2.6.2 rotatelogs2
ログをファイルサイズで分割して、複数のファイルに出力します。
説明
アクセスログやエラーログをログファイルサイズで分割して、複数のファイルにラップアラウンドして出力できます。rotatelogs2プログラムは次のディレクティブに指定できます。
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CustomLogディレクティブ
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ErrorLogディレクティブ
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HWSRequestLogディレクティブ
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TransferLogディレクティブ
書式
rotatelogs2 ログファイルプレフィックス名 ログファイルサイズ ログファイル個数
- ログファイルプレフィックス名
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出力するログファイルのプレフィックス名を絶対パスで指定します。
出力するログファイルは、プレフィックス.nnnのファイル名となります。
.nnnは、.001からログファイル個数で指定した値までです。
ログファイル個数をnnn面とすると、nnn面のうち、Webサーバ起動時の更新時刻が最新のものが、カレントのログファイルとなります。ログファイルは、ファイル名称のプレフィックスに拡張子.001〜.nnnを付けて区別します。カレントのログファイルの拡張子が.mmmであった場合、カレントのログファイルがいっぱいになると、続きは、.mmm+1 のログファイルをクリアして出力されます。.mmmが.nnnと一致した場合、続きは.001に出力されます。
プレフィックス.indexのインデックス番号格納用ファイルが作成されます。このファイルは.nnn管理用ファイルであり、rotatelogs2プログラムの起動時に作成され、停止時に削除されます。なお、起動エラーの一部などで削除されないことがありますが、以降のWebサーバの動作に影響はありません。
- ログファイルサイズ
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ログファイルの最大サイズ(単位:KB)を指定します。
ログを出力するタイミングで、最大サイズを超えていると、次のログファイルをクリアして続きが出力されます。
- 指定できる値
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1〜2097151
- ログファイル個数
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出力するログファイルの最大数を指定します。
最大サイズを超えて次のログファイルに移る場合、それまで処理していたログファイルの拡張子が、最大個数と同じとき、再度.001のファイルから使用します。
- 指定できる値
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1〜256
格納先
Application Serverインストールディレクトリー\httpsd\sbin
記述例
ディレクティブに、"|プログラム名"の形式で指定して使用します。
(例)4,096KBごとにエラーログを最大5個採取する場合
ErrorLog "|\"\"Application Serverインストールディレクトリー/httpsd/sbin/rotatelogs2.exe\" \"Application Serverインストールディレクトリー/httpsd/logs/errorlog\" 4096 5\""
errorlog.001〜errorlog.005の順番にログが出力されます。errorlog.005が4,096KBを超えるとerrorlog.001をクリアして続きが出力されます。Webサーバ起動時に、すでにこれらのログファイルがある場合には、更新時刻の最も新しいログファイルが、出力対象のログファイルとなります。このログファイルのサイズがすでに4,096KBを超えている場合には、次のログファイルをクリアして続きが出力されます。4,096KBを超えない場合は、このファイルの続きに出力されます。
注意事項
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インデックス番号格納用ファイルは、rotatelogs2プログラムが動作中の間は、編集や削除をしないでください。編集するとログが正しく出力されないことがあります。
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Webサーバの起動時にインデックス番号格納用ファイルプレフィックス.indexと同名のファイルが存在した場合、ファイルは上書きされます。
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起動時に引数誤りなどがあった場合、Webサーバは起動しますがrotatelogs2プログラムは起動しません。その際、rotatelogs2プログラムではイベントログに、次に示す属性を持ったメッセージを出力します。
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種類:エラー
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ソース:HitachiWebServer
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分類:なし
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イベント:3299
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説明:rotatelogs2.exe: (メッセージ)
このメッセージが出力されていた場合、メッセージ内容に従って引数を見直したあとに、サーバを再起動してください。なお、同じメッセージが複数回出力されることがあります。
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ログファイルプレフィックス名は、絶対パスで指定してください。
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Webサーバ起動時の出力ログファイルは、更新日時が最新のものを対象とするため、誤ってファイルを更新した場合は、正しいファイルへの出力ができなくなります。
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ログファイルサイズには、同一秒内に複数のファイルが指定サイズを超えるような、小さいサイズを指定しないでください。このようなサイズを指定した場合には、最も新しいログファイル以外が出力対象となり、正しくローテーションされなくなることがあります。
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設定ファイル内に、同一のログファイルプレフィックス名を、複数個所で指定しないでください。複数個所で指定した場合には、最も新しいログファイル以外が出力対象となり、正しくローテーションされなくなることがあります。
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rotatelogs2プログラムの引数指定に誤りがある場合、rotatelogs2プログラムの起動に失敗しますが、Webサーバは起動します。この場合はログは出力されません。rotatelogs2プログラムを指定した場合は、ログファイルが作成され、意図した分割が実施されることを確認してください。