実行すると、Backup Exec はインストールを遮断し、必要なバージョンの .NET Framework をインストールするように指示するエラーメッセージが表示されます。
クラスタ共有ボリュームには Backup Exec サーバーや Agent for Windows をインストールしないことを推奨します。これらの構成はサポートされません。
Windows Vista または Windows を実行しているコンピュータでは、Windows Resource Protection (WRP) が原因でバックアップおよびリストアジョブが正常に行われません。Backup Exec はバックアップおよびリストアジョブを完了できますが、パフォーマンスが低下する可能性があります。
Windows Vista ベースのコンピュータでこの問題を解決する Hotfix の入手方法については、Microsoft の次のサポート技術情報を参照してください。
http://support.microsoft.com/kb/935606
WRP は Windows Installer に影響を与えるため、Windows Vista を実行しているコンピュータに Backup Exec のエージェントおよびオプションをインストールする前に、Hotfix をインストールする必要があります。
Backup Exec またはそのオプションをプッシュインストールするには、Windows ファイアウォールの例外リストで、[ファイルとプリンタの共有]および[Windows Management Instrumentation (WMI)]を有効にする必要があります。
詳しくは Microsoft Windows のマニュアルを参照してください。
SQL Express のインストールエラーのためにインストールが失敗した場合は、次の Microsoft SQL Server 2008 R2 SP2 Express Edition の Readme を参照してください。
http://download.microsoft.com/download/3/D/C/3DC6663D-8A76-40A6-BCF2-2808C385D56A/Readme.htm
次の条件の環境に SQL Express をインストールする場合、エラー (エラーコード 2) が発生する可能性があります。
Backup Exec をインストールするサーバーに SQL Server インスタンスが存在する場合、そのインスタンスのサービスアカウントには、Backup Exec のインストール先のフォルダに対する完全な権限が必要です。
リモートインストールまたはプッシュインストールを実行し、Backup Exec サービスのドメイン管理者アカウントを指定する場合は、既存のドメイン管理者アカウントを入力する必要があります。新しいアカウントには、ドメインに対する適切な権限は付与されていません。ローカルインストールを実行する場合は、新しいローカル管理者アカウントを指定できます。新しいアカウントを作成するとアカウントは適切な権限を認可されます。
Backup Exec をインストールする場合、または Backup Exec からテープデバイスドライバをインストールする場合、次のいずれかの問題を示す Microsoft のメッセージが表示されることがあります。
インストールしようとしているソフトウェアには Microsoft デジタル署名がありません。
このドライバソフトウェアの発行元を確認できません。
このソフトウェアは Windows ロゴテストに合格していません。
Symantec ドライバソフトウェアのインストールを続行することをお勧めします。
このメッセージが表示されるのを回避するために、ポリシーの設定を変更することができます。ただし、ポリシーの設定を[警告なしで許可する]に変更した場合は、他のドライバソフトウェアのインストールも警告なしに実行されます。
Microsoft の次のサポート技術情報を参照してください。
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=KB;en-us;298503&
Backup Exec インストールフォルダまたはサブフォルダ内にあるユーザーが作成したフォルダは、Backup Exec をアンインストールすると削除されます。フォルダを残す場合は、Backup Exec をアンインストールする前に別の場所にフォルダをコピーします。
次に、Backup Exec のアップグレードについての注意事項を示します。
32 ビットオペレーティングシステムで動作する Backup Exec サーバーを Backup Exec 15 にアップグレードすることはできません。ただし、32 ビットオペレーティングシステムの以前のバージョンの Backup Exec を 64 ビットオペレーティングシステムの同じバージョンの Backup Exec に移行してから Backup Exec 15 にアップグレードできます。
[次の接合点とマウントポイントでファイルとディレクトリをバックアップする]オプションはデフォルトでは選択されません。ただし、移行されたジョブは、前のバージョンで選択されたオプションを保持します。
Backup Exec 2012 の前のバージョンからのカスタムフィルタは移行されません。
中央管理サーバーをアップグレードするときに、管理された Backup Exec サーバーがアップグレードされない場合、空き領域がないことを示していることがあります。管理された Backup Exec サーバーに利用可能な容量があれば、バックアップ操作は動作します。管理された Backup Exec サーバーをアップグレードすると、正しい利用可能な空き容量が示されます。
選択項目が Backup Exec の前のバージョンでは利用できない場合、[バックアップおよびリストア]タブのサーバー詳細ビューの[リソース選択]列に[不明]と表示される場合があります。 バックアップジョブを初めて実行すると、[リソース選択]列に選択項目が表示されます。
Backup Exec と併用するハードウェアに関する詳細情報を次に記載します。
