2.2.8 wsgen
JAX-WS Webサービスで使用するJAX-WSポータブルのアーティファクトの生成
書式
wsgen [OPTION]... <SEI> OPTION: [-classpath path] [-cp path] [-d directory] [-extension] [-help] [-keep] [-r directory] [-s directory] [-encoding encoding] [-verbose] [-version] [--fullversion] [-wsdl[:protocol]] [-servicename name] [-portname name] [-inlineSchemas] [-x path]
格納先
Application Serverインストールディレクトリー/javaee/glassfish/bin
機能
wsgenコマンドは、JAX-WS Webサービスで使用するJAX-WSポータブルのアーティファクトを生成します。このコマンドはWebサービスのエンドポイントクラスを読み込み、Webサービスのデプロイや呼び出しに必要なすべてのアーティファクトを生成します。
実行権限
スーパーユーザー
ファイル
このコマンドはWebサービスのエンドポイントクラスを読み込み、JAX-WS Webサービスで使用するJAX-WSポータブルのアーティファクトを生成します
引数
- -classpath path | -cp path
-
入力クラスファイルの場所を指定します。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
入力クラスファイルのパス
デフォルト値:なし
-
- -d directory
-
生成した出力ファイルの格納場所を指定します。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
出力先ディレクトリーのパス
デフォルト値:なし
-
- -extension
-
ベンダー拡張(仕様に指定されていない機能)を許可します。拡張を使用すると、アプリケーションの移植性が失われたり、ほかの実装との相互運用ができなくなったりすることがあります。
- -help
-
ヘルプテキストを表示します。
- -keep
-
生成したファイルを保持します。
- -r directory
-
生成したリソースファイル(WSDLなど)の格納場所を指定します。
常に-wsdlオプションと組み合わせて使用します。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
出力先ディレクトリーのパス
デフォルト値:なし
-
- -s directory
-
生成したソースファイルの格納場所を指定します。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
出力先ディレクトリーのパス
デフォルト値:作業中のディレクトリー
-
- -encoding encoding
-
作成したソースの文字エンコード(EUC-JP、UTF-8など)を設定します。-encodingオプションを指定しない場合、プラットフォームのデフォルトの文字エンコードが使用されます。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
UTF-8
-
EUC-JP
デフォルト値:なし
-
- -verbose
-
コンパイラーの動作に関するメッセージを出力します。
- -version
-
バージョン情報を出力します。
- -fullversion
-
フルバージョンの情報を出力します。
- -wsdl[:protocol]
-
WSDLファイルを生成する場合はこのオプションを必ず指定します。このオプションの指定がない場合はWSDLファイルを生成しません。
通常の場合、wsgenコマンドは開発者がエンドポイントのデプロイ前にWSDLを参照する場合にだけ使用されます。
protocolにはwsdl:bindingに使用するプロトコルを指定します。
protocolにXsoap1.2を指定する場合は-extensionオプションの指定も必要です。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
soap1.1
-
Xsoap1.2
デフォルト値:soap1.1
-
- -servicename name
-
WSDL内に生成される特定のwsdl:service名を指定します。
指定例:-servicename "{http://mynamespace/}MyService"
常に-wsdlオプションと組み合わせて使用します。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
サービス名
デフォルト値:なし
-
- -portname name
-
WSDL内に生成される特定のwsdl:port名を指定します。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
ポート名
デフォルト値:なし
例:-portname "{http://mynamespace/}MyPort"
常に-wsdlオプションと組み合わせて使用します。
-
- -inlineSchemas
-
生成したWSDLにスキーマを埋め込みます。
-wsdlオプションと組み合わせて使用する必要があります。
- -x path
-
使用する外部WebサービスのメタデータXML記述子を指定します。
記述子ファイルが複数存在する場合は、各識別子ファイルの前にこのオプションを指定する必要があります。
型:String
指定できる値を次に示します。
-
メタデータXML記述子ファイルのパス
デフォルト値:なし
-
使用例
次の例では、stockという名称のディレクトリー内に@WebServiceで注釈付けされたStockServiceに必要なラッパークラスを生成します。
wsgen -d stock -cp myclasspath stock.StockService
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
コマンドの実行に成功しました。 |
1 |
コマンドの実行中にエラーが発生しました。 |