1.1 コマンドの入力方法
コマンドの入力方法について説明します。
コマンドの入力形式
コマンドの入力形式を次に示します。
コマンド名 [オプション...]
各項目について説明します。なお、ここではコマンドプロンプトを「$」、コマンド名を「cmd」と表記します。
コマンド名
実行するコマンドのファイル名を指定します。
スペースを含むパスを指定してコマンドを実行する場合、パス全体をダブルクォーテーション("")で囲む必要があります。
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誤った指定例:$ /opt/program path/bin/cmd
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正しい指定例:$ "/opt/program path/bin/cmd"
注:指定例に記載のパスは実際の製品で使用するパスとは異なります。
オプションの入力形式
オプションは、ハイフン(-)で始まる文字列です。オプションの入力形式には、オプション引数を指定しない形式と、1つのオプション引数を指定する形式があります。
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オプション引数を指定しない形式
$ cmd -オプションフラグ
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1つのオプション引数を指定する形式
$ cmd -オプションフラグスペースまたはタブオプション引数
- (凡例)
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オプションフラグ:1文字の半角英数字です。大文字と小文字が区別されます。
オプション引数:オプションフラグに対する引数です。
オプションの指定規則
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オプションフラグは、1つのハイフン(-)にまとめて指定できません。
誤った指定例:$ cmd -abc
正しい指定例:$ cmd -a -b -c
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オプション引数を必要とするオプションフラグのオプション引数は、省略できません。
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オプションフラグとオプション引数の間には、スペースまたはタブが必要です。
誤った指定例:$ cmd -afile
正しい指定例:$ cmd -a file
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同じオプションフラグは、複数指定できません。
誤った指定例:$ cmd -a 1 -a 2
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オプション引数にスペースを含む場合、オプション引数全体を""で囲む必要があります。
誤った指定例:$ cmd -a file 1
正しい指定例:$ cmd -a "file 1"