Hitachi

 Hitachi Application Server V10 定義リファレンスWindows®用)


7.7.2 -XX:[+|-]PrintCodeCacheFullMessage

JavaメソッドがJITコンパイルの対象になった場合、コードキャッシュ領域が枯渇していたときに、メッセージをJavaVMログファイルへ出力します。

説明

JavaメソッドがJITコンパイルの対象になった場合、コードキャッシュ領域が枯渇していたときに、メッセージをJavaVMログファイルに出力するかどうかを指定します。コードキャッシュ領域は、JITコンパイルによって生成されたJITコンパイルコードが格納される領域です。JavaVMは、呼び出し回数やループ回数が多いJavaメソッドをJITコンパイルして実行することで、処理の高速化を行います。

前提オプション
  • -XX:+HitachiVerboseGC

出力形式

メッセージの出力形式を次に示します。

[cc_id]<cc_date>CodeCache is full. Compiler has been disabled.
[cc_used_sizeK, cc_max_sizeK, cc_infoK]

メッセージの出力内容を次に示します。

出力項目

出力内容

cc_id

CCI(JavaVMログファイル識別子)。

cc_date

JavaメソッドがJITコンパイルの対象になった日時。

cc_used_size

JavaメソッドがJITコンパイルの対象になったときのコードキャッシュ領域の使用サイズ。単位はキロバイトです。

cc_max_size

コードキャッシュ領域の最大サイズ。単位はキロバイトです。

cc_info

保守情報。

書式

-XX:[+|-]PrintCodeCacheFullMessage

指定できる値

型:String

-XX:+PrintCodeCacheFullMessage

JavaメソッドがJITコンパイルの対象になった場合、コードキャッシュ領域が枯渇していたときにメッセージを出力します。メッセージは一度だけ出力されます。

-XX:-PrintCodeCacheFullMessage

JavaメソッドがJITコンパイルの対象になった場合、コードキャッシュ領域が枯渇してもメッセージを出力しません。

デフォルト値

定義項目の省略

-XX:+PrintCodeCacheFullMessage

出力例

メッセージの出力例を次に示します。

[CCI]<Wed Dec 26 14:38:29 2012>CodeCache is full. Compiler has been disabled.
[49151K, 49152K, 49152K]

注意事項

システムが使用するコードキャッシュ領域は32ビット版で最大500キロバイト、64ビット版で最大2メガバイトです。そのため、システムのコードキャッシュ領域の使用量によっては、コードキャッシュ領域を最大サイズまで使用していない場合でも、コードキャッシュ領域が枯渇することがあります。