2.3.80 IndexOptions
ディレクトリーインデックスの整形表示機能のオプションを指定します。
説明
ディレクトリーインデックスの整形表示機能のオプション設定をします。オプションの前に+を指定するかまたは+-を省略するとそのオプションが有効になります。デフォルトではすべてのオプションが無効です。指定できるオプションの一覧を次に示します。
オプション |
意味 |
---|---|
Charset=文字セット |
インデックス表示するページの文字セットを指定します。HeaderNameディレクティブまたはReadmeNameディレクティブで指定したファイルで使用している文字セットが、デフォルトの文字セット(ISO-8859-1)と異なる場合は、このオプションでHeaderNameディレクティブまたはReadmeNameディレクティブで指定したファイルと同じ文字セットを指定してください。このオプションでは、=文字セットを省略できません。また、-Charset指定時も+Charset指定時と同様の動作をします。 オプションが省略された場合のデフォルト値は、ISO-8859-1です。 |
DescriptionWidth[={文字数|*}] |
ファイル説明文エリアの幅を文字数(1文字=1バイト)で指定します。*を指定した場合はAddDescriptionディレクティブで指定したファイル説明文の最大長に合わせて表示します。このオプションを省略した場合のファイル説明文エリアの幅は、23バイト(ただし、SuppressSize指定時+7、SuppressLastModified指定時+19)です。 -DescriptionWidth指定時は={文字数|*}を省略できます。この場合の表示幅は23バイトです。 オプションが省略された場合のデフォルト値は、23、30、42または49です。 |
FancyIndexing |
ディレクトリーインデックスの整形表示機能を有効にします。 |
FoldersFirst |
ファイルよりディレクトリーを先にインデックス表示する場合に指定します。ただし、FancyIndexingが有効な場合だけです。 |
IconsAreLinks |
ディレクトリーインデックス整形表示時のアイコンをファイルに対するアンカーにします。 |
IconHeight[=ピクセル数] |
ディレクトリーインデックス整形表示時のアイコンの高さをピクセル数で指定します。IconWidthオプションと一緒に指定します。インデックスを表示するHTMLのIMGタグのHEIGHT属性になります。 指定できる値は>0 です。 オプションが省略された場合のデフォルト値は22です。 |
IconWidth[=ピクセル数] |
ディレクトリーインデックス整形表示時のアイコンの幅をピクセルで指定します。IconHeightオプションと一緒に指定します。インデックスを表示するHTMLのIMGタグのWIDTH属性になります。 指定できる値は>0 です。 オプションが省略された場合のデフォルト値は20です。 |
IgnoreCase |
ディレクトリーインデックス整形表示時に、ファイル名およびディレクトリー名の大文字と小文字の区別をしないで並べ替えます。 |
NameWidth[={文字数|*}] |
ファイル名およびディレクトリー名エリアの幅を文字数(1文字=1バイト)で指定します。*を指定した場合はファイル名およびディレクトリー名の最大長に合わせて表示します。 ={文字数|*}を省略する場合は必ず-NameWidthと指定してください。 オプションが省略された場合のデフォルト値は23です。 |
ScanHTMLTitles |
AddDescriptionディレクティブの指定がない場合に、HTMLファイル中の<TITLE>タグを検索し、説明文として表示します。 |
SuppressColumnSorting |
ファイル名、ディレクトリー名、最終更新日時、ファイルサイズおよびファイルの説明文の各カラムでインデックスを並べ替える機能を抑止します。 |
SuppressDescription |
ファイルの説明文を表示しません。 |
SuppressHTMLPreamble |
HeaderNameディレクティブが指定されている場合、HeaderNameディレクティブで指定されたファイルの内容と、自動生成されるHTMLヘッダー部(<HTML>や<TITLE>など)が共に出力されます。このオプションは、HeaderNameディレクティブで指定されたファイルがHTMLで記述されている場合、自動生成されるHTMLヘッダー部の出力を抑制します。 |
SuppressLastModified |
最終更新日時を表示させません。 |
SuppressSize |
ファイルサイズを表示させません。 |
TrackModified |
ディレクトリー表示のためのレスポンスのHTTPレスポンスヘッダーに、Last-Modified値とEtag値を設定します。このオプションを指定すると、クライアントはHEADリクエストでディレクトリーはファイル構成の変更を確認できるため、クライアントのキャッシュ機能を有効に活用できます。このオプションはOSとファイルシステムがstat()をサポートしている場合だけ有効です。 |
書式
IndexOptions [{+|-}]オプション [[{+|-}]オプション ...]
