Hitachi

 Hitachi Application Server V10 定義リファレンスWindows®用)


2.3.51 FileETag

ETagレスポンスヘッダーフィールドを作成するために使用されるファイルの属性値を指定します。

説明

ETagレスポンスヘッダーフィールドを作成するために使用されるファイル属性値を指定します。このディレクティブが指定されていない場合、ETagレスポンスヘッダーフィールドにはファイルの最終更新時刻およびバイト数が設定されます。

オプション+-を指定しない場合は、オプションで指定した属性値が使用されます。

オプション+-を指定する場合は、FileETagディレクティブによって設定された属性値を変更できます。

+

設定されている属性値にオプションで指定した属性値が追加されます。

-

設定されている属性値からオプションで指定した属性値が削除されます。

指定できるオプションの一覧を次に示します。

オプション

意味

Inode

ファイルに割り振られた一意なIDが含まれます。

Mtime

ファイルの最終更新時刻が含まれます。

Size

ファイルのバイト数が含まれます。

All

InodeMtimeSizeのオプションがすべて有効になります。

None

Etagヘッダーが付きません。

重要
  • FileETagディレクティブのInodeオプションを有効にした場合、負荷分散をしているWebサーバ環境などで、同一のコンテンツを要求するごとに、異なるIDEtagがヘッダーに含まれることがあります。このため、同一コンテンツでありながらそのEtagヘッダーの内容が異なり、ブラウザーやプロキシーでのキャッシングにとって不都合となることがあります。この場合、FileETagディレクティブによって、Inodeオプションを無効にするように指定することで回避できます。

  • +-を使用しないでこのディレクティブを複数指定すると、最後に指定したディレクティブだけが有効になります。

  • -を付加した属性値だけを指定した場合は、Allオプションを指定した場合と同じ動作になります。

  • AllオプションとNoneオプションには、+-を指定できません。

  • オプションに'-Inode -Mtime -Size'と指定した場合は、このディレクティブを指定していない場合と同じ状態になります。ETagレスポンスヘッダーフィールドにはファイルのinode番号、最終更新時刻およびバイト数が設定されます。

書式

FileETag [{+|-}]オプション [[{+|-}]オプション ...]

デフォルト値

定義項目の省略

MTime Size

記述できる場所

httpsd.conf<VirtualHost><Directory>.htaccess

上書き許可

FileInfoレベル

記述例

(例1)
FileETag Inode Mtime Size
FileETag -Inode

この指定では、ファイルの最終更新時刻およびバイト数が属性値として使用されます。

(例2)
FileETag Inode Mtime
FileETag Size

この指定では、ファイルのバイト数が属性値として使用されます。

(例3)
FileETag All
FileETag -Inode -Mtime -Size

この指定では、ファイルの一意なID、最終更新時刻およびバイト数が属性値として使用されます。