7.14.1 -XX:[+|-]JITCompilerContinuation
JITコンパイラー稼働継続機能の有効または無効を設定します。
説明
JITコンパイラー稼働継続機能を有効にするかどうかを指定します。
JITコンパイルがアプリケーションを構成するメソッドの論理矛盾で失敗しても、アプリケーションを正常に継続できるようにするためには、この機能を有効にすることをお勧めします。
JITコンパイラー稼働継続機能を有効にした場合、JITコンパイルがアプリケーションを構成するメソッドの論理矛盾で失敗しても、JavaVMはJavaVMログファイルにこの機能のログを出力して、処理を続行します。この場合、JITコンパイルに失敗したメソッドでは、以降のコンパイルはインタープリター方式で実行されるようになります。アプリケーションを構成しているメソッドのうち、JITコンパイルに失敗したメソッド以外のメソッドはJITコンパイルで実行されるため、アプリケーションは正常に継続されます。ただし、JITコンパイルが6回以上失敗すると、JavaVMはエラーリポートファイル、およびメモリーダンプまたはcoreダンプを出力して、強制終了します。
JITコンパイラー稼働継続機能を無効にした場合、JITコンパイルがアプリケーションを構成するメソッドの論理矛盾で失敗すると、JavaVMはエラーリポートファイル、およびメモリーダンプまたはcoreダンプを出力して、強制終了します。
- 前提オプション
-
-
-server
-
-XX:+HitachiVerboseGC
-
- 出力形式
-
[id]
- 注
-
[id]以降にはJITコンパイラー稼働継続機能のログが出力されます。
出力内容を次に説明します。
出力項目
出力内容
id
JCC(JavaVMログファイル識別子)。
書式
-XX:[+|-]JITCompilerContinuation
指定できる値
型:String
- -XX:+JITCompilerContinuation
-
JITコンパイラー稼働継続機能を有効にします。
- -XX:-JITCompilerContinuation
-
JITコンパイラー稼働継続機能を無効にします。
デフォルト値
- 定義項目の省略
-
-XX:+JITCompilerContinuation
出力例
[JCC][Thread: 0x05432c00]<Thu Nov 15 17:10:40 2012>[Method: jit_sample.func()V] [Fail: 3][JITCT: 1] [JCC][Thread: 0x05432c00][PC: 0x083aff9a][Lib: D:\work\jdk\jre\bin\server\ jvm.dll+0x3aff9a][VM: Java HotSpot(TM) Server VM (20.8-b03-CDK0950-20121115 mixed mode windows-x86 )] [JCC][Thread: 0x05432c00][EAX=0x00000000, EBX=0x00618128, ECX=0x00000000, EDX=0x05485340] [JCC][Thread: 0x05432c00][ESP=0x0566d3c0, EBP=0x0566d3c4, ESI=0x00618278, EDI=0x00000000] [JCC][Thread: 0x05432c00][EIP=0x083aff9a, EFLAGS=0x00010202] [JCC][Thread: 0x05432c00][siginfo: read 0x00000000] [JCC][Thread: 0x05432c00][Unlock: MethodCompileQueue_lock] [JCC][Thread: 0x05432c00][NewJITCT: 0x05438800][JITCT: 2] [JCC][Thread: 0x05432c00][Free: "ResourceArea" 524288 bytes.] [JCC][Thread: 0x05432c00][stop] [JCC][Fail: 1][date: Thu Nov 15 10:10:40 2012][Method: jit_sample.func1 (Ljava/lang/String;)V][PC: 0x083ff00a] [Lib: D:\work\jdk\jre\bin\server\jvm.dll+0x3ff00a] [JCC][Fail: 2][date: Thu Nov 15 11:11:16 2012][Method: jit_sample.func2()V] [PC: 0x083afe3a][Lib: D:\work\jdk\jre\bin\server\jvm.dll+0x3afe3a]