2.20.1 create-admin-object
管理対象オブジェクトの作成
書式
asadmin [asadmin-options] create-admin-object [--help] [--target target] --restype restype [--classname classname] --raname raname [--enabled={true|false}] [--description description] [--property name=value[:name=value]...] jndi_name
格納先
Application Serverインストールディレクトリー/javaee/glassfish/bin
機能
create-admin-objectサブコマンドは、指定したJNDI名で管理対象オブジェクト、およびリソースアダプターのインターフェース定義を作成します。
このサブコマンドはリモートモードだけサポートします。
前提条件
-
ドメイン管理サーバは、稼働状態である必要があります。
-
create-admin-objectサブコマンドを実行する前に、リソースアダプターをデプロイしておく必要があります。
引数
- --help | -?
-
このサブコマンドのヘルプテキストを表示します。
- --target target
-
作成する管理対象オブジェクトの対象を指定します。
リソースは常にドメイン全体に対して作成されますが、リソースのresource-refは指定した対象に対してだけ作成されるため、リソースがドメインで定義されても、リソースは指定した対象だけで使用できるようになります。複数の対象でリソースを参照する場合は、create-resource-refサブコマンドを使用します。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
server
ドメイン管理サーバを対象とします。serverはドメイン管理サーバの名称です。
-
configuration_name
指定した名称の名前付き構成を対象とします。
-
cluster_name
指定した名称のクラスターを対象とします。
-
instance_name
指定した名称のサーバインスタンスを対象とします。
デフォルト値:server
-
- --restype restype
-
管理対象オブジェクトのインターフェース定義を指定します。リソース型は、リソースアダプターのra.xmlファイルに指定されるインターフェース定義である必要があります。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
リソース型
デフォルト値:なし
-
- --classname classname
-
管理対象オブジェクトのクラス名を指定します。複数の管理対象オブジェクトが同じインターフェース定義を使用する場合は必須です。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
管理対象オブジェクトのクラス名
デフォルト値:なし
-
- --raname raname
-
この管理対象オブジェクトに関連づけるリソースアダプターの名称を指定します。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
リソースアダプター名
デフォルト値:なし
-
- --enabled={true|false}
-
このオブジェクトを有効にするかどうかを指定します。
型:Boolean
指定できる値を次に示します。
-
true
-
false
デフォルト値:true
-
- --description description
-
管理対象オブジェクトを説明するテキスト文字列を記述します。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
作成される管理対象オブジェクトを説明するテキスト
デフォルト値:なし
-
- --property name=value[:name=value]...
-
リソースの構成にプロパティー名と値のペアを記述します。リソースアダプターに依存します。
指定形式は、name=valueです。複数指定する場合は、コロン(:)で区切ります。同じプロパティー名を複数指定した場合は、最後に指定したプロパティーの値が有効となります。
name
型:String
指定できる値を次に示します。
-
リソースアダプターがサポートするプロパティー名
デフォルト値:なし
value
指定できる値を次に示します。
-
nameに指定したプロパティーの指定範囲に従います。
-
- jndi_name
-
作成する管理対象オブジェクトのJNDI名を指定します。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
作成される管理対象オブジェクトのJNDI名
デフォルト値:なし
-
使用例
次の例では、jmsraは、管理対象オブジェクトのインターフェースであるjavax.jms.Queueおよびjavax.jms.Topicを持つ、Message Queueのリソースアダプターを作成します。
このjmsraリソースアダプターは、instance1という名称のサーバインスタンスに作成されます。
asadmin create-admin-object --target instance1 --restype javax.jms.Queue --raname jmsra --description "sample administered object" --property Name=sample_jmsqueue jms/samplequeue
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
サブコマンドの実行に成功しました。 |
1 |
サブコマンドの実行中にエラーが発生しました。 |