2.6.30 validate-multicast
マルチキャストトランスポートの検証
書式
asadmin [asadmin-options] validate-multicast [--help] [--multicastport multicastport] [--multicastaddress multicastaddress] [--bindaddress bindaddress] [--sendperiod sendperiod] [--timeout timeout] [--timetolive timetolive] [--verbose={false|true}]
格納先
Application Serverインストールディレクトリー/javaee/glassfish/bin
機能
validate-multicastサブコマンドは、クラスターに対してマルチキャストトランスポートが使用できるかどうかを検証します。
検証するそれぞれのホストで同時にこのサブコマンドを実行します。すべてのマシンが相互に確認できれば、それらのマシンでマルチキャストは正常に動作しています。
マシンが相互に確認できない場合は、--bindaddressオプションを設定してすべてのマシンが同じサブネット上のインターフェースを使用していることを確認するか、--timetoliveオプションの値を増やします。
これらの変更を行ってもマルチキャストの問題が解決しない場合は、ネットワーク管理者に依頼して、クラスターの実行に使用されているすべてのマシンで、マルチキャストメッセージを受信できるようにネットワークが構成されているかどうかを確認してください。
このサブコマンドはローカルモードだけサポートします。
ドメイン管理サーバおよびクラスターの実行中は、ドメイン管理サーバおよびクラスターのマルチキャストアドレスとポートの値を使用してこのサブコマンドを実行しないでください。実行すると、エラーが発生します。
引数
- --help | -?
-
このサブコマンドのヘルプテキストを表示します。
- --multicastport multicastport
-
グループ管理サービスがグループイベントをリッスンするマルチキャストソケットのポートを指定します。2048から32000までの標準のUDPポート番号を指定します。
型:Integer
指定できる値を次に示します。
-
2048〜32000
デフォルト値:2048
-
- --multicastaddress multicastaddress
-
グループ管理サービスがグループイベントをリッスンするマルチキャストソケットのアドレスを指定します。クラスDのIPアドレスを指定します。クラスDのIPアドレスは224.0.0.0から239.255.255.255までです。アドレス224.0.0.0は予約済みのため使用できません。
型:IP
指定できる値を次に示します。
-
224.0.0.1〜239.255.255.255
デフォルト値:228.9.3.1
-
- --bindaddress bindaddress
-
グループ管理サービスのマルチキャストデータグラムパケットを受信するローカルインターフェースのIPアドレスを指定します。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
ローカルインターフェースのIPアドレス
デフォルト値:使用できるすべてのローカルインターフェースのIPアドレス
-
- --sendperiod sendperiod
-
ノード間でテストメッセージを送信する間隔(ミリ秒)を指定します。
型:Integer
指定できる値を次に示します。
-
0〜2147483647
デフォルト値:2000
-
- --timeout timeout
-
サブコマンドがタイムアウトし終了するまでの秒数を指定します。このサブコマンドは、[CTRL]+[C]を使用して終了することもできます。
型:Integer
指定できる値を次に示します。
-
0〜2147483647
デフォルト値:20
-
- --timetolive timetolive
-
マルチキャストのスコープを制御するために、マルチキャストソケットから送信されるマルチキャストパケットのデフォルトの生存期間を指定します。生存期間の値は、0から255までの範囲にする必要があります。
型:Integer
指定できる値を次に示します。
-
0〜255
デフォルト値:JDKのデフォルトまたはグループ管理サービスサブシステムの定数のどちらか小さい方
-
- --verbose={false|true}
-
trueに設定した場合、追加のデバッグ情報を表示します。
型:Boolean
指定できる値を次に示します。
-
true
-
false
デフォルト値:false
-
使用例
次の例では、c1という名称のクラスターに対してマルチキャストトランスポートが使用できるかどうかを確認します。
ホストsr1から実行する場合:
asadmin validate-multicast
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
サブコマンドの実行に成功しました。 |
1 |
サブコマンドの実行中にエラーが発生しました。 |