7.6.9 -XX:[+|-]HitachiVerboseGCPrintTenuringDistribution
Survivor領域の年齢分布をJavaVMログファイルへ出力します。
説明
-XX:+PrintTenuringDistribution指定時に出力されるSurvivor領域の年齢分布をJavaVMログファイルへ出力するかどうかを指定します。
- 前提オプション
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-XX:+HitachiVerboseGC
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- 関連オプション
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-XX:+PrintTenuringDistribution
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-XX:+HitachiVerboseGCPrintDate
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-XX:+HitachiCommaVerboseGC
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- 出力形式
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[id]<date>[Desired survivor:size bytes][New threshold:value] [MaxTenuringThreshold: max_value][age1:total_age1][age2:total_age2]... [agen:total_agen]
出力内容を次に説明します。
出力項目
出力内容
id
PTD(JavaVMログファイル識別子)。
date
GC開始日時。
size
GC後のSurvivor領域内オブジェクト目標サイズ。
value
次のCopyGCでTenured領域に昇格するJavaオブジェクトの年齢のしきい値。
この値は、-XX:MaxTenuringThreshold=valueオプションと、Survivor領域のメモリーサイズ、および、-XX:TargetSurvivorRatio=valueオプションに設定した値を基に、CopyGCごとに動的に設定されます。
value値以上の年齢のJavaオブジェクトが、次のCopyGCでTenured領域に昇格します。
max_value
CopyGCでTenured領域に昇格するJavaオブジェクトの年齢のしきい値(value値)の最大値(MaxTenuringThresholdオプションの指定値)。
value値は、CopyGCごとに動的に設定されますが、max_value値を超えることはありません。
また、年齢がmax_value値以上のJavaオブジェクトは、次のCopyGCで、必ず、Tenured領域に昇格します。
total_age1
1歳のオブジェクトのバイト数の合計。
total_age2
1歳から2歳までのオブジェクトのバイト数の合計。
total_agen
1歳からn歳までのオブジェクトのバイト数の合計。
nがmax_valueに近ければ寿命の長いオブジェクトが存在するということになります。
書式
-XX:[+|-]HitachiVerboseGCPrintTenuringDistribution
指定できる値
型:String
- -XX:+HitachiVerboseGCPrintTenuringDistribution
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-XX:+PrintTenuringDistribution指定時に出力されるSurvivor領域の年齢分布をJavaVMログファイルへ出力します。
- -XX:-HitachiVerboseGCPrintTenuringDistribution
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-XX:+PrintTenuringDistribution指定時に出力されるSurvivor領域の年齢分布をJavaVMログファイルへ出力しません。
デフォルト値
- 定義項目の省略
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-XX:-HitachiVerboseGCPrintTenuringDistribution
出力例
[PTD]<Wed Jan 28 17:47:10 2009>[Desired survivor:32768 bytes][New threshold:30] [MaxTenuringThreshold:30][age1:6872][age2:9632][age3:25632]
注意事項
このオプションを指定した場合、 CopyGC発生時のログの出力量が、指定しない場合と比較して倍以上に増えます。
そのため、このオプションはチューニングの時にだけ使用してください。