ソフトウェア互換性リスト (SCL) とハードウェア互換性リスト (HCL) は、サポート対象とサポート外のハードウェアとソフトウェアに関する最新情報を含み、定期的に更新されます。Backup Exec をインストールまたはアップグレードする前に、最新の互換性リストを参照し、使用しているハードウェアとソフトウェアの互換性を確認してください。次の URL で SCL と HCL を確認できます。
Backup Exec を Windows Server 2012 以降で実行する場合は、シマンテック社のテープデバイスドライバをインストールする必要はありません。Backup Exec が Windows Server 2012 (およびそれ以降) にインストールされている場合、Symantec のカーネルモードドライバおよび tapeinst.exe はインストールされません。より古いまたはサポートされていないテープデバイスを使用する場合は、Windows Server 2012 以上を使用する前にデバイスをテストし、カーネルモードドライバが必要な場合の機能を判断してください。
データライフサイクル管理(DLM)は、ディスクベースのストレージから削除するために期限切れのバックアップセットを検索します。以前、DLM は 4 時間ごとに実行されていました。現在は 1 時間ごとに実行されるようになりました。Backup Exec をインストールして Backup Exec サービスを起動してから 1 時間後に DLM が初めて開始され、その後 1 時間ごとに実行されます。Backup Exec サービスを再起動する場合、1 時間ごとに DLM サイクルも再起動されます。
次に、クラスタ対応の Backup Exec の使用について説明します。
シマンテック社は、ReFS ボリュームや Windows での重複排除を有効にした NTFS ボリュームで作成されたクラスタ共用ボリュームをサポートしません。
[増分 - 変更されたファイルをバックアップする (アーカイブビットをリセットする)]バックアップ方式を使用してバックアップを実行しているときにフェールオーバーが発生し、フェールオーバーが発生したノードでジョブが再開された場合、フェールオーバー発生前にバックアップされたデータのバックアップは実行されません。また、フェールオーバー発生前にバックアップされたデータのカタログファイルも生成されません。
次に、Backup Exec での Central Admin Server Option (CASO) の使用について説明します。
スケジュール済みジョブが通信中断を始め、[リカバリ済み]の状態で完了し、状態が[保留]になった場合は、以下を実行して問題を解決します。
CASO 環境では、ストレージデバイスの取得速度が CASO 以外の環境より遅くなる可能性があります。取得速度を高めるには、次のレジストリキーで DelayBeforeMountTime の値をゼロに変更します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Symantec\Backup Exec For Windows\Backup Exec\Engine\Misc
ローリングアップグレードを実行し、集中管理サーバーを Backup Exec 2014 以降に更新した場合は、まだ更新されていない管理対象 Backup Exec サーバーにディスクストレージを作成しないでください。サーバーを Backup Exec にアップグレードしたら、管理対象 Backup Exec サーバーにディスクストレージを作成できます。
Backup Exec 2012 から Backup Exec 15 へのローリングアップグレードを実行する場合は、元のインストールに最新の Backup Exec サービスパックを適用してください。 アップグレード処理が完了した後、管理下の Backup Exec サーバーに次の TechNote のパッチを適用してください:
次に、Backup Exec での Agent for Windows の使用について説明します。
Agent for Windows のアンインストール時に、アンインストール処理を続行する前に閉じる必要があるアプリケーションのリストを示すメッセージが表示される場合があります。そのリストに次のものだけが含まれる場合は、そのメッセージを無視してアンインストール処理を続行できます。
Backup Exec Setup Launcher
Backup Exec Log Server
Backup Exec Agent for Windows
その他のアプリケーションが表示される場合は、アンインストール処理を続行する前にこれら以外のすべてのアプリケーションを閉じてください。
Backup Exec での Agent for VMware の使用に関する詳細情報を次に記載します。
SQL データベースの GRT リストア中、リストアウィザードの[各データベースをリストアする特定時点を指定してください。]パネルの[バックアップセットの時間]フィールドには、完全バックアップセットの代わりに増分バックアップセットが表示されます。この問題は、完全バックアップおよび増分バックアップが両方ある複製バックアップジョブのリストアを実行し、完全バックアップからリストアジョブを作成し、リストアジョブを編集した場合に発生します。このユーザーインターフェースの問題はリストアジョブに影響しません。
VMware のバックアップジョブはデータを転送せずに停止することがあります。この状態でジョブを中止しようとすると、ジョブが無期限に中止の保留状態になります。この問題が起きた場合は、beremote.exe の処理を停止してすべての Backup Exec サービスを再起動します。
vCenter 5.0 環境では、クローン仮想マシンのバックアップを作成すると、Backup Exec Agent for Windows サービスが停止することがあります。この問題を解決するには、バックアップジョブを作成する前に VMware vSphere クライアントでクローン仮想マシンの仮想マシン設定を編集して保存します。各クローン仮想マシンで 1 回のみこの操作をする必要があります。
VMware vCenter Server 6.0 は混合の IPv4 および IPv6 構成をサポートしていません。 バックアップおよびリストアジョブはこの構成に失敗する可能性があります。
