2.6.5 create-instance
サーバインスタンスの作成
書式
asadmin [asadmin-options] create-instance [--help] --node node-name [--config config-name | --cluster cluster-name] [--portbase=port-number] [--checkports={true|false}] [--systemproperties name=value[:name=value]...] [--prf prf-name] instance-name
格納先
Application Serverインストールディレクトリー/javaee/glassfish/bin
機能
create-instanceサブコマンドはサーバインスタンスを作成します。
このサブコマンドは、ドメイン管理サーバが動作中のホストや、インスタンスが存在する--nodeオプションで指定されたホストに、SSHが配置されている必要があります。
サーバインスタンスは、Java EE Serverが動作している1つのノード上の1つのJava VMです。
ノードは、サーバインスタンスが存在するホストを定義します。Java VMは、Java EEとの互換性が必要です。
このサブコマンドはリモートモードだけサポートします。
インスタンスが、ローカルホストを表すタイプCONFIGのノードに存在している場合、SSHは必要ありません。
タイプCONFIGのノードは、SSHのリモート通信に対して有効化されていません。
実行権限
次に示す情報は、--systempropertiesオプションだけに適用されます。
UNIX上でポート番号1〜1024をリッスンするソケットを作成するには、スーパーユーザー権限が必要です。
前提条件
ドメイン管理サーバは、稼働状態である必要があります。
引数
- --help | -?
-
このサブコマンドのヘルプテキストを表示します。
- --node node-name
-
インスタンスが作成される対象のホストを定義するノード名を指定します。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
ノード名
デフォルト値:localhost-domain
-
- --config config-name
-
インスタンスから参照される名前付き構成を指定します。名前がdefault-configまたはserver-configではない構成が必要です。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
構成名
デフォルト値:なし
-
- --cluster cluster-name
-
インスタンスが構成を継承する元のクラスターを指定します。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
クラスター名
デフォルト値:なし
-
- --portbase=port-number
-
ポート割当を開始する番号を確認します。
型:Integer
指定できる値を次に示します。
-
-8〜65449
デフォルト値:なし
-
- --checkports={true|false}
-
管理、HTTP、JMS、JMX、IIOPの各ポートが利用できることを確認するかどうかを指定します。
型:Boolean
指定できる値を次に示します。
-
true
-
false
デフォルト値:true
-
- --systemproperties name=value[:name=value]...
-
--systempropertiesオプションで任意の属性名と値のペアを指定できます。ここで設定したプロパティーは構成の中のポート設定を上書きします。
指定形式は、name=valueです。複数指定する場合は、コロン(:)で区切ります。同じプロパティー名を複数指定した場合は、最後に指定したプロパティーの値が有効となります。
UNIX上でポート番号1〜1024をリッスンするソケットを作成するには、スーパーユーザー権限が必要です。
プロパティー名とvalueに指定できる値を次に示します。
ASADMIN_LISTENER_PORT=value
このプロパティーは、ドメイン管理サーバがインスタンスを管理する際に接続するHTTPまたはHTTPSポートのポート番号を指定します。
型:Integer
指定できる値を次に示します。
-
1〜65535
デフォルト値:なし
HTTP_LISTENER_PORT=value
このプロパティーは、HTTP要求をリッスンするのに使用するポートのポート番号を指定します。
型:Integer
指定できる値を次に示します。
-
1〜65535
デフォルト値:なし
HTTP_SSL_LISTENER_PORT=value
このプロパティーは、HTTPS要求をリッスンするのに使用するポートのポート番号を指定します。
型:Integer
指定できる値を次に示します。
-
1〜65535
デフォルト値:なし
IIOP_LISTENER_PORT=value
このプロパティーは、IIOP接続に使用するポートのポート番号を指定します。
型:Integer
指定できる値を次に示します。
-
1〜65535
デフォルト値:なし
IIOP_SSL_LISTENER_PORT=value
このプロパティーは、セキュアなIIOP接続に使用するポートのポート番号を指定します。
型:Integer
指定できる値を次に示します。
-
1〜65535
デフォルト値:なし
IIOP_SSL_MUTUALAUTH_PORT=value
このプロパティーは、クライアント認証を持つセキュアなIIOP接続に使用するポートのポート番号を指定します。
型:Integer
指定できる値を次に示します。
-
1〜65535
デフォルト値:なし
JAVA_DEBUGGER_PORT=value
このプロパティーは、Java Platform Debugger Architecture(JPDA)(http://java.sun.com/javase/technologies/core/toolsapis/jpda/)デバッガーへの接続に使用するポートのポート番号を指定します。
型:Integer
指定できる値を次に示します。
-
1〜65535
デフォルト値:なし
JMS_PROVIDER_PORT=value
このプロパティーは、JMSプロバイダーのポート番号を指定します。
型:Integer
指定できる値を次に示します。
-
1〜65535
デフォルト値:なし
JMX_SYSTEM_CONNECTOR_PORT=value
このプロパティーは、JMXコネクターがリッスンするポート番号を指定します。
型:Integer
指定できる値を次に示します。
-
1〜65535
デフォルト値:なし
同じホスト上で2つのクラスター構成のインスタンスがある場合、プリデファインドポートの設定は上書きされます。この状況では、1つのインスタンスのポート設定が優先される必要があります。 両方のインスタンスで同じ構成を共有するからです。
-
- --prf prf-name
-
Java EEサーバが使用するPRFのサーバ名を指定します。--nodeオプションに指定したノードに存在するPRFを指定してください。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
PRFのサーバ名
デフォルト値:なし
-
- instance-name
-
作成するインスタンスの名称を指定します。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
インスタンス名
デフォルト値:なし
-
使用例
次の例では、サーバインスタンスを作成します。
asadmin create-instance --node localhost-domain1 pmdsainst
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
サブコマンドの実行に成功しました。 |
1 |
サブコマンドの実行中にエラーが発生しました。 |