注意事項
-
このディレクティブを複数指定する場合、同じファイル名に異なる文字列は指定できません。
-
IconHeight、IconWidth、NameWidthで=値を指定する場合、-の指定はできません。
-
設定されたオプションは、httpsd.conf、<VirtualHost>、<Directory>、.htaccessの順で、また、上位ディレクトリーから下位ディレクトリーへ継承します。継承したオプションを最終的にマージして、インデックス整形表示形式を決定します。
-
httpsd.confで+-を付けてオプションを指定しても無効になります。ただし、httpsd.conf、<VirtualHost>、<Directory>、.htaccessの順で、また、下位ディレクトリーに継承されます。継承されたオプション指定はマージ処理で有効になります。参照順位が下位の指定場所でオプションの指定がある場合または次に示すディレクティブのどれかの指定がある場合、マージ処理が実行されます。
-
AddAlt
-
AddAltByEncoding
-
AddAltByType
-
AddDescription
-
AddIcon
-
AddIconByEncoding
-
AddIconByType
-
DefaultIcon
-
HeaderName
-
ReadmeName
(例)
httpsd.confファイルにIndexOptions +FancyIndexing +IconsAreLinksを指定した場合、下位の指定場所でインデックス関係のディレクティブ指定がなければFancyIndexing、IconsAreLinksは無効になります。
httpsd.confファイルにIndexOptions +FancyIndexing +IconsAreLinks、かつ下位ディレクトリーのアクセス制御ファイルに、AddDescription "テキストファイル" *.txtを指定した場合、FancyIndexing、IconsAreLinksは有効になります。
-
-
+-指定のないCharset、IconHeight、IconWidth、NameWidthディレクティブを指定すると、その指定場所内でそのオプションが指定されている位置より前に指定されている+-付のオプション(Charset、IconHeight、IconWidth、NameWidthを除いて)は無効になります。
(例)
IndexOptions FancyIndexing -IconsAreLinks IconHeight IconWidth
この場合、FancyIndexing、IconHeight、IconWidthディレクティブが有効になります。IconsAreLinksの-指定は継承されません。
-
指定場所間で同じディレクトリーのインデックスを対象にオプション指定した場合のマージ処理は、参照順位がより後方の指定場所で+-のないオプションを指定すると、先に指定したオプションは無効になります。ただし、IconHeight、IconWidth、NameWidthは無効になりません。
(例1)
-
httpsd.confファイルの指定
IndexOptions +FancyIndexing +IconsAreLinks
-
アクセス制御ファイルの指定
IndexOptions FancyIndexing SuppressLastModified
これらを指定した場合、IconsAreLinksは無効になります。FancyIndexing、SuppressLastModifiedは有効になります。
(例2)
-
httpsd.confファイルの指定
IndexOptions SuppressColumnSorting +FancyIndexing +IconsAreLinks
-
アクセス制御ファイルの指定
IndexOptions FancyIndexing SuppressLastModified
これらを指定した場合、SuppressColumnSorting、IconsAreLinksは無効になります。また、FancyIndexing、SuppressLastModifiedは有効になります。
-
-
指定場所間で、同じディレクトリーのインデックスを対象にオプション指定した場合のマージ処理は、同じオプションに対して+と-の両方を指定すると-指定が有効になります。
(例)
-
httpsd.confファイルの指定
IndexOptions +FancyIndexing -IconsAreLinks
-
アクセス制御ファイルの指定
IndexOptions +IconsAreLinks
これらを指定した場合、IconsAreLinksは無効になります。
-
-
同じ指定場所で+-を指定しないオプションを指定すると、Charset、IconHeight、IconWidth、NameWidthディレクティブ以外の+-で指定したオプションは無効になります。
(例1)
-
httpsd.confファイルの指定
IndexOptions +IconsAreLinks FancyIndexing +SuppressLastModified
この場合、IconsAreLinksは無効になります。
(例2)
-
<VirtualHost>ブロック、<Directory>ブロックまたはアクセス制御ファイルの指定
IndexOptions +IconsAreLinks FancyIndexing +SuppressLastModified
この場合、IconsAreLinks、SuppressLastModifiedは無効になります。
-
記述できる場所
httpsd.conf、<VirtualHost>、<Directory>、.htaccess
上書き許可
Indexesレベル