vSphere 6.0 環境では、VMware Tools のインストールがプレリリース版から最終的な vSphere 6.0 バージョンにアップグレードされた場合、Windows インストール用 Backup Exec Agent は VMware VSS プロバイダを削除できません。これにより、VMware VSS プロバイダとSymantec VSS プロバイダの両方が仮想マシンでインストールされたままとなり、GRT 対応バックアップ時に例外が発生する場合があります。問題を解決するには、仮想マシンからの VMware Tools をアンインストールしてから、再インストールしてください。 ツールを再インストールするときに 「カスタム」インストール オプションを使用し、「ボリューム シャドー コピー サービス サポート」オプションを選択解除して VMware VSS プロバイダがインストールされないようにします。VMware はプレリリース版からの最終バージョンへの VMware Tools のアップグレードはサポートしていません。
次に、Backup Exec での Deduplication Option の使用について説明します。
このリリースの Backup Exec で OST デバイスを設定できないときは、新しいバージョンの OST プラグインが必要な場合があります。製造元に問い合わせて、デバイスの最新のプラグインを入手してください。
Deduplication Option (重複排除) の必要条件は Backup Exec 2012 以降で変更されました。『Symantec Backup Exec 管理者ガイド』の「Deduplication Option のの必要条件」を確認してください。
ダブルバイト文字が含まれるストレージパスに、重複排除用ストレージフォルダを作成することはできません。次のエラーメッセージが表示されます。
指定されたディレクトリに重複排除用ストレージフォルダを作成できませんでした。
重複排除用ストレージフォルダとそれに関連するデータベースを別のボリュームに保存する機能は使用できなくなりました。Backup Exec ではデータベースが重複排除用ストレージフォルダと同じボリュームに作成されます。これは Backup Exec 2014 以降で作成される新しい重複排除用ストレージフォルダに適用されます。以前のリリースの Backup Exec でデータベースを別のボリュームに保存した場合、その設定は Backup Exec 15 にアップグレードしても保持されます。
シャドウコピーコンポーネントにある重複排除用ストレージフォルダをバックアップする場合、テープ、ネットワークストレージ、OpenStorage 重複排除用デバイスなど、重複排除用ストレージフォルダ以外のストレージデバイスを使用する必要があります。
Backup Exec 15 にアップグレードする際、重複排除用ストレージフォルダまたは OST デバイスが再利用する期限切れのメディアが大量に存在する場合があります。この最初のバックアップジョブの処理には、時間がかかる場合があります。
管理対象 Backup Exec サーバー上に重複排除用ストレージフォルダを作成すると、管理対象 Backup Exec サーバー上にあるストレージフォルダの[プロパティ]ページで、次のエラーメッセージを受け取ります。
システムログオンアカウントは、重複排除ディスクストレージデバイスには使用できません。
このエラーメッセージは、集中管理サーバーでは表示されません。このエラーメッセージは削除できませんが、機能には影響しません。管理対象 Backup Exec サーバー上のプロパティには、このサーバー独自のデータベースから取得された、誤ったログオンアカウントが表示されますが、Backup Exec では、集中管理サーバーのデータベースから取得されたログオンアカウントが使用されます。
次の注意事項には、Oracle 12c データベースがインストールされた Windows または Linux サーバーで Backup Exec Agent for Oracle を使う場合の詳細が示されています。
プラガブルデータベース (PDB) の特定時点 (PIT) でのサーバー開始リストアまたは DBA 開始リストアを実行する前に、管理者以外の Oracle ユーザーを管理者グループに手動で追加して、Oracle サービスを再起動する必要があります。この条件が適用されるのは、Windows サーバーで、管理者以外の Oracle ユーザーによって Oracle 12c データベースが実行されている場合のみです。
保護したい Oracle インスタンスが Linux の Oracle 12c RAC の一部である場合は、Oracle ユーザーに切り替えてから Backup Exec Agent ユーティリティを実行し、各 RAC ノードで Oracle インスタンスを設定します。
Backup Exec Agent ユーティリティで Oracle 12c インスタンスを設定するには、SYSBACKUP 特権を持つユーザーを使用します。
Oracle 社は、ルートデータベースのみをリストアするとメタデータの不整合が起きることがあるので、ルートデータベースのみのリストアを推奨しません。代わりに、コンテナデータベース (CDB) 全体をリカバリしてください。
ルートの特定の時点(PIT)へのリストアジョブは失敗し、「CDB$ROOT データベースの指定はサポートされていません」というエラーメッセージが表示されます。
この機能は Oracle によってサポートされていません。
Oracle Agent ユーティリティは ASM ディスクに指定されているパスを検証できないので、指定したパスを受け入れることができません。したがって、入力したパスが正しく、アクセス可能であることを確認する必要があります。
プラガブルデータベース (PDB) の特定時点 (PIT) でのリストア中に、リストアジョブはデフォルトで 10 分間キューに入った状態になります。10 分が経過すると、リストアジョブは再開します。詳しくは、次の TechNote を参照してください。
Backup Exec 2012 より前のバージョンからアップグレードする場合には、Backup Exec 管理コマンドラインインターフェースは PowerShell をサポートするために設計が一新されました。詳しくは、
インストールディレクトリ \BEMCLI_en.chm を参照